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第384話

「よし、終わった」 パソコンの電源を切り、2日間の業務も終わり明日から3日間またミキと過ごせると思うと顔が緩む。 ミキ達もGW中の2日間の業務は、電話対応と雑務と近場を回る事で終わったようだ。 それは俺も同じだったが、他に売上状況や書類等があり残業となった。 時間を確認すると「9時か」ミキ達は7時頃に退社してる。 もう夕飯も済んでゆっくりしてるだろうな。 スマホを手に取りラインする事にした。 ♪*お疲れ。今、仕事終わって帰る所だ。帰ってるか?♪* 直ぐに返信が来た。 ピロ~ン♪ ♪*遅くまでお疲れ様です。帰りに田口さんと佐藤さんと夕飯食べて帰って来ました♪* ♪*そうか。何食べたんだ?風呂は?♪* ♪*ファミレスですよ。お風呂出た所です♪* ♪*じゃあ、今から迎えに行くから用意しておけ♪* ♪*今からですか?俺は良いですけど…伊織さん疲れてませんか?♪* ♪*ミキと居る方が良い。癒されるからな、疲れも吹っ飛ぶ♪* ♪*それなら、待ってます♪* ♪*じゃあ、後で♪* ♪*はい♪* こうして約束を取り付け軽い足取りで会社を出た。 「伊織さん、夕飯は?」 会社を出て、直ぐにミキを迎えに行ったから夕飯は食べて無かった。 「仕事終わって、直ぐに迎え行ったからな。食べてない。そう言われると腹が減ってきた」 「そうだと思いました。俺は田口さん達と食べちゃったから。うどんとチャ-ハンで良いですか?それなら直ぐに作れますよ」 「それで充分だ。頼む。腹減った~」 ふふふ…… 「直ぐに作りますから、着替えて来て下さい」 「じゃあ、悪いが頼む。着替えてくる」 ミキはエプロンを着け、キッチンに入っていく。 やはり今日部屋に連れて来て正解だったな。 ミキが居るだけで、部屋が明るく優しい雰囲気に包まれたような感じがして癒される。 そう思いながら俺は着替える為に寝室へ向かった。 「はい、お待たせしました」 ダイニングテ-ブルで座って待ってると、うどんと半チャ-ハンが湯気を立て置かれた。 「う~腹減った。旨そう。いただきます」 「はい、召し上がれ。熱いから気をつけて」 「おいおい、子供じゃないんだから」 ふふふ…… 可愛い笑顔で、俺が食べるのを待ってる。 ズ-ズ-ズルズル……ゴクンッ… 「旨い。出汁効いて旨い」 「インスタントですよぉ~。お腹空いてる時は、何でも美味しく感じるんですよ」 「いや、ミキが作るから旨いんだな」 ふふふ… 「そう言って貰えると嬉しいです」 笑う顔でまた癒される。 「はあ~、旨かった。腹も満たされた~」 「本当に足りました?」 「ああ、充分だ」 ♪〜……風呂が沸いた音が聞こえ 「お風呂沸いたようです。片付けて置きますから、ゆっくり入って来て下さい」 「じゃあ、頼む。風呂入ってくるが、話しがあるから寝ないで待っててくれ」 「えっ、話?何ですか?」 「後で話す」 不安そうな顔をするミキの頭をポンポンし 「そんな顔するな。たぶん、喜んでくれると思うがゆっくり話たいからな。先に風呂入ってくる」 「…はい、待ってます」 少し強張った顔が、俺の言葉で安心したのか緩んだのを確認して浴室に向かった。

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