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第284話

それから何事も無く、仕事もプライベ-トも充実した日々だった。 平日はおやすみLINEや電話、金曜から日曜の夜まで俺のマンションで過ごしていた。 仕事から部屋に帰り買って来た弁当を食べ風呂に入りそろそろミキにおやすみLINEするかとスマホを取るとタイミング良く電話が鳴った。 割と平日はLINEが多い、今日は木曜日だ、急用か? ♪♪♪~ 「ミキか。今、LINEしようと思っていた所だ」 「お疲れ様です。何してました?」 「飯食べて、風呂入った所だ。ミキは?」 「俺も夕飯もお風呂も済ませました。伊織さん、前に話してた後輩から連絡来て、明日、マコと3人で飲む事になりました。ですから、明日、会社帰りにそのまま行きますね」 「じゃあ、明日は泊まりに来ないのか?」 「遅くならないとは思いますが、はっきりしないので」 「解った。帰りは迎え行くか?それなら、そのまま俺の部屋に泊まれるぞ」 「ん~、でも、マコも居るし。時間はっきりしないから、待たせても悪いですし、マコと帰りますから」 「そうか、解った。何かあったら遠慮せず連絡くれよ」 「はい」 「土曜は、来れるんだろう?」 「そのつもりです」 「じゃあ、明日遅くなってもいいから、部屋に着いたらLINEでも良いから連絡くれ。無事に、帰って来たか心配だからな」 「心配性ですよ、マコも居るのに~」 「ミキの事は仕方無い。黙って心配されろ」 「はい、じゃあ。明日、飲みに行きますから、連絡だけしておこうと思って」 「解った。連絡くれて嬉しい。ま、羽目は外すなよ」 「はい、気を付けます。それじゃ、おやすみなさい」 「おやすみ」 スマホを切り、明日泊まりに来ないのか~と、がっかりしている自分がいた。 確かに、懐かしい後輩に会って、真琴君と3人で飲みに行くかも…と言う話しは聞いていたが、その話しを聞いてから2週間位経っていたから、すっかり忘れていたたぶん、ミキも忘れていただろう。 それでも、土曜には会えるし、1回位真琴君も居るし懐かしい思い出話しをするのも良いだろう。 本音は、俺が居ないのに、飲みに行くのは止めて欲しいが…。 ミキは飲み過ぎると甘えモ-ドになり可愛さが増す、他の奴に見せたく無い。 飲みに行く位で、束縛するのもどうかと束縛したい気持ちとの攻め際いだ。 ま、今回は真琴君も居るしな。 小さい騎士(ナイト)さん、俺の代わりに頼むぞ。

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