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第553話

「素敵な、お2人でしたね。仕事面でもプライベートでも信頼し合ってるのが解りました」 「ああ、恋人になって2~3年か?けど、友人関係が長かった2人だ。お互いなかなか恋人関係に踏み出せなかった事もあったが、そういう期間も今思えば大切な時だったんだな。ま、良い所も悪い所も解り合ってる2人だ」 「良い関係ですね。ジェフさん、ケニーさんと伊織さんが先にエレベーターに乗って行った時には、少し焼きもち妬いてましたよ。何か、可愛いらしかったです」 「おい.おい、ジェフに母性本能擽(くすぐ)られたんじゃないだろうな?」 「伊織さん、それを言うなら父性本能ですよ~」 「そんなのはどっちでも良い! ジェフは爽やかで優しい雰囲気だからな。見かけに騙されるな。あ~見えて肉食系なんだ!」 「へえ~見かけによらないですね。でも、そのギャップが良いのかも~」 「はあ?ギャップって、ミキ! まさか……ジェフみたいなのがタイプなのか?」 あのエレベーターの中から、ミキとジェフが親しげにしてた場面を思い出した。 だから、髪なんか触らせたのか? まさか…とは思うが…。 「やだなぁ~、一般論ですよ。俺には伊織さんと言う素敵な恋人が居ます」 「それを聞いて安心した~。たが、ジェフもモテるしケニーもモテるからな。油断出来ない」 クスクスクス…… 笑って、俺の耳元で小さな声で囁く。 「俺のタイプは伊織さんです。ジェフさんもケニーさんも目に入りません」 この殺し文句に、ここがタクシーの中じゃなかったら押し倒してる所だ。 くそぉ~、ホテルの部屋に入ったら…いや、焦るな、まだ夜はこれからだ。 よし、明日の事も考え1回だけにしようと決めた。 それからはホテルに着くまでの数十分、タクシーの中でもイチャイチャしていた。 部屋に入って、やっと一息着いた。 「疲れたか?先に、シャワー浴びて良いぞ」 「じゃあ、すみません。お先に」 本当は一緒に浴びたいが、ユニットバスで狭いから仕方無く交換で浴びる事にした。 15分程でミキが髪を拭きながら、ハ-フパンツとTシャツ姿で出て来た。 「髪、乾かすぞ」 「ふぁ~い」 眠そうだな? ドライヤー片手に、ミキの髪を乾かして様子を見た。 ゴォ-ゴォ-……ゴォ-… 「寝るなよ」 「は~い。楽しかったですね」 「そう思ってくれたら、紹介した甲斐がある」 「ありがと、伊織さん。恋人って紹介されて嬉しかったです」 「ジェフとケニーには紹介したかったからな。俺の生涯で恋人を紹介出来る日が来るとはな、自分でもまた信じられない。それもこんな綺麗で可愛い~恋人をもてた事に感謝しないとな」 クスクスクス… 「それは俺も一緒です」 気持ち良さそうに目を瞑ってるが、俺の問いには答えてる。 大丈夫か? 乾いてふわふわの髪につキスを落とし、今度は俺がシャワーを浴びに行く。 チラッとミキを見ると、備え付けのテレビを点けベットに寝そべっていた。 安心し、シャワーを浴びて髪から順番に洗っていく。 ああ、疲れたが充実した1日だった。 明日もあるから1回だけなら大丈夫だろう。 疲れてるだろうから軽く……ミキ次第か? 壁は、余り厚く無さそうだし…あの可愛い~喘ぎ声は聞かせたく無いし……夢中になり過ぎて気を付けないとな。 「いおり…ぁあん…もっと…」 思わず、いつものミキの喘ぎ声を思いだし、白い肌と締め付ける後孔も……やべえ~、妄想が止まんねぇ~。 俺のモノがムクムクとデカくなり出し、泡でヌルヌルし洗う手が微妙に厭らしい手つきになった。 シュッ.