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第486話
「ああ…も…だめ…ぁあ…いくぅ…うう…あぅ」
身体を反らしガクガク揺れ、不意にガクッとベットに身を任せた。
ガツガツガツ…グッグッ…ズブズブズブ…
ミキのイキ顔の妖艶さに堪らず
「んぐっ…ああ…うっ…うう」
ドグッドグッ…ドブッ。
思いっきり突き上げ白濁を放った。
「うう…はぁはぁ…良かった…はぁはぁ」
「………」
「ん、飛んだか」
暫く経ってから、ミキの体を拭き後孔の白濁を掻き出し、俺も軽くシャワーを浴びミキの隣に横になって、背後から抱きしめたい。
はあ~、1週間振りだ。
あの後、風呂に誘い浴室で我慢できず1回.寝室に場所を移して立て続けに2回シテしまった。
1週間我慢してる分、ミキと戯れていると抑えが効かない。
抱く度にもっと.もっと欲しくなる。
特に今日みたいにミキからのキスで、誘われたようで嬉しかった。
触れたい。
キスしたい。
その体に ‘俺の者だ’ と言う証を刻みつけたい。
一層、部屋に閉じ込めて誰とも会わせたく無い。
ミキに俺の本心を言ったら引かれるだろうか?
ミキなら「伊織さんがそうしたいなら」と言いそうだな。
そう言う優しいミキに俺の我儘で世界を狭くするわけにはいかないが、拓海君にしろ.池谷さんにしろ、これからもミキの魅力の虜になる奴は大勢いるだろう。
ミキが目移りしないように、俺ももっと自分を磨かないとな。
それにしても池谷の奴、どう言うつもりだ。
ミキには俺の事を褒めその気があるような事を言い、俺の前ではミキを褒めその気があるような言い方をしたが、何を考えてるのか?
ミキには池谷の真意が解らないから、まだ言って無いが。
ミキに気があるような事を話したら、きっと意識するだろうからな。
俺に言い寄って来たら、俺はどんな対処もできる。
まあ、忙しい人だしアドバイザーも後レシピ等決まれば必要も無くなる、そうなれば必然的に会う事も無いだろう。
様子を見て、ミキに言い寄るようなら俺も黙っては居ない。
池谷が何を考え、何をしたいのか解らないが、今度こそ間違えない。
波瑠の時の二の舞は踏まない。
スヤスヤ…と、俺の腕の中で幸せそうに眠るミキの寝顔を見て、俺も眠る事にした。
いつもの様に頭のてっぺんにキスし
「愛してる。おやすみ」
目を閉じた。
昼近くに起きミキが作った料理を食べ、ミキが洗濯や掃除を始めた。
ゆっくり過そうと思って居たが、1~2時間邪魔をしないように書斎で仕事を始めた。
洗濯も掃除も終わったらしく、コンコンとノックされ「伊織さん、仕事まだ終わりませんか?」声を掛けられ、俺も仕事を中断しリビングに行った。
コ-ヒ-が2人分テ-ブルに用意され、こう言う所がミキの気遣いを感じる。
「やっと、ゆっくり過ごせるな」
「仕事、大丈夫ですか?」
「ああ、急ぐ仕事でも無いからな」
「伊織さん、相談があるんですけど…」
「ん、何だ?」
「あの…今度、ヘルシー食を実際に作る過程を撮影する時に、池谷さんのアシスタントするじゃないですか」
「ああ、嫌なのか?」
「違います.違います。そうじゃなくって2週間後の撮影まで、大将の所で少し教えてもらおうかと」
「そんな事しなくとも。アシスタントと言っても池谷さんの方からもアシスタントが居る。一応、こちらからも表面上出すだけだ。そんなに気負わなくって良い」
「別に気負ってませんけど。余りにも、基礎も何も知らないとアシスタントの意味が無いかなって。良い機会なんで、基礎だけでも大将に習おうかと。それに、仕事の帰りに1週間のうち2日ぐらいですから」
「ん~……」
俺が考え込んでいると、手を合わせて「お願い」上目遣いで可愛くお願いされた。
参ったなぁ~。
こんな可愛いくお願いされたら、許さない訳にはいかない。
「1週間のうち2日だけだぞ。仕事の帰りに2~3時間な。無理しない程度にな」
「は~い。ありがとうございます。曜日は火曜.金曜にしようかと」
「解った。おやじに連絡してみる」
「お願いします」
夕方の仕込み前に、おやじに電話を入れた。
大まかに仕事で必要だと話すと、おやじはミキが来てくれる事に手放しで喜んでいた。
「仕事の事はよく解らんが、ヨシ君が来てくれるなら何でも教えるよ。素直だから教えがいもある。常連さんも喜ぶ」
そう言ってたが、1番喜んでんのおやじじゃねぇ~か。
「それでだ、仕事帰りの火曜.金曜の2日で2週間程頼む」
「解った。いつでも良いぞ。たが、仕込みは終わってるが……まあ、良い、他にも教える事はたくさんある」
「じゃあ、宜しく頼む」
「解った.解った。楽しみじゃ。ヨシ君に仕事もあるだろうから、時間は気にせずに来てくれて良いと言っといてくれ。じゃあな」
「解った。じゃあ宜しく」
電話を切って、おやじの嬉しそうな顔が目に浮かぶ。
これも爺さん孝行だ。
「ミキ、おやじがいつでも来て良いって」
「本当に?わぁ~い。嬉しい~♪」
「火曜と金曜の週2日で話した。おやじの方が嬉しそうだったぞ」
「良かったぁ~。迷惑掛けない様に、頑張らなきゃ」
「仕込みは終わってるらしいが」
「良いんです。大将の盛付けや厨房での動きを側で見てるだけで、勉強になりますから」
「そうか」
ミキの何でも一生懸命に頑張る姿勢には、頭が下がるな。
外見の美しさだけじゃなく、こう言う所がおやじや他の奴にも好感が待たれる所なんだろうな。
この分じゃあ、池谷の事も大丈夫だろう。
会議の時に見せた池谷に対して料理人として憧れてる様だったが、仕事相手としか見てないんだろう。
池谷か。
取り敢えずは、何を考えてるか?それとなく真意を探るか。
プロジェクト成功の為に頑張るミキの姿に暫く様子を見て判断する事にした。
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