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第257話
「旨い。旨い。この鶏団子最高だな」
「フ-ドプロセッサ-のお陰で簡単に出来ました。たくさん作ったから食べて」
あれから数時間後に、鍋を囲んで夕飯を食べている。
ミキの作った鶏団子は、生姜が効いてて凄く美味かった。
「伊織さん。熱い鍋に、冷えたビ-ルは?」
缶ビ-ルを2つ持ってきて乾杯し口をつける。
「う~。旨い。鍋に冷えたビ-ルは、また合う」
「ですね」
鍋効果か?心と体も温まるなと思ったが、いや、ミキがいるからだと思い直す。
箸で白菜と鶏団子を取りながら
「ミキ、明日は何時から真琴君達と会うんだ?」
「え~と、7時に大将の所です。沙織さんは矢島さんと一緒に来るって言ってました」
「矢島君もか。ふ~ん」
「伊織さんは、祐さん達と何時からですか?」
「ああ。一応、店開く前に少しだけ会うから6時予定だ」
「じゃあ、少し早いけど伊織さんと一緒に出ます。早くっても大将と話をして待ってれば良いですし」
「駅まで、一緒に行くとするか」
「はい」
「……ミキ、俺の方が早く終わると思うから、終わったらそのままオヤジの店に行く」
「でも、久し振りに会うんでしょ?龍臣さんと」
「まあな。あいつが忙しいからな。どうせ、遅れて来て店が混む前には、解散だから気にするな。それに俺もオヤジに新年の挨拶もしたいしな」
オヤジに会いたいのは本当だが、酔ったミキの帰りが心配だからだ。
正直に、ミキが心配だと言っても、たぶん、ミキの事だ真琴君も居るし電車もある時間だから大丈夫って言うんだろうからな。
矢島君も休みだし飲むだろうから、帰りは車で送ってもらう事も出来ないだろうし、やはり行くしか無いな
「大将も喜びます。じゃあ、祐さんの所を出る前にLINE下さいね」
素直に受け止めるのがミキらしい。
「解った。結構、食べたな。腹がいっぱいだ」
「俺もです。締めは、ご飯入れて雑炊にしようと思ったけど……出汁が出て勿体無いから、明日の朝食は、これを使って雑炊で良いですか?」
「それも旨そうだな。そうしてくれ」
「はい」
片付けは2人でし、それも楽しかった。
それからは、ソファのラグにいつもの体勢で背後から抱きしめながら、京都旅行の写メを2人で見てイチャイチャタイムの始まりだ。
「やはり、写メで見ても貴船神社の雪景色は、綺麗ですね」
「そうだろ。その時期時季で違う顔を見せるが、やはり秋の紅葉と雪景色が最高だな」
次から次へと写メを見て、2人で楽しかった思い出話をする。
「このお化け屋敷めちゃくちゃ怖かったですね。今、思い出してもゾクゾクします」
映画村のお化け屋敷を思い出し、両手で自分の体を抱きしめてプルプル震える。
ギュっと抱きしめ
「そうだな。生々しかったな、ミキがあんなに怖がって、お化けの方が驚いてたぞ」
「だってぇ~。お化けも怖かったけど、オドロ~オドロ~して不気味な雰囲気で……気味が悪かったです」
「ミキ、涙目でそこらの女子よりキャ-.キャ-言ってたもんな。俺に必死にしがみ付いて可愛かった」
「可愛いって……あんな所で、そんな余裕あったんですか?やっぱ伊織さんって、頼り甲斐があるんですね惚れ直しました」
「それを言うなら、俺の方が何度も惚れ直してる。こんな綺麗で可愛い奴は、他には居ない」
後頭部にちゅっとキスを落とす。
「伊織さん、大好きぃ~」
振り返り俺の太腿に足を乗せ跨り、向い合わせで抱き付く。
こんな所が可愛い。
デレデレしてるのが自分でも解る。
後頭部を撫で、その手で背中を撫で下にさがり尻を撫で回す。
「い、伊織さん」
予感があるんだろう、頬を染め俺の肩に凭れ掛かる。
「このまま、ベットに行こう」
囁き、ミキの体を持ち上げ駅弁スタイルで、腿と尻をがっちり掴んで、服の上からお互いのモノが擦れて気持ちいい。
そのまま寝室に向かい、ミキが飛ぶまで攻めまくった
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