462 / 858
第462話
チャポン…チャポン…
いつもの体勢で背後から抱きしめ、ミキの肩に湯を掛ける。
「伊織さん、まだ満足してないの?」
ミキがそう言うのは、俺のモノが半勃ちでミキの腰の辺りに当たっていたからだ。
軽く体を洗い、ミキの後孔から大量の白濁を掻き出してる時に、小さく可愛いく「んん…あっ…ふぅ」堪える様に喘ぐ声に、俺のモノが反応を示したが、そのままシャワーで洗い流し湯船に浸かった。
「いや、今日はもう満足だ。これはミキの可愛さに反応しただけだ、そのうち治る」
「……そう」
「ん…ミキはもっとシタかったか?ミキのお強請りなら、俺の方はいつでもデキルが?」
パシャッ…
前から湯を少し顔に掛けられた。
照れてるんだろう、頬が赤くなっている。
「もう! 直ぐに、そんな事言うんだから…知らない!」
「冗談.冗談だ。怒るなって、まあ怒っても可愛いだけだが」
「もう!」
こんなイチャイチャも嬉しくって涙が出そうになる。
ミキの背後にいて良かった。
「冗談はさて置き。ミキ、これだけは約束してくれ」
「……何?」
「1つは、これから先も色んな事があると思う。俺も今回の事で、ミキを守るつもりが傷付けてしまった事を反省してる。だから、これからはミキが傷付く事でも隠さず話すから、ミキも1人で抱え込まないで何でも俺に聞け! そして、どんな事でも良いから話せ!いいな?」
「…はい」
「後は、2人っきりで飲みに行くなよ! たが、どうしてもって時もあると思う、そんな時は、必ず連絡してくれ! いいな?」
「……はい」
「最後に、これが1番重要な事だ!」
「……まだ、あるんですか?」
「まあ、聞け。もう2度と別れるって言うな! いいな?」
「はい。俺からは、言いません」
「バカが。それを言うなら俺の方だ! 俺はミキ以外考えられないし自分よりミキが大切だ、そんな奴 2度と現れない」
クルッと体勢を変え、俺に抱き着き
「ごめんなさい…ごめん…ごめんなさい」
俺の肩口に顔を隠し泣き出した。
「もう、謝らないって言っただろ?謝るな! これで、この話しは不問とする! いいな!」
「…ヒック…うぅ…は…い。…うぅ…ありがと…くっ…ありがと」
「ほら、泣くなって。いつも笑っててくれ」
ミキの顔を上げさせ涙を濡れた手で拭うと、ミキも泣き笑いで応えた。
健気なミキの唇にチュッチュッとキスし額を合わせ
「約束な! これから先も2人で過ごしていく為の約束だ!」
「はい!」
また、自然と唇を寄せた。
「さて、もう出るか?」
「はい」
脱衣所でミキの体をタオルで拭いていく。
胸から腹に掛け.腕の内側.太腿の内側と際どい所に無数の鬱血の後。
いつもに増して、キスマ-クを付けてしまった。
これのお陰で…独占欲の強さで ‘俺の者’ と牽制になった。
今回の事で、もうミキの体からはキスマ-クが消える事が無いだろうな。
今までは無意識に付けていたが、これからは意識的に牽制の意味でも付けてしまう自分がいるのが解る。
前にも増して、独占欲が強くなった気がする。
「ほら、拭いたぞ。服は寝室だが、このまま裸で寝よう。布越しじゃ無く、どこに触れてもミキの肌を感じたい」
「…恥ずかしいですけど…解りました」
「よし! また、寝室に運ぶから捕まれ」
「伊織さん。俺、ずっと歩いて無いです、歩けますから」
「俺がそうしたいんだ! 好きなようにさせてくれ!」
「……解りました」
首に手を回させ寝室に運ぶ際も、軽いキスを何度もした。
ベットに横になり背後からミキを抱きしめた。
「疲れただろ?今日はゆっくり寝ろよ」
「はい、伊織さんに包まれて寝れるなんて幸せです。伊織さんの匂いと温もりに安心します。おやすみなさい」
俺もミキの首筋と髪の匂いを嗅ぎ頭のてっぺんにキスした。
「おやすみ」
暫くすると、ミキからス-ス-…ス-ス-…と寝息が聞こえ始めた。
この腕に、ミキを抱きしめて寝られる幸せを、1人で噛み締めていた。
この幸せのひと時が無くなってしまったかも知れないと思うと、ゾッと背筋が寒くなった。
俺の腕の中に、ミキが居る。
ミキの匂いと温もりを感じギュッと、抱きしめる腕に力が篭る。
ああ~なんて幸せなんだ。
いつもミキが当たり前の様に隣に居てくれると思い込んでいたんだな。
俺達は危うい細い糸で、お互いの気持ちだけで繋がっているんだ、もっともっと強い繋がりでミキを雁字搦めにしたいが、今は……。
改めて、2人で居る幸せを感じ明日の朝も1番で見る顔がミキだと思うと、知らず知らず頬が緩む。
既に、幸せそうな安心したようなミキの寝顔をそぉっと覗き見て、俺も幸せに浸り眠りについた。
ともだちにシェアしよう!