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第524話
「あ~良いお湯でしたね。温まりました」
「ああ、気持ち良かった。また、気が向いたら夜中に入っても良いしな。そうだ、朝風呂も良いな」
「絶対、入るぅ♪」
あの後、30分程話しながら湯に浸かって部屋に戻った所だ。
「まだ、ワインあるな。湯冷ましに少し飲むか?」
「はい♪」
備え付けの冷蔵庫に仕舞っていた赤ワインを取り出しグラスで乾杯した。
コクッコクッ…コクッコクッ…
「あ~美味しい♪」
「喉渇いていたのか?ワインは少しずつ飲んだ方が酔わないぞ。ほら、水も飲め」
ペットボトルの水を手渡す。
ゴグッゴグッゴグッ……。
喉元が色っぽい。
「それで、少しは薄まっただろう」
「あっ、成る程~。伊織さん、賢い~♪」
「酒飲みには常識だ。バ-ボンなんかもチェイサ-用意して交互に飲む飲み方もあるし、その応用だ。俺は基本丸い氷をゆっくりと溶かしながら飲むのが好きだな後は、レモンを口に含んでバ-ボンを飲むのも、また違った味わいがあって良い」
「カッコいい~♪ 大人の飲み方って感じ~。伊織さんが飲んでる姿想像つきます。絶対、声掛けられるぅ~心配だな」
湯冷めで飲んだワインに酔い始めたか?
何だか饒舌で目が潤んでるのは、俺の気のせいか?
コクッコクッ…ワインを飲みゴグッゴグッ…水を飲む。
素直に俺の話した飲み方をしてるが、結構ワインの方が多めだ。
面白い事になりそうだ。
酔うとミキは甘えてくる。
楽しみだ♪
「心配しなくて良い。俺はミキ以外は目に入らない。それに勃つ気がしない」
「本当に~?その言葉信じますからね♪」
「ああ、信じて良い」
2人のグラスにまた赤ワインを注ぐ。
「あ~少し体が火照ったかも~。少しのぼせたかな~?」
いや、露天風呂のせいじゃない、酔い始めてるんだと言うのを止めた。
これからどうなるのか?楽しみだ♪
「少し長湯したか?俺は何とも無いが」
俺もグビッと一口赤ワインを口に含み味わう。
「俺だけ?あ~暑いっ」
浴衣の胸元を開け手で扇ぎ風を入れている。
はだけた浴衣と火照った頬.潤んだ目が何とも色っぽい
足も伸ばし浴衣の裾をはだけ太腿近くまで捲り上げ白く長い足が露わになった。
あと少し股を開けばミキのパンツが見えそうだ。
胸元、太腿とチラチラと盗み見る。
付き合ってるんだから、堂々と見れば良いとは思うが……楽しんでる♪
「伊織さ~ん♪ 暑くないの~♪」
「そうだな。少し暑いかもな」
ガラスドアを開けて風を入れたりエアコンを入れれば良い話だがわざとしなかった、その代わり俺も胸元をはだけた。
「伊織さ~ん、セクシー♪」
自分の格好には無頓着で赤ワインを飲んでる。
少し飲みすぎか?
そろそろ止めさせるか?
そう考えてると、ミキがにじり寄り俺の胸元に顔を近づける。
「伊織さんって、男らしい体ですよね~♪」
今までも何度も言われた台詞だ。
胡座をかいてた俺の太腿に向かい合わせに乗り跨ぐ。
もう、太腿どころかパンツも丸見えだが、本人は気づきもしない。
いきなり浴衣をガバッと開け、俺の肩と胸元から腹まで見えた。
辛うじて帯で留まり、腕を通してる状態だ。
ミキがそんな行動するとは思わず、目を見開いて驚いたが、ミキの好きな様にさせる事にした。
俺の肩.肩甲骨.胸元.脇腹.腹筋と両手の指先で摩りなぞる。
くすぐってぇ~。
脇腹と腹筋はビクっと反応してしまった。
「うわぁ~、腹筋すごっ♪ 良いなぁ~カッコいい♪」
「そうか?だから、鍛えてるって言っただろ?マンションのジムで走ったり筋トレもしてる」
余り言いたく無いが、陰で努力している賜物だ。
「凄い.凄~い♪」
腹筋を手の平で撫で軽く押して遊んでる。
酔ってんな。
余りベタベタ…触らないで欲しい。
大人しく治ってる俺のモノが反応しそうでヤバイッ。
あとは成り行き次第だ、いやミキ次第か?
その後もベタベタ触り飽きたのか?今度は、俺の性感帯を探すと言って聞かない。
「ヤバイッって」「止めてくれ」と何度言っても聞く耳を持たず、時折ワインを飲み俺の体で遊び始めた。
もう好きにしてくれと諦め、俺もワインを飲みながらも大人しく成すがままだ。
「ここは?」
首筋を触られたが何とも無い。
反応を示さない俺に諦め、次に移った様だ。
「じゃあ、ここなら♪」
胸筋を指先でなぞり乳輪周りを円を描き、いつもは感じ無い乳首をクリッと捏ねた。
胸筋がピクッとし「…ん」声が思わず出た。
「キャッ、ここだぁ~♪ 見つけた~♪」
両手を使い乳輪と乳首を攻められ、快感とは言えないが胸筋がヒクつく。
キャッ♪キャッ♪……楽しそうだ。
ここまでは好きな様にさせて居たが、そろそろ反撃しても良いだろうか?
俺のモノもそんな事をされ、パンツを突き上げていた
まだ熱海の夜はこれからだと俺のモノが主張してる。
酔って悪戯する天然小悪魔が……可愛過ぎるのが悪い。
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