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第265話
「どう?って言われてもな。どっちにも取れる終わり方だったが、浮気してたんだろ」
「やだなぁ、浮気してたら。奥さん、何にも知らないで可哀想」
「知らない方が良い時もある。ミキは、絶対浮気は、許せないタイプか?」
「当たり前です。浮気するような人は、何度もしますそんな人とは、信頼関係は築け無い。いつも疑心暗鬼で付き合っていくのは、無理です」
「そうだな」
「伊織さんもそう思います?」
「本当に愛する人が出来ると浮気なんて考えられ無いもんだな」
ミキと出会う前では、別の意味でも考えられ無い事だった。
本気では、付き合っていないから浮気は当たり前だった。
今となっては、そんな考えでいた事が信じられ無い。
「すっごい、タイプの人が現れても?」
「ミキを愛するのに精一杯だし、ミキが他に目移りしないように、俺にどう虜にさせるかで頭がいっぱいだ俺はミキに夢中でミキしか目に入らない」
「……伊織さん」
「ミキこそ浮気するなよ。隙があり過ぎるからな。心配だ」
「俺は大丈夫です。自分も浮気されたら嫌だからするわけ無いです。……それに、俺も伊織さんの事で頭はいっぱいで、他の人が入ってくる余地無いですから」
頬を染め照れ臭そうに話す姿が可愛い。
「嬉しいな。いつも俺の事だけ考えてくれよ」
後頭部にキスを落とす。
ミキが浮気を許さないのは、祐一から聞いていたが、本人からも聞いておきたかった。
浮気したら付き合っていけなくなる事は、肝に命じておこう、ま、俺がミキを裏切る事はあり得ないが。
もし、ミキが浮気したら……。
ミキは浮気は無いな、もしするなら本気の心変わりだろう。
その時俺は、多分必至に取り戻す為に努力するんだろうな、いや、そいつから奪いとる。
ミキが戻って来るなら、浮気の1回.2回は、心底嫌だが目を瞑るんだろう、その先の人生を共に、生きられるなら大した事では無い、そう思える程、ミキを離したく無い。
やはり俺の方が愛が深いな。
「伊織さん?」
「あっ、悪い。少し考え事してた」
「何ですか~?浮気は、許しませんよ」
クスクスクス……
「浮気は、あり得ない。それより映画のセックスシ-ンは凄かったと思ってな。ミキもモジモジしてたしな」
ネガティブな考えを払拭するように軽口をたたく。
「そんな……」
「ふ~ん、興奮しなかったのか?」
ミキの下半身に手を伸ばし、ミキのモノを服の上から触ると半勃ちだった。
「や、これは……」
俺の手の上に手を乗せ押さえる。
「映画見て興奮したんだ。女の体に興奮したのか?それとも男にやられてる自分を想像したのか?どうなんだ?」
「………」
「返事が無いって事は、確信に触れたか?これって、立派な浮気じゃ無いのか?」
「浮気じゃ無いです。伊織さんこそ」
俺のモノに手で触れ摩る。
「俺のはミキがモジモジして刺激してきたからだ。おい、擦るな。どうなっても知らねぇからな」
体の向きを変え、対面式になり扱くのを止めず
「知らないって、どうするの?」
艶っぽい目で俺を見て、舌で唇をひと舐めし誘ってるようだ。
余りの妖艶さで、思わずゴクッと喉が鳴る。
「ベット行くか?」
俺のモノを扱くのを止めず、片方の指先で俺の頬と唇をなぞり
「ベット行って、どうするの?」
言葉遊びか?誘ってるよな?ん~堪らん。
このフェロモンだだ漏れ状態で誘われたら、やる事は、1つだ。
ま、この映画を選んだ時点で上手くいけば、ミキもその気になってくれるかもと言う目論みがあったから願ったり叶ったりだ。
ミキの言葉遊びに、少し付き合ってみるか。
それも2人のセックスのスパイシ-になる。
「さて、ベットに行ってどうするかな?ミキはどうしたい?」
まだ、服の上から扱いている手に合わせ緩く腰を振る
「ん、大きくなってるけど……。俺は伊織さんの好きにして欲しい」
「そりゃあ、デカくもなる。なんたって、好きな奴から触られてるんだからな」
ミキの手を1度退け、ジッパーをジッジッジ-と下げ、デカく育った俺のモノを取り出す。
「はあ~、窮屈だった。ミキ、これが欲しく無いのか?」
ミキの手を取り、一緒に数回扱く。
俺の顔を見詰め唇を舐め、徐(おもむ)ろに頭と体を下げていくミキに期待が立ち上る。
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