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第282話

「おはよ」 「ん、おはようございます」 チュッ。 「俺、いつの間にか寝ちゃったんですね」 「ああ、余り覚えて無いのか?」 「ん~、所々かな?」 「そうか。頭痛はしないか?」 軽く頭を振り「大丈夫みたいです」 「良かった。そろそろ昼近くなる、起きるか?」 「もしかして、俺が起きるまで待ってたの?」 「ああ、この間起きた時、側に居ないと寂しいって拗ねてたからな」 「拗ねてませんけど…やっぱり、起きた時に伊織さんの顔を1番に見られるのは、嬉しいです」 ニコニコと可愛い顔で笑う。 「おい.おい。朝から可愛い事言うなよ。朝から襲うぞ」 「やだ~。動けなくなるぅ」 「じゃあ、止めた。ミキ、腹空いた」 「んふ、起きて、昨日のキムチ鍋を雑炊にしますか?」 布団から出ようと起きるが「いっ、痛たた」布団に逆戻りだ。 「どうした?体痛いのか?」 疑惑の目で、俺を見て 「……伊織さん、昨日は何回シタんですか?」 目を逸らし 「ミキが思う程は、シテ無い」 「で、何回ですか?」 「……2回…いや3回かな?」 「さん…3回。嘘でしょ?だったら、この節々が痛い原因が解りました」 俺は慌てて、言い訳する。 「や…ミキが余りにも可愛いかったんで。4回めシヨウとしたら飛んだから、3回で我慢した」 嘘でしょって目で見て 「3回でも辛いのに4回めサレたら、死んじゃいます。今日は、動けませんよ」 「反省してます。3回で我慢したんだが、体位を色々しちまったのが悪かったのかなぁ。ミキの体が柔らかいから色んな体位出来るから、ついな」 「体位って! もう、反省して無いじゃ無いですか?」 「や、悪い.悪い。怒ってるか?」 お伺いを立てる様に聞く。 「怒ってはいません。伊織さんは無理矢理する人じゃないのは解ってます。多分、俺も強請ったんじゃないのかなって……思ってます」 目だけ残し、布団を上げて顔を隠す。 その仕草が唆るんだよなぁ、解って無いミキが悪い、無自覚に煽ってるんだよな。 「いや、ミキは悪く無い。俺の忍耐が足りなかったんだ。ダメだな、ミキを目の前にすると可愛いがりたくなって仕方ない」 顔を半分隠し上目遣いで 「俺は……嬉しいですよ」 ヤバッ、今、確実に俺のモノが反応した。 この状況でヤレる訳無い、くそ~.生殺しだ~と思っていたら、タイミング良くグ~ッと腹が鳴った。 「お腹が空いたって訴えてますよ。今、作りますね」 「無理しなくて良い。パンでも買ってくる」 「折角のお鍋が勿体無いです。伊織さん、キッチンまで、連れてって下さい」 服を渡し「痛い.痛い」と言いながら着替え終わり、抱き上げキッチンに立たせた。 「もう、大丈夫ですよ。待ってて下さい。出来たら呼びますから」 「解った。そこのテ-ブルで座ってる」 キッチンを出てダイニングで座って、ミキの様子を見ていた。 時々、腰を摩ったり「痛っ」って声が聞こえ、昨日、やり過ぎたか?と少し反省していた。 だが、あんなサプライズプレゼントや可愛い姿見せられてヤラない訳は無い。 俺が満足するまでって宣言してたしな。 3回は多いのか?正直あと2回はイケたが、ミキが飛んだから泣く泣く止めた。 いつも最低2回はスル、ヤッテもヤッテも頭を擡(もた)げてきて欲しくなるそれを3回で我慢した俺は偉いく無いか? 体位も色々試したのが悪かったか?酔ってたミキも結構ノリノリで「もっと、もっと」と言われ煽られたら、俺も張り切りはずだよな。 あの可愛さと妖艶さ.色っぽい喘ぎにシナイ選択肢は無い。 あ~。今、思い出しても堪んねぇ~。 ミキのご機嫌取りながら過ごすのも楽しいから、ま、いいか。 反省してんだか.して無いんだか、我ながら可笑しくなる。 30分程で「伊織さん、出来たから運んで」 言われてキッチンへ行き、ミキの肩と膝裏に手を掛けると「違う.違う。お鍋と茶碗とお箸運んで下さい」クスクスクス……俺の間違えに可愛く笑う。 「悪い。ミキかと思って。直ぐ運ぶから、ミキ待ってろ。終わったら、ミキを椅子まで運ぶから」 それからの俺の行動は早かった。 2人揃った所で、朝食兼昼食を食べ始める。 「旨い。卵で昨日より辛さが抑えられてるが、ほんのりと辛さが残ってて旨い」 「ん~美味しい。伊織さん、喜んでくれて良かった~」 食べながら「片付けは、俺がやるから。ミキはリビングで休んでろ。食べ終わったら、ソファまで運んでやるから」 「じゃあ、今日はお願いします」 ミキのキムチ鍋の雑炊を美味しく頂き、さっきの事が嘘の様に、ミキもニコニコしながら食べていた。

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