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第232話
ソファに座っている俺の膝に頭を乗せ、疲れてぐったりと横たわっているミキの腰を摩り
「ミキ、大丈夫か?腰以外にも摩って欲しい所あるか?」
「………ない」
一応、返事は返ってきたから怒ってはいないのか?今のじゃ解んねぇな、怪しいからもう1度聞いてみるか。
「辛い所あったら言って良いぞ」
「………大丈夫」
言葉少なに話す。
ん~、怒ってるのか?でも、ミキも納得済みでシタはず、ミキの色っぽさに止まんなくなって激しくしたからな、やり過ぎたか?怒ってるのはそれか?
「……ミキ、怒らないって約束したよな?俺は挿れないって言ったのに、お強請りして挿れてぇって言ったのブッ……」
話してる途中で、近くに合ったクッションを顔に当てられた。
「解ってるから、それ以上言わないでぇ。伊織さんは、我慢して約束守ろうとしてくれたのに……ごめんなさい。お強請りしたの俺です。…だから、今、反省中です」
赤くなってる顔を手で隠すようにして話す。
全く、いつまで経っても初々しく可愛い。
「俺にとっては嬉しいんだ。いつも俺ばかり、がっついてるだろ?だから、ミキからのお強請りは凄え嬉しい。俺だけじゃ無い、ミキも俺の事を求めてると思うとな」
隠している手を退けて頬を撫でる。
「……ありがと」
「今日は、ミキの所に泊まるからシナイし、夜の分だと思えば良いだろう。反省なんて要らないぞ」
「伊織さんこそ、別に俺の部屋でも気にしなくって良いのに。初めての時から、それだけは守ってますね。俺の為だと解ってます。気を遣わせて、ごめん」
そう、俺はミキと付き合い始めた時から、それだけは、頑なに守っていた。
泊まりに行くのは別に大した事だとは思わないが、俺のマンションよりは確実に壁は薄いだろうから、セックスして隣近所にミキの喘ぎ声やベットの軋む音が万が一にも聞こえたら、ミキが変な目で見られるかも知れないと、ミキの部屋ではしない事にしていた。
今時、相当古く無ければ聞こえる事は無いとは思うが、用心に越した事は無い。
ミキと約束した訳では無いが、一応、俺なりのル-ルだ。
「ミキの所では癒されるから、それで十分だ。ま、どっかでケジメ付けないと俺がいつも盛ってしまうしな」
ミキの気持ちを軽くしようと軽口で話す。
クスクス…クスクス……
可愛い笑い声で
「伊織さんは、十代の高校生ですか?そんなに盛るなんて。見た目より精神年齢は若いんですね」
「何だとぉ~。見た目は爺じぃかよ。凄えショック。んで、精神年齢は高校生?ミキ限定だが、いつもヤリたいのは否定出来ねぇな。今からでも俺的には全然出来るが?どうする?」
揶揄って、腰を撫でていた手でミキの尻を揉む。
「やぁっ。伊織さん、今日は、もうキブ.キブです」
撫でていた手をパチンっと軽く叩かれ、お互い今日はシナイのは解ってるが、イチャイチャとするキッカケになってる。
ミキの片頬を、むにゅっと軽く掴み
「痛っ。ミキ、やったな。あっ、変な顔」
くっくっくっ……。
「痛く無い癖にぃ~。伊織さんこそ、変な顔」
俺の片頬を逆にむにゅっと掴みクスクス……と笑っている。
イチャイチャしてるのかどうか解らないが、そんな事も楽しい時間だ。
やっぱりミキの笑顔が1番だ。
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