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第229話
「ミキ?寒そうだな。こっち来いよ、こんな所まで誰も来ないから」
俺は股を開き、そこに隣に座っていたミキの腕を引き移動させ、いつも部屋での体勢になり俺のコ-トの中に入れる。
背後から抱きしめ顎を肩に乗せ話す。
ミキが好きな体勢だ。
「寒く無いか?」
「あったか…いです。んふぅ…あぁ…いお…りさんは?」
「俺も温かい。ミキの体は、熱い位だ」
「あふ…伊織さん…はぁ~ん…や…」
喘ぎ声を聞こえない振りをし、明日からの京都旅行の話しをするが、ミキはそれどころじゃない。
半分聞いて無いようだが、一応、返事は返ってくるが、喘ぎ混じりの色っぽい返事だ。
「あぁ…りょこ…楽しみ…あぅ…ん~」
「宿も良さそうだぞ」
「あん…いぃ…嬉し」
小さな喘ぎと俺のコ-トの中で無意識に腰が揺れ、既に反応を示していた俺のモノも無意識に刺激してくるから堪らない。
「伊織…さん。…はぁはぁ…あん…もう…だめ…やっ…これ以上…無理…お願…スイッチ…はぁん…切ってぇ…ん」
無理って言葉が出たから、限界らしい。
頑張ったしな。
「解った…良く頑張ったな」
頭をぽんぽんし、ポケットの中のスイッチを切る。
「はあ…ふぅ~…ん…んん」
スイッチを切った事にホッとしたらしいが、まだ、余韻が残ってる様だ。
ほんのちょっと悪戯心が出て怒るかな?と思いながらも、好奇心には勝てなかった。
一瞬だけなら大丈夫か?
ポケットに入れたままの手で、スイッチを‘強’にいきなり入れた。
「ひやあぁ…ああ…どう…あぁ…だめ…やあぁ………あっ…逝くぅ…うっく…ううっ」
俺の腕を強く掴み、腰を激しく振り逝ってしまった。
逝った体をくたぁ~と俺に預け、荒い息遣いをする。
直ぐスイッチを切り、まさか逝くとは思わず、自分の悪戯にバツが悪かったが、ミキの体を背後から強く抱きしめる。
はぁはぁはぁ…はぁはぁはぁ…
ミキの荒い息遣いを聞き、相当我慢してたんだな、可哀想に。
「はぁはぁ……ごめ…逝っちゃ…たはぁはぁ」
悪く無いのに謝るミキに、俺も正直に話す。
「ミキは悪く無い。……俺が…ちょっとした悪戯心が出た。逝くとは思わなかったが……悪かった」
「…………」
無言が1番堪える、顔を覗き込み様子を伺う。
「怒ったか?すまん。反省してる」
「……ちょっとだけ怒ってますけど、恥ずかしい方が大きいです。……けど、もう、罰として今日はお預けです。」
「解った。解った。俺も男だ、甘んじて罰を受けようそれで許してくれ」
渋々、ミキの条件を受け入れる。
まさか、すんなり受け入れるとは思わなかったのか、ポカンとした顔をしているのが可愛い。
「そろそろ帰るか?」
「はい。気持ち悪いです。早く、シャワ-を浴びたいです」
「そうだな。帰ろう」
体力を消耗し俺に寄りかかり、俺はミキの腰を支え部屋へと歩きだす。
さて、どうやって、ミキを口説き落とすか?ミキをその気にさせる事は簡単だ。
部屋に戻ったら絶対にヤル。
恥ずかしがって頬を染め、我慢してモジモジしてる姿や可愛い喘ぎ声、逝く時に俺にしがみつく様な姿を見せられて、我慢できる訳が無い。
ああ、それにしても可愛いかった。
ミキの痴態を思い出すだけでグッググ-ンと、反応する俺のモノに、どれだけミキを欲してるか解る。
ミキを気遣う振りをして支え、部屋までの道すがら。
部屋に戻ったら……と、自分の反り返ってるモノに、もう少しで解放してやるからなと宥める。
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