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第494話
ゴォ-ゴォ-…ゴォ-…
「寝るなよ。もう少しで乾く」
「ん…んん」
湯船に浸かってる時もだが、髪を乾かしてる最中にもウトウトし頭が揺れている。
眠くて限界なんだろう。
子供みたいで可愛い~♪
「良し。乾いたぞ」
これも恒例のフワフワの髪にキスし、着替えさせようとして辺りを見回すが服は無い。
「リビングか~」
俺もミキも全裸だ。
辛うじて、ミキは体をバスタオルで巻いてるが…。
ま、いっか。
このままベットまで運ぶ事にした。
「ベットに運ぶから、捕まれ」
「……ん」
首に巻き付けたのを確認して「ヨイショっ」
ミキの体をお姫様抱きでベットに運び、そぉっと横たわらせた。
俺もそのまま横になり腕枕をして、いつもの体勢になるかと思ったが、今日は俺の胸に顔を擦りつけてきて甘える様に眠りについた。
「今日は甘えモ-ドか♪」
余りの可愛さに、頬が緩んで仕方がない。
ミキの頭と背中をゆっくり撫で、ス-ス-…と寝息を聞いていた。
それにしてもヤキモチ妬いたミキは可愛いかったなぁ~♪
今日は池谷との会食で気疲れもあるだろうとスルつもり無かったが、ミキの方からのさり気ない誘いにこれ幸いと乗った。
フェラまでシテくれたもんなぁ~♪
ミキとのアレコレを思い出し、ニヤニヤが止まらない
……池谷か~。
優しそうな風貌に騙されるが、飄々として何を考えてるんだか解らない奴だ。
仕事に託(かこ)けてミキを誘ったり、俺の事興味ありそうな話をミキにしたりと……何したいんだ?
ミキは俺を狙ってるって言うが、俺にはどうしてもそう思えない。
自分に興味持ってるなとか好かれてるとかは、何となくだが解るつもりだが、そんな素振りもそんな目もしていない。
ツンデレか?
俺の周りから情報を引き出し……本人には、そんな素振りは見せない…とか?
そんな面倒臭ぇ~事するかなぁ?
池谷はどっちもイケルと言っていた、バイなんだろう
だとしたら、男との場合は抱かれる方か?
いや、それは無いなぁ~。
何となくだが解る。
あいつも抱く方だろう。
そうなると、俺を抱きたいって事か?
そう考えると背筋がゾォ~っとして、思わずミキを抱きしめた。
どう考えても抱くならミキだろう。
はあ~、何考えてるのか解らん奴を相手にすると疲れる。
もう少しだけ様子見るか。
どちらにせよ、池谷のプロジェクト参加は後2~3回で終わりだ。
そうなると、もう顔も見る事も無いが……何だか考えてる事が解らないままも気持ち悪いし、スッキリしない。
どうするか~。
俺の胸に1つだけあるミキからのキスマ-クを見て「池谷の行動次第だな」と呟いた。
そう考えが落ち着くと、傍らでスヤスヤ幸せそうに寝てるミキの寝息に眠気を誘われた。
次の日、全裸のミキを前にしてムラムラが止まらず、朝から盛った事はご愛嬌だ。
俺のデカブツは朝から素直で傍若無人で困ったもんだと自分に少々呆れるが……良い朝を迎えた。
会社に行く車の中でブチブチ可愛い文句を言ってたがそれを宥めてイチャイチャするのも楽しみの1つだとミキは知らない。
本当、可愛い~奴♪
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