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第289話
そのまま流れでベットに雪崩れ込み、恋人がいるときちんと言ってくれた事が嬉しく、有頂天になって攻め立てベットで2回.浴室で1回と計3回やってしまった。
ミキが言ってくれた事が、余程自分でも嬉しかったようだ。
浴室から横抱きにしベットに下ろし、俺も横になってミキの髪を撫でて
「ミキ、悪い。余りにも嬉しかったから、抑えが効かなかった」
「嬉しいのは、解りますけど……」
「怒ってるか?」
「いいえ、怒ってはいません」
「良かったぁ~。そうだ、ミキ。明日は出掛けよう」
「はい、どこ行きます?」
「ミキの好きな所行くか?昨日も今日も疲れただろうから。気晴らしに、フラフラしてショッピングもいいし」
「ん~、どうしようかな?」
「そうだ。前に言ってた猫カフェに行って見るか?俺は行った事無いしミキは行ってみたいんだろ?」
「うん。行きた~い」
嬉しいのかニコニコ笑って喜んでいる。
「じゃあ、朝はゆっくりして午後から出掛けて猫カフェ行って、夜は焼肉でも食べてそのままミキの所に送る」
「えっ、そのまま送ってくれるんですか?」
「不満か?」
「不満じゃないけど……。伊織さんと少しでも多く居れたらなぁって」
ミキも同じ気持ちなんだと嬉しく思うが、また部屋に戻ると帰したく無くなるのは目に見えてる。
そうなると月曜から辛い思いをするのはミキだしな。
「俺もずっと一緒に居たいが次の日仕事だ。部屋に戻ると帰したく無くなる」
「ありがとう伊織さん。いつも考えてくれて、じゃあ、明日はゆっくりだし今日はたくさん甘えちゃおう」
俺の胸に顔を埋めて来た。
「ん~、伊織さんの匂い。安心するぅ、大好きぃ」
3回やったしな、ミキはそのつもり無いだろうし。
ただ、甘えたいだけなのは解るが、この可愛さは生殺しだ~。
我慢.我慢……唱え、明日を楽しみにしているミキの頭を撫で、天辺に唇を1つ落とす。
それからのミキは、眠るまで天然で可愛い事を言ったり仕草をして甘えてくるから、マジで生殺し状態だった。
「おはよう」
「ふぁ~、おはようございます」
目を擦る仕草は、子供みたいだ。
寝起きのミキは寝惚けてて、少し可愛い。
「起きたか?もう少しで昼になるぞ。今日は猫カフェに行くんだろ?」
「あっ、そうだったぁ~。猫ちゃん.猫ちゃん♪♪♪~。起きなきゃ」
「起きる前に」
チュッ。
「俺からも」
チュッ。
朝から良い感じだが、気持ちは猫カフェにいってるようだ。
「起きよ、起きようよ」
「解った.解った」
昼はどこかで食べようと言うのに「夜は焼肉屋さんに行くから勿体ない」と言い、朝食兼昼食を簡単に作ってくれ食べてから出掛けた。
しっかり者の奥さんだと密かに思った事は内緒だ。
車でミキがスマホ検索した猫カフェに向かった。
着いた場所は、都内のビルの1画だった。
確かに看板には、3Fに"ねこカフェ☆しっぽ”とあった
ビルを見上げて「猫カフェって、ビルの中にあるんだな。やはり、都会はそうなんだな」
「知らなかったんですか~。俺も1度来たいと思ってたから嬉しい~♪、早く会いた~い♪、行こう」
昨日、俺に会いたかった時より嬉しそうに感じるのは気の所為か?
ビルの中に入りエレべ-タ-で上がり、猫カフェに入ると部屋の中には、猫が15匹位いた。
日本猫やロシアンブルー.アメリカンショ-トヘア.マンチカン.ペルシャ.メインク-ンetc…
知ってる猫の種類もあるが聞いた事も無い猫の種類もあった。
ゆったりと過ごせるようにソファや座布団、ちゃぶ台猫タワ-.猫じゃらしやおもちゃ。
客は疎らに何人か居て、飽きさせないように漫画本や本もあった。
「へえ~、店の中って思ったより広いんだな」
「そうですね。あっ、あの猫可愛い~」
俺より猫らしい。
猫にまで嫉妬してしまう自分に呆れたが、そんな俺の事をほっといて、ミキは猫と戯れる為にあっちこっちに行ってるが猫は知らんぷりだ。
前のうさぎもそうだったが、動物好きなのに相手にされないミキが不憫で笑える。
好き好きオ-ラと構いたいオ-ラが出過ぎて、動物も敏感に解って引くんだろうな。
くっくっくっくっ……
助けてやるかっと、俺も動き出した。
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