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第366話

GWの間は、俺の部屋で過ごすと約束を取り付け、昨日から泊まっていた。 朝に目を覚ますと、隣に幸せそうに寝ているミキを見られる事に、幸せを感じていた。 暫くは、毎日一緒に居られる。 あ~、幸せだ。 思わず頭のてっぺんに唇を落とす。 「ん…んん」 俺が動いた気配で起きたようだ。 「悪い。起こしたか?」 目を擦り「ふぁ~、良く寝た~。伊織さんの側で寝ると安心して良く寝れちゃうんですよね~」 朝から可愛い事を話す。 この天然にメロメロだ。 「俺もだ。ミキを抱きしめて寝ると安心する。今日から、暫くは一緒に過ごせるんだな。毎日、幸せな気分で朝を迎えられる」 「んもう、大袈裟~」 照れて、俺の胸に顔を埋めてきた。 「大袈裟じゃ無いぞ。ミキが居ない朝は、毎日起きる度に、ここにミキが居てくれたらと思ってるんだ」 「毎日、俺の事思って起きてくれるんなら嬉しいです」 「朝だけじゃ無いがな。俺の頭の中は、常にミキの事でいっぱいだ」 「俺もですよ」 胸に埋めていた顔を少しだけ見せて、上目遣いで可愛いく話す。 あ~、朝から可愛い過ぎだろ。 男心を擽ぐる仕草はわざとなのか?と思う程だが、本人は無自覚にしている事だから始末に置けない。 この可愛さで、何人の老若男女を虜にして来たのか?ま、その内の1人が俺だが。 朝からイチャイチャモ-ドで良い雰囲気だと思っていると、ミキが思い出したように話す。 「伊織さん、明日皆んなでBQでしょ?散歩がてらス-パ-に買物行きましょう」 「ん、解った。俺達は野菜買えば良いだろう?」 「沙織さんからの割当てで、俺達は野菜担当です。玉ねぎ.ピーマン.ナス.キャベツ.もやしと後はキノコ系も必要だし。焼きそばもしたいですよね?」 「そうだな。腹が膨れるしな。BQって言うより焼肉って感じらしい。肉担当が龍臣達だから、高級肉だぞ」 「うわぁ、どんな肉なのかなぁ?松坂牛とか神戸牛とか?あんまり高級肉でも柔らかいとか刺しが入ってるとか位しか解ら無いけど……嬉しいかも♪」 「そんなに食べたかったのか?いつでも言えば連れて行くって、いつも言ってるだろ?」 「う~ん、別にどうしても食べたいって訳じゃ無く何て言うか、わざわざ高級店に行って高い肉を食べたいとかじゃ無いんですよ~。あるなら食べてみたいって感じ?タダ食い的な?」 「全く、ミキらしいな。ほんと贅沢しない。ま、今回はどうせ龍臣が高級肉を持って来るんだから、沢山食えよ。それと食べたい物とか行きたい店とか欲しい物とか遠慮なく言えよ。ミキに貢ぎたいが困った事に贅沢はしないし、倹約家で貢ぎ甲斐が無い」 「え~、そんな事より伊織さんには沢山色んなもの貰ってますよぉ~」 「はっ。俺がプレゼントした物とか店とか、たかが知れてるぞ」 「もちろんプレゼントや何処か連れて行ってくれる事も凄く嬉しいですけど……」 「けど?」 「……伊織さんには、沢山の愛を貰ってます。恋人であり家族って…何倍もの愛です。いつも側に居てくれるそれだけで充分です。俺には、どんなプレゼントより伊織さんと一緒にいる時間が1番のプレゼントで幸せな時です……あ~、恥ずかしい~」 俺の胸に顔を埋めて照れてる。 俺の方こそ、ミキと過ごす時が一番幸せだ。 同じように思ってくれていた事が嬉しく強く抱きしめる。 「俺もだ。どんな高級料理よりミキの手料理が1番旨いし、2人で散歩や映画見たりと贅沢しなくてもミキと過ごす時が一番癒されるし、幸せな時間だ」 上目遣いで目だけ出し 「伊織さんも?」 余りの可愛さにデレデレしてしまう。 「当たり前だ」 顔を上げさせ頬に手を当て唇を奪う。 チュッチュッ。 咥内に入れさせろと舌で唇を舐め、少し開けた唇から舌を捻じ込む。 クチュクチュ…ジュルジュル…クチュクチュ…チュ-チュ-…クチュクチュ… 逃げる舌を追い絡め取り、どちらの唾液か解らないが吸い飲み込む。 「んん…だめ…はぁはぁ」 「余り可愛い事言うから。…1回だけ…ちゃんと買い物行くから…な?」 そう言って首筋に顔を埋め舌を這わす。 「ん~ん…あっ…1回だけね…ぁあ」 「約束する」 ミキの了承を得たとニヤっと笑い、ミキの部屋着に手を掛けた。

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