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第479話

その日は金曜日って事もあり、外で夕飯を食べミキを部屋に呼んだ。 「泊まっていくだろ?」 「はい」 お互い部屋着に着替え、いつもの体勢でソファで寛ぐ 「伊織さん、凄いですね。あのプロジェクト考えていたなんて、全然気付きませんでした」 ミキを背後からギュッと抱きしめて 「ミキのお陰だ」 「???」 振り向いて ‘どうして?何で俺?’って、綺麗な顔で物語っていた。 「鬼怒川に旅行に行った時、旅館の料理に感激して ‘日本の料理って、目でも楽しめて四季折々の料理が出てヘルシーでしょ’ ‘日本に生まれて良かった~’ って言った言葉がヒントになったんだ。それなら欧米人にもヘルシーな料理を提供すれば受けるんじゃないかってな今は健康志向の人が増えてるし、欧米では太ってると自分の管理がなって無いと仕事出来ない風習になりつつあるからな。ま、食材は無理だがレシピを提供し器の受注を獲得するって事だ」 「あの料理でそこまで……。凄い.凄い。流石です。やっぱり伊織さんは仕事出来る人ですね。尊敬します」 「旅行で考え付いただけで、帰って来てからプロジェクトになるか考えた。だから、あの旅行では本当にヒントを貰っただけで、旅行自体は俺は楽しんだからな折角のミキとの旅行だ。夜も綺麗な夜空の下でxxx xxx」 最後まで言わせないと頬を染め口を手で塞がれた。 その手を舌で舐め指の隙間にも舌を這わせる。 「伊織さん!」 手を引っ込め妖しい雰囲気を感じてる様だ。 「凄~く良い事話してたのに~、もう。そうだ、料理研究家の先生ってどなたですか?有名な人とか?」 「さあな。出版社の人からは、料理本も何冊も出版してるしクッキングスクールはいつもいっぱいで忙しい人みたいだが、ダメ元で話をしたら興味持ったらしい次の会議の時に来れば解るだろう。名前聞いたが忘れた。出版社の人の紹介なら大丈夫だろ」 逃がさないと背後から抱きしめ耳元で囁く。 「仕事の話は終わりだ。仕事よりミキとの時間の方が大切だ」 俺の腕を撫で 「もちろんです。俺、仕事の時のカッコいい伊織さんは尊敬出来るけど、プライベートの伊織さんは俺にしか見せない可愛い所とか懐の広さとかも大好きです」 「可愛い~か、こんな大男が?それを言うなら綺麗なのに可愛い~し、俺の癒しのミキちゃんの方だろ」 「伊織さんだって、甘えてきて可愛い~ですよ」 「ミキの何気無い仕草とか可愛い~んだ」 イチャイチャが止まらない。 ミキが振り向いたり体を動かす度に、ミキの可愛い尻が俺のモノを刺激して、どんどん硬さが増していくのが解る。 風呂前だが、ここで1回抜くか。 どうせ明日から週末だし、少しぐらい回数が増しても大丈夫だろう。 ここで1回と風呂でも1回.ベットで1回と最低3回だな。 瞬時に判断し早速実行に移した。 「ミキ、俺がどれだけミキを可愛いと思ってるか.愛してるか解らせてやる」 背後から首筋に舌を這わせ、そのままソファに押し倒した。 「い.伊織さん?」 「何?」 「え~と、ここで?」 「嫌か?俺はミキを愛する場所はどこでも関係ないが」 「嫌って訳では……無いです」 「ミキ、愛してる」 言わずには居られない。 何度も何度も言い聞かせ、暗示でも掛けられたら……。 「伊織さん、俺も愛してます」 にっこり微笑むミキの顔が綺麗過ぎて一瞬見惚れた。 何年経ってもドキドキ胸が高鳴る。 ミキの手を取り俺の心臓に当て、今の俺の気持ちを話す。 「何度、ミキに恋すれば良いんだ。このドキドキは何年経っても変わらない。苦しいくらいミキが愛おしい」 「本当に凄いドキドキしてる。でも俺も伊織さんの事素敵な人で尊敬してます。この人の恋人で居られる自分は運が良いです。自慢の恋人です」 あ~、何て嬉しい言葉なんだ。 「ミキ」 後頭部に手を回し、始めから深いキスを仕掛けた。 今日は寝かせない。 心ゆくまで抱いて愛してやる。 その晩はミキの色っぽい妖艶さに、逆に骨抜きにされた。 何度、抱いても.抱いてもまた欲しくなる。 愛おしい。

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