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第350話
6人で会うと決まってから、ミキの様子が変だ。
週初めは、普段通りだったような気がする。
水曜日に定時に帰って行き、9時頃におやすみLINEした時は別段何とも思わなかったが、木曜日も定時に帰り、その夜はLINEしても返信が無くどうしたか?と心配していたが、9時半過ぎに*♪今、帰って来ました*♪とLINEがきたが
*♪遅かったな?どこか行ってたのか?*♪の返信が
*♪ちょっと用事があって*♪とはっきり言わないのが不審な感じがした。
それでもしつこく聞くのもと思って、その場は納めたが*♪明日は来られるか?*♪の返信が*♪用事あるから、土曜の午後行きますね*♪と返信。
金曜日の夜に来られないとがっかりした所に、土曜の午後と言われ尚更落胆した。
*♪解った。用事が早く済んだら、何時でも良いから来いよ*♪と遠回しに早く来いよって、LINEする事で示したがミキに通じるかどうか。
定時に帰って遅くなったり、金曜の夜に来ないとか何をしてるんだか?
浮気はするはず無いし、何だかウキウキしてるんだよなぁ~。
土曜日にでもそれとなく追求してみるか。
伊織さんが俺の行動を変に思ってるとは知らず、俺は6人で会う事に喜び優希さんに食事とは別に、何かお礼をしたいと考えていた。
何も浮かばず、この間買ったアクセサリー作りの雑誌を部屋でパラパラ見ていて、初心者の俺でも作れそうな紐皮ブレスレットが目に留まりじっくり読んで見た
前から1度皮製品を作ってみたいとは思っていたが、専用のミシンとか必要かと思って諦めていたが、これならハサミや接着剤とか身の回りの物を使えば良さそうだな。
雑誌だけだと解らない事もあると、皮製品を取り扱ってるお店に行き、店主さんに色々聞いてみたら「紐皮ブレスレッドなら、割と簡単に出来るよ」と言われた
「初心者でも大丈夫ですか?」
「基本さえ出来るようになれば、後はアレンジも出来るから、もし良ければ基本の編み方を教えるよ」と言われ、早速その場で練習用に革紐を買って、三つ編み.四つ編みと2種類教えて貰い、後はアレンジの仕方も教えて貰った。
部屋に帰ってからは、紐皮で四つ編みの練習したりアレンジを考えたりと楽しい日々を過ごしていた。
伊織さんに金曜日に泊まりに来るか?とLINEがあったけど、お礼の紐皮ブレスレッドのアレンジも決め、今日仕事帰りに、またあのお店に行き相談しながら材料を買った。
店主も「カッコいいね。センスあるよ」って言われ頑張って作ろうと思った。
だから、明日仕事終わったら部屋で作る予定にしてたから、伊織さんの所には土曜の午後に行く事にした。
一応、午前中は前の日上手くいかない場合を考えて、時間をとっておいた。
自分が好きな事をして楽しくここ最近はウキウキしていた。
仕事を定時に帰り簡単に夕飯を食べ、早速紐皮ブレスレッド作りを開始した。
店主さんが編み込みの本をコピーしてくれペンで解説付きだから解り易く、アレンジも自分が思い描いた通りに出来た。
1つ作りのに集中して1時間程掛かったが楽しいから、全然苦にならない。
「やった~。1つ出来上がり♪」
時間を見ると9時前だ、後1つ作ろうと色違いの紐皮を取り出す。
「よ~し、頑張るぞ」
2つめは要領も解り、早く出来上がった。
「まだ、時間あるし、俺も欲しくなっちゃったな。休憩挟んで作っちゃおう♪」
コ-ヒ-を入れ一休みしながら、自分用のアレンジを雑誌を見ながら考える。
「う~ん、これにしようかな?簡単だけど見栄えもあるし。可愛い~し」
また、革紐ブレスレッド作りに励んだ。
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