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第542話
夏休み終わりで、今日から会社だ。
仕事先に電話したり雑用.事務処理やらで、今日は内勤して過ごした。
田口さんも佐藤さんも夏休み明けの初日って事で、内勤をして1課は全員揃っていた。
俺は昨日の夜のうちにマコや沙織さん.優希さんにLineして、今日の夜に大将のお店で会う事にしてた。
だから、申し訳無いけど定時で上がらせて貰った。
ガラガラガラ…
「大将、こんばんわ」
「おっ、ヨシ君。という事は、皆んなも後で来るんだな?」
「はい。待ち合わせてます。大将、これ少しですが、夏休みで旅行に行ってきました。伊織さんと俺からです」
「ありがと。ヨシ君には、いつも悪いな」
「俺だけじゃなく、伊織さんもですよ?」
「解っとる.解っとる」
本当に解ってるのか?
怪しいけど、嬉しそうにお土産を貰ってくれたから大丈夫だろう。
まだ皆んな来ないから、カウンターで大将と少し話していた。
ガラガラガラ……
「ミキ~ごめん。待った~」
「ううん、少し前に来た所だよ。大将と話してたから大丈夫~」
「ごめん.ごめん遅くなっちゃった~。駅で、ばったりマコちゃんに会ったのよ~。優希さん、少し遅くなるかもって」
マコと沙織さんが一緒にお店に入って来た。
それから、大将にマコと沙織さんが挨拶と世間話を少しだけして、テ-ブル席に場所を移動した。
「大将~、生ビール3つと、後は、お任せでお願いします」
「あいよ。ヨシ君、枝豆とお通しだけ持っていってくれんかのう」
「はい」
「僕も生ビール持って行きます」
俺とマコで生ビールと枝豆とお通しを運び、3人で生ビール片手に乾杯した。
「「「乾杯~♪」」」
「う~美味しい~♪」
「美味しいです♪」
「仕事終わりには、最高ね♪」
それから少しだけ世間話をして、マコと沙織さんに旅行のお土産を渡した。
「温泉饅頭なんだ~。早めに渡そうと思って。伊織さんと俺からです」
「ミキ、ありがと。祐さんと食べるね♪」
「ヨシ君でしょ?伊織がお土産なんて~ねぇ?でも、ありがと。明日、仕事場に持って行って、大ちゃんや会社の子達と頂くわ」
「はい」
温泉饅頭を見て「ヨシ君、熱海行ったの?」と聞かれ初島にシュノ-ケリングして熱海の温泉にも行った事を話した。
マコには、シュノ-ケリング楽しそうとか羨ましいって言われた。
それから俺は初島の海でシュノ-ケリングした時の話をし、マコも祐さんと旅行は行かなかったけど車で遠出した話しを聞いたり、沙織さんも矢島さんと出掛けた話しと両家に挨拶しに行った話しを聞かせてくれた。
マコは2人でゆっくり出掛けられて嬉しかったと喜んでいたし、沙織さんも去年に続き両家に挨拶し、少しだけ結婚への話しも進み始めたと嬉しそうだった。
俺達だけじゃなく、皆んなもそれぞれ楽しかったんだなって思って聞いていた。
唐揚げ.刺身.煮物が出てきてレモンサワ-に変更して3つ頼み、食べて飲んで話しも盛り上がってた所に店の戸が開いた。
ガラガラガラ……
「ごめ~ん」
「あっ優希さんだ~♪」
「優希さ~ん♪」
「お疲れ様。忙しかったの?大丈夫?」
「あっ、うん。もう少し早く上がれると思ったんだけど…。大将、お久し振りです」
「おう、龍臣は元気かのう?」
「はい、お陰さまでピンピンしてます。今度、2人で来ますね。あっ、生ビール下さい」
「ほい」
生ビールを貰って、俺達の席にまで来て沙織さんの横に座った。
優希さんも揃って、もう一度改めて乾杯して飲んだ。
「優希さ~ん♪ 来て、早々なんですけど~、これ伊織さんと俺からです」
忘れ無いうちにと、お土産を渡した。
「ありがと♪ 嬉しい~な。龍臣と食べるね。成宮にも、ありがとって言っておいてね」
「は~い♪」
「美樹君と真琴君、結構飲んでるの?」
「「全然~♪」」
「そう」
優希さんがこっそり沙織さんに、どの位飲んでるか?確認していた事は知らなかった。
それ程飲んで無かったけど、久し振りに皆んなで飲んで気分も良く楽しかった。
優希さんにも、初島の話しや熱海の話しを少し話してた時にフッと思い出した。
優希さんがいるし、丁度良い~かも。
「ねえ、マコ~。マコ、青姦って知ってる?」
ブッとサワ-を吹き出すマコ。
ゴホッゴホッ…咳き込む沙織さんと優希さん。
「マコ~汚いよ~。沙織さんと優希さん、大丈夫?」
テ-ブルを拭きながら「何でそんな事聞くの?」とマコに言われた。
「俺、知らなかったから。マコは知ってるのか?と思って」
「……知ってるけど」
「「「ええ~マコ(マコちゃん.真琴君) 知ってんの~」」」
マコ以外の3人で声を揃え驚いた。
俺は知らなかったから、当然マコも知らないと思っていたから驚いた。
「え~じゃあ、祐さんと?」
「知ってるだけで、ヤッタ事無い!」
なぜか?沙織さんと優希さんは胸を撫で下ろしていた
「そうなんだ」
レモンサワ-のお代わりを頼むと、皆んなも頼んでいた
「何で、そんな事聞くの?ヨシ君に変な事吹き込んだのは…伊織ね?純粋なヨシ君にそんな事吹き込んで。ったく、変態な上に最低だわ!」
沙織さんが憤慨し、慌てて伊織さんの弁解をした。
「違うんです。ちょっと旅行の時に、そんな話しになって。俺が何にも知らなかったから……。で、意味を教えて貰って、ちょっと焼きもち妬いたら、伊織さんが若い時には皆んなヤッてるって……学生時代には……祐さんも龍臣さんも…伊織さんより酷かったって……」
俺は話してる最中もマコの事が気になって、チラチラ…マコの様子を伺いながら話した。
段々とマコは青ざめた顔になり、優希さんに向き直った。
まずかったかな?
でも、俺も伊織さんの学生時代の事を…本当かどうかも聞きたかった。
俺も合わせるように、優希さんに真実を聞く体勢を取った。
沙織さんは頭を抱え「伊織のバカっが~」って、呟いていた。
俺とマコの顔を見て優希さんは困った顔をしていた。
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