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第458話
「久し振りのミキの手料理だ♪ ん~旨い.旨い」
「……冷蔵庫の残り物で作ったチャ-飯です」
「それでも旨い♪」
まだ、ぎこちないミキだが俺は普通で居ようと、いや普段より明るくするように心掛けた。
あんな事があったんだ.別れまで考えていたんだからと、直ぐには前の俺達に戻るのも無理だろうと思っていた。
でも、それも時間が解決してくれる。
いつもより沈黙の多い遅い夕飯だが、今、2人で居られる事が全てだ。
「ん~旨かった。ご馳走さん」
「すみません。こんな物しか出さなくって」
「急だったからな、気にするな。洗い物済んだら、一緒に風呂に入ろう」
ガチャッ。
皿を片付けていたミキが動揺しているのが解った。
「……それは」
「3週間振りだ。この前のホテルでは一緒に入れ無かったからな。一緒に風呂に入る.一緒に寝る事は決定事項だ」
ミキに有無を言わせず勝手に決めた、こうでもしないとミキからは動けないだろうと思ったからだ。
「……はい」
皿を片付けてキッチンに消えた。
俺は浴室のスイッチを押し湯張りをし、ソファに行きテレビを見て待っていた。
大して片付ける量の皿じゃないが、今日は時間を掛けていた。
ミキの複雑な感情が読み取れたが、知らない振りをしていた。
あの位の量なら、洗浄機に掛かれば直ぐに終わるだろうに、わざわざ手洗いして往生際が悪いな。
それでもミキと一緒に居られる事が嬉しくって仕方無かった。
「……終わりました」
「ん、そろそろ湯張りも終わるだろうし、風呂に入る準備するか」
「……はい」
俺は寝室へ、ミキは自分の物を置いてる客室へ行った
下着と部屋着を用意し浴室で待っていたが、なかなか来ない。
ここまで来ても往生際の悪いミキに苦笑した。
ミキが自分で来るまで待ってようかとも思ったが、先に入ってた方が来やすいかとシャワー浴びていた。
ガチャッ……。
顔だけドアから出して「…入っても良いですか?」
やっと来たかと思ったが、顔には出さずにいた。
「ああ、俺は今シャワー浴びて終わる所だ。早く入って来い」
「……はい」
白い肌と痩せて華奢な体が露わになった。
久し振りに見るミキの綺麗な体に、俺のモノが素直にピクッピクッと勃ち上がった。
俺は照れ臭いが、ミキに欲情してると解らせる為に、わざと見えるように振る舞った。
気が付いたのか?
頬を染め、そこを見ないようにする仕草が可愛いらしい。
「ほら、髪と体洗ってやるから、こっちに来い」
腕を取り側に来させ髪.体と順番に洗い、ミキは黙って俺のなすがままにされていた。
やはり、前より痩せたな。
こんなになるまで悩ませていたのか?と思うと……自分が情けなくなる。
なぜ、もっと上手く立ち回れ無かったのか?と、今になって後悔していた。
そんな事を考えながら、ミキの感じる乳首.股間.尻はわざと外し、他は全て洗い終わった。
「さて、肝心な所を洗うか」
俺の赤ら様な言葉に、頬を染め無言を貫く。
手にボディ-ソ-プを垂らし泡立て、両胸に擦りつけるように揉み両乳首を指先でクリクリ…捏ねたり弾いたりした。
「あっ…んん…うぅ」
声を出さないように我慢してるらしいが、ミキの可愛い喘ぎが漏れ聞こえた。
堪らず、乳首を弄る手をそのままに
「キスさせろ」
唇を乱暴に武者ぶり付き.吸い付き舐め、咥内に舌を捻じ込み上顎や歯列を舌で辿り舐め、ミキの舌に絡めつけ何度もクチュクチュ…レロレロ…吸い付く。
「ぁあ…はぁはぁ」
キスの間に漏れる小さな喘ぎに興奮した。
乳首から手を離し、感じて勃ち上がってるモノに泡を付け軽く扱き、後孔にも濡れた指を入れた。
「んん…んんん…あふ」
唇は俺の唇で塞がれ、下半身の快感で漏れる声を激しいキスで蹂躙する。
ヌチャヌチャ…ズリズリ…ペチャペチャ…
激しいキスの音.扱く音.後孔を抜き差しする音、全てが浴室に響き渡る。
やべえ~、このままだと挿れたくなる。
唇を離しミキのモノからも手を外し、後孔からも指を抜いた。
「もう、綺麗になっただろう。シャワ-掛けるな」
「…はぁ…はぁはぁ」
何も答えないミキの体にシャワ-を掛け終わり、湯船に誘う。
湯船の中で背後から抱きしめ、久し振りのいつもの体勢に心から安堵し、ミキの腹に手を回し肩に顎を乗せ密着した。
これだけでも充分に満足する。
やっとミキが俺の所に戻ったと心の底から嬉しさが込み上げてくる。
‘もう離さない’と腹に回した腕に力が入る。
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