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第403話

@→英語での会話になります。 @「……解った。じゃあ、2週間後に迎えに来てくれ。早く迎えに来る分には一向に構わん。じゃあ仕事頑張れ」 アンディとの電話を切って、やはり波瑠斗の我儘だと解ったが、暫く預かる方がアンディも仕事に打ち込めるかと預かる事にしたが、今の波瑠の精神状態は危険だ。 波瑠は我儘で気分の起伏が激しい。 確かに甘える所もあるし、俺にとっては我儘も可愛いと思うが、今もそうだが、何かあると直ぐに俺に頼り縋り着いてくるから邪険には出来ない。 一時期は俺しか見ない.俺以外は要らないと言い張り「誰かに盗られる」と、執着が凄い時があった。 俺の事が好きだと態度で表していたが、気付かない振りをしていた。 その当時は付き合ってる相手に挑発したり攻撃的な言葉を放ったりと邪魔を散々された。 これでは波瑠の為にならないと距離を置いた時もあったし、アメリカ支社に転勤になった時は少しホッとしたが、州は違うが俺を追ってアメリカの大学に進学したのは明白だった。 アメリカと言っても直ぐに会える訳じゃ無いのが幸いしてか、他にも目を向ける様になり、たまに付き合ってる相手を紹介された時もあったが、直ぐに別れたりと長続きした試しが無かったが、アンディと出会って付き合いだしてからは今までの中で一番長く続いてる 俺もアメリカを発つ前に1度紹介され連絡先の交換もした、なかなか大人で我儘の波瑠の機嫌を取ったり注意すべき所は注意し上手く手名付けてると感じた。 アンディの話しでは、2週間後には仕事も終わる予定らしい。 それまで波瑠の我儘に付き合うとするか、ミキには今の波瑠は危険だ、何もかも落ち着いてからだな。 「ミキにも連絡して置こう。取り敢えず明日.明後日は会えない事を言っておくか。波瑠が風呂に入ってる今がチャンスだな」 ソファでスマホを片手にラインした。 *♪起きてるか?*♪ ♪ピロ~ン… 直ぐに返信が来た。 *♪はい。まだ起きてます*♪ *♪済まない。明日と明後日、会えなくなった。急にアメリカから知り合いが来て観光に連れて行く事になった。済まない*♪ *♪解りました。アメリカからじゃあ色んな所に観光したいですよね。気にしなくって大丈夫です*♪ *♪悪い。また連絡する*♪ *♪はい、おやすみなさい*♪ おやすみの挨拶のラインを打とうとした時に 「伊織~、お風呂空いたよぉ~。伊織も疲れてるんだから入っちゃえばぁ~」」 声が聞こえ慌ててスマホをテ-ブルの上に置いた。 「解った。直ぐに入る。客間に布団敷いたから先に寝ていいぞ」 寝室に向かい下着を取り出し波瑠と入れ違いで浴室に向かった。 風呂に浸かりやっと一息ついた。 「はあ~、暫くミキと休日過ごせないか?今のあいつを一人にする訳にもいかないしな。情緒不安定だし何するか解らん。暫くは付き合ってやるかぁ~」 この時の俺はミキとは会社でも会えるし、2週間位、休日に会えなくとも大丈夫だろうと安易に考えていた。 波瑠が不安定な時に側に居て支えてやりたいとも考えていた。 寂しがり屋の波瑠を一人にしない為と、久し振りの日本で我儘を聞いてやり満喫させてやりたいとも考えていた。 「明日と明後日、どこに行くか?好きな所に連れてって美味しい日本料理も久し振りに食べさせるか」 経った2週間だ、またアメリカに帰国する波瑠を優先する事に決めた。 もっと寂しがり屋が俺の事を待っていた事と、ミキより波瑠を優先した事が、後々最悪な事態になっていく事になるとは思わなかった。

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