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第225話
密着が増し慌てるミキ。
「い、伊織さん」
「何?」
惚けた振りをし、ミキの尻を撫で話す。
「何?って何?この手は?」
「ああ、俺の手だが」
言いたい事は解ってるが素知らぬ振りで、尻を撫で股間同士を擦り合わせる様に腰を動かす。
「どうしたの?…んふ…や…急に」
「ミキが可愛いのがいけない。そう言えば、昨日は、ミキのお願い聞いてやったよなぁ?今日は俺の願い事を叶えてくれるんだろ?」
「えっ、それは、そう言う意味じゃ無くって…あっ…んん」
「ああ、俺のとミキのが擦れて気持ちいいな。ミキに選ばせてやるから、どれか1つ選べよ」
「んん…あぁ…何?…を」
緩く擦りつけて、ミキを煽ってその気にさせる。
「ん、そうだなぁ?」
決めていた事を、今、思いついた様に
「そうだ。1番目は裸エプロン。これは全裸だからな。2番目はロ-タ-入れて散歩。近場を1時間ぐらいだな。3番目はバイブを使う。この間は中までで断念したから今日は強までするからな。どれが良い?選べ」
ニタニタと笑いが漏れる。
「伊織さん、凄くスケベな顔してます。他は無いんですか?」
「無い」
「えぇ~。伊織さん…お願い。他のにしよう…ね」
出たぁ~。可愛いお願い。ヤバい、あの上目遣いと手を合わせてのダブルだ。
可愛い.可愛い過ぎだ。
デレデレ顔になるがハッと気を取り直し、だめだ.だめだと首を振る。
「伊織さん…ね」
上目遣いから俺の胸にコトンっと頭を預ける。
可愛い.可愛い.可愛い……可愛い。
肩に手をやり胸から離し
「昨日は、俺も我慢して聞いたんだ。今日は、ミキも俺の為に願い聞いてもいいんじゃねえ?」
心を鬼にし可愛いミキに告げ、今の可愛いさより恥ずかしがって可愛くなるミキを選んだ。
「こんなに言ってもだめぇ?」
「だめだ」
「……解りました。1つで良いですね」
開き直ると潔いのもミキの良い所だ。
「どれでも良いぞ。比較的、楽なのはロ-タ-だと思うが。1時間だけだし」
「エプロンは?」
「全裸で、この部屋を出るまでだから、後4~5時間かな?」
「……………」
考えてる.考えてる、どれでも俺は嬉しいが。
「決めたか?」
「……エプロン?やっぱ、ロ-タ-にします」
ニヤニヤ笑いながら
「ロ-タ-ねえ。いい選択肢だな」
俺の言葉に自分の選択は間違えて無いと、安堵した顔をする。
ほんとに素直な奴だな、ま、そこが可愛いんだが。
向かえ合わせの体勢で、額を合わせ目を見詰め
「ミキ、ありがと。俺の願いも叶えてくれて、ミキならしてくれると思った」
「……恥ずかしいけど、昨日は伊織さんが俺の為に我慢してくれたんだもん。俺も伊織さんの為に……頑張ります」
額を合わせたまま頬を染め、目は晒し伏せて恥ずかしがっている姿が、既に俺の思うツボだ。
可愛い.可愛い.可愛い。あ~、めちゃくちゃにしたい。
それから、実行に移すのに勇気がいるから少しだけ時間が欲しいと言うから「ミキの緊張を解す為に」と言う名目で、その間は、イチャイチャして過ごした。
俺の思う通りの展開に顔が緩みっぱなしだ。
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