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第444話

♪*ミキ、お疲れ様。今、何してた?♪* いつものおやすみラインに、どう返信するか?悩む。 ♪*お風呂入ろうかな?っと思ってました♪* ♪*そうか。よ~く疲れを取れよ。俺も一緒に入りたい笑笑♪* ♪*それじゃあ、ゆっくり入れません♪* ♪*それもそうか?それで、いつ俺の部屋に来てくれるんだ?♪* 等々…きてしまった、少しだけ考えて ♪*ごめんなさい。金曜日で良いですか?♪* ♪*長いな~。平日は無理させられないからな。仕方無いか♪* ♪*すみません♪* ♪*謝るな。俺が少しでもミキと過ごしたいと言う我儘だ。それと、明日、波瑠達が日本を発つから、午前中は半休取って見送りに行ってくる♪* ♪*解りました。波瑠斗さん達に ‘宜しく’ 伝えて下さい♪* ♪*解った。じゃあ、おやすみ。ミキ、愛してる♪* ♪*俺もです。おやすみなさい♪* ラインを打ちながら、心が苦しくなり涙が出てきた。 ラインで良かった。 ‘愛してる’ の返信に ‘俺もです’ と、返すのが精一杯だった。 俺には伊織さんに ‘愛してる’ って言う資格が無いんだ 早く言わなきゃと思いながらも ‘もう少しだけ.今日だけ’ と、ズルズルと引き延ばしている。 狡いのは解ってる。 泊まりに来いと言う伊織さんを何とか交わしてたけどもう限界だな。 ……金曜日に会った時には、言おう。 そのまま素知らぬ顔では、一緒に過ごせない。 そして俺はそのまま拓海君にラインをした。 伊織さんに話す前に、もう1つ解決して置かなければならないと。 @「じゃあ、気をつけてな。また日本に来た時は連絡くれよ。今度は2人でゆっくり出来る時にな」 俺は半休を取って、波瑠とアンディの見送りに空港に来て居た。 @「イオリ、お世話になりました。今回は、波瑠の事助かりました。イオリもアメリカに来る事があったら連絡下さい」 「伊織、色々ありがとう。僕には、伊織という家族が居る事が遠く離れたアメリカでも心の支えだし、1人じゃ無いって今回よ~く解った」 波瑠の頭を撫でてやり 「離れて居ても家族だ。何かあったら必ず連絡くれ。お前はいつまで経っても俺には可愛い弟だからな。まあ、アンディが居れば大丈夫だろうがな。我儘も程々にして仲良くしろよ」 「うん.うん」 @「そうだ。ミキも波瑠とアンディに ‘宜しく’ 伝えてくれって」 @「oh! ヨシキ、素敵な人です。伊織、幸せ者ですね。イオリこそ仲良く。2人でアメリカに遊びに来て下さい」 @「ん、伝えておく」 「……伊織、ごめんね」 @「ああ、気にするな。波瑠の我儘も慣れたもんだ。もう時間だろ?」 「……あっうん。……ごめん」 「?変な波瑠」 この時 ‘伊織、ごめんね’ と言った波瑠の言葉はてっきり俺に迷惑掛けてと言う意味だと思っていた。 @「ハル、そろそろ行こう」 「……うん。じゃあ伊織、またね」 「ん、じゃあな」 波瑠とアンディは手を繋ぎゲ-トまで歩いて行った。 その後ろ姿を見送り、お互いの手荷物には、波瑠が買ったお揃いの御守りがぶら下がっていた。 最後に手を振ってゲ-トに姿を消して行った。 「あ~、行っちまったな」 3週間色々振り回されたが、何だか居なくなると寂しい気持ちにもなった。 これでまた波瑠が来る前の日常に戻ると思って居た。 「よ~し、会社に行くか~」 歩き出し空港を出た。 伊織さんが午後から出社に合わせて、俺は外出した。 こうやって成る可く顔を合わせ無い様にしてるのも限界がきていた。 このまま外回りをしてそのまま直帰し、その足で拓海君と会う約束をしていた。 待ち合わせはカフェにした。 ご飯とか飲みに行くんじゃなく、カフェにしたのは余り長居をしないと言う俺の意思表示の表れだった。 拓海君にどう話そうか? 仕事の傍で、ギリギリまで悩んでいた。

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