シュッ…3~4回程扱き止めた。 こんな所で出すなんて勿体無い。 本人が側に居るんだ。 妄想するのを止め、手早く体を洗う事に専念しシャワーを浴びた。 俺はパンツ1丁になり、俺のデカブツが期待で勃ち上がりパンツを押し上げ、前が突っ張てるのに苦笑し「直ぐに、脱ぐからな」そのまま出て来た。 ベットに寝そべってテレビを見て居るだろうとミキを見ると 「…………?」 2つあるベットの1つに布団を掛け寝ていた。 まさか、本気で寝てんのか? 狸寝入りか? 「ミキ?」 声を掛けるが「………」返事が無い。 嘘だろう? 直ぐに、ベットに近寄りミキを見るとス-ス-…ス-ス-寝息を立てていた。 マジか~。 可愛い~寝顔と俺の勃ち上がってるモノを交互に見た。 「ミキ……ミキ?」 もう一度、声を掛けるがス-ス-…ス-ス-寝息が聞こえるだけで起きる気配が無い。 はあ~、どうすんだよぉ~これ。 参った。 暫く可愛い~寝顔を見て溜息をつく。 仕方ないか? 朝から慣れない場所で料理の方を任せて責任と緊張してただろうし、その上、ジェフとケニ-に会うのも少なからずは緊張してただろうし。 無理に起こしてまでは……明日もある。 そう決め、寝るベットを迷った末に、責めて一緒に眠りたいと狭いがミキの隣に潜り込み横になると、直ぐに俺の体に身を寄せてきた。 俺も腕枕とミキを抱きしめス-ス-…気持ち良さそうに眠るミキの寝息を聞き寝ようと試みた。 勃ち上がってるモノは直ぐには治らないが、次第にミキの寝息に誘われるように、俺も疲れたのもあり自然と眠りに就いた。 ♪♪♪♪~♪♪♪♪…♪♪♪♪ フロントからの電話で目が覚め、ミキが起きてしまうと慌てて電話をとった。 @「……はい、あっそうですか?じゃあ、ロビーで待たせて下さい。…20分後に行きますから」 時計を見るとまだ9時だ。 早過ぎだろう~。 まさか、こんなに早く来るとは思っても居なかった。 隣で、まだスヤスヤ寝ているミキを起こすのは可哀想だが……機嫌を損なうと面倒だしと思いミキを起こした。 「ミキ…おいミキ、起きろ」 「ん…んん」 「起きたか?」 目を擦る姿が可愛い~。 「あれ~伊織さん?あっ……俺、寝ちゃったんだ~」 隣に居る俺に申し訳無いって顔で話す。 一応、ミキもそのつもりはあったのか? 「シャワー浴びて来たら、スヤスヤと可愛い寝顔を見せてくれた」 「ごめんなさい。ちょっと横になろうと思っただけだったのに~」 俺の事を気にしてるミキの頭をポンポンし、笑顔を見せ労るように話す。 「慣れない場所で慣れない仕事して緊張してたんだろうし、ジェフ達ともやはり緊張してたんだろ。疲れが出たんだ」 「伊織さんは?……その大丈夫?」 「ああ、仕事はやはり疲れたな。ま、シャワー浴びて期待してたのは事実だが……疲れてるミキを起こしてまでは……」 「伊織さん! ありがと。俺の事を思って、我慢してくれたんだ! ごめんなさい。俺もそのつもりだったんだけど……寝ちゃった。でも、伊織さんの優しさが嬉しい!」 俺の言葉に感激し抱き着く。 可愛い~♪ 俺にはこう言えば、今日の夜には寝ないだろうと言う魂胆があったが、素直なミキは気が付かない。 本当~に、可愛い~奴だ。 良い雰囲気だが……。 くそぉ~早く来やがって~。 渋々、ミキの体を離した。 「ゆっくりしてられない。早く着替えて出掛ける準備しろ」 俺がベットから出て準備を始めると、ミキも何が何やら解らないと言う顔をしながらも慌てて準備を始めた ロビーでは今か.今か?と待ってるだろうな。

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