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第353話

「おはよ」 「ん~、おはようございます。今、何時ですか?」 「10時過ぎだ」 「え~、もうそんな時間?」 「ああ、ぐっすり寝てたな。可愛い寝顔だった」 チュッ.チュッ.チュッ。 「くすぐった~い。何か凄~く、熟睡したような気がする」 「そうだろうな。昨晩は1回だけだったが、その分濃密にしたからな。熟睡もするはずだ」 ソファで1回し、ミキの夕飯のハンバーグを食べ風呂場で1回我慢出来ずにしてしまった。 セックスもあるだろうが、革紐ブレスレッド製作で疲れていたんだろう。 ミキを揶揄うつもりで話した。 「もう、今日は優希さん達に会うんですから、体が動かないと困りますから、1回で充分です」 「だと思ったから回数じゃなく密度で示した」 くっくっくっくっ…… バフッ。 枕を顔に当てられた。 「そんな変な事ばっかり言わないで下さい」 「痛ぇ~。こら、お返しだ」 バフッ。 仕返しの枕をミキの顔に軽く当てる。 「イタッ。仕返しするの無し~。大人気ないですよ~」 「大人気が無くって結構。俺はやられたらやり返すのが信条だからな。知らなかったか?」 くっくっくっくっ…… 「知ってますよ~。案外、子供っぽい事するんだから~」 クスクスクス…… ミキの体に覆い被さり、両手を頭の脇で押さえつけ 「子供っぽくって悪かったな。こんな俺の姿を見せられるのもミキだけだ」 「可愛い~、伊織さん」 「俺の事を可愛いって言うのミキくらいだ。どの口で言ってるんだ?ん、この可愛い口か?」 唇を合わせ2~3回軽めのキスをし、咥内に舌を捩じ込み絡める。 クチュクチュクチュ……チュッチュッ…ネロネロ……クチュクチュ…… これ以上はヤバいと感じたミキが、首を横に振り唇が離れる。 「今日はこれ以上はだめ。出掛けられなくなると困るから」 「残念。仕方ない、今日は我慢するか」 「もう、起きます。昼近くなっちゃう。朝食、出来たら呼びますね」 「解った」 最後にチュッと口づけミキから離れる。 ミキは起き上がりベットから抜け出し寝室を出ていく後ろ姿を見て、目覚めて隣にミキが寝ていて寝顔を堪能できる朝に幸せを感じる。 セックス以外にも、朝からベットでイチャイチャするのも楽しいし幸せだ。 ゴロゴロとベットでしていると寝室のドアが開き顔を覗かせて 「伊織さん。出来ましたけど食べられますか?」 「ああ、今行く」 リビングには良い匂いが充満していた。 「ん~、良い匂いだ」 ダイニングテーブルの上には、サンドウィッチとコ-ヒ-があった。 席に着きサンドウィッチを取り1口食べる。 「ん、中身はハンバーグか?」 「そうです。昨日、ハンバーグのタネを多めに作って置いたんです。こっちはツナサンドです」 「旨い.旨い。それにしてもミキは倹約家って言うか、無駄を出さないで上手く使うなぁ~。本当の料理上手って事なんだろうな」 「そんな事無いですよ。俺、大雑把だから手抜きを如何にするか考えてるんですよ。怠け者なんです。それでも、料理は好きですし、どれだけ時間かけないで出来るか?とか手抜きをどれだけ出来るか?を考えて、それが出来た時の達成感があるとやった~って思うんですよ。ちょっとアクセサリ-作りにも近い物がありますね」 ハンバーグサンドを食べニコニコと笑顔で話す。 「ミキは職人体質なのかもな?」 「そうかも~。今度、もし転職する事が有ったら職人も考えようかな?」 「それは無理だな。職人には悪いが慣れない。俺が会社でもプライベートでも、ミキを離す事が無いからな諦めろ」 仕事だけの話しだと解るが、俺の生活の中では会社でのミキに会えないのも考えられない。 クスクスクス…… 「伊織さん、真剣に言わないで下さいよ。例え話ですよ。俺も今の仕事好きだし、仕事中の伊織さん凄く出来る男って感じでカッコイイです」 「カッコイイのは、仕事中の俺だけか?」 「プライベートの伊織さんは、凄~く優しいし頼り甲斐があるし、もちろんカッコイイですよ。時々甘えてくれるのも可愛いです……でも、残念なのは……」 「何?この際だ、何でも言え。直せる所があったら直す努力はするつもりだ」 ミキに嫌われたら敵わないし良い機会だ、今の内に聞いておこう。 「残念なのは……エロオヤジ的な?」 ペロっと舌を出し可愛く話す、その姿が堪らないんだって解んねぇ~かな? 天然小悪魔には敵わん。 「そりゃ~、無理な相談だな。直すどころか、むしろ付き合いが長くなる度に、ミキが欲しくなる一方だ。それも諦めろ」 クスクスクス…… 「もう、半分諦めてますけどね」 「物分かりが良い恋人で助かる」 「お喋りに夢中になっちゃった。食べて夕方までゆっくりしましょう」 「そうだな。早く食べてイチャイチャするか?」 「もう、それがエロオヤジ何だってばぁ~」 クスクスクス…… くっくっくっくっ…… 何でもない会話だが、楽しい食卓だった。 ミキと居ると本当に心が軽くなり温かくなる。 目の前で楽しそうに笑う顔に癒された。

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