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第557話
食事を終え、見送りの為に空港ロビーにいた。
@「もう少しで出発します。今日は、会えて良かったまた、アメリカに来たら連絡下さい」
@「こちらこそ会えて良かった。アンディ、波瑠の事頼む!」
俺から握手を求め手を握った。
「波瑠、日本に来た時は連絡してね。今度は俺と伊織さんの2人で観光案内するから」
「うん。連絡するね、楽しみにしてる。ヨシキに会えて良かった~、今日は本当に楽しかった~♪ 伊織の事よろしくね」
「はい!」
ハグをし、別れを惜しんでいる2人。
@「ヨシキ、今日はありがと。波瑠とこれからも仲良くして欲しい。会えて良かった」
@「俺こそ仲良くして欲しいです。アンディも波瑠と仲良くね」
アンディから体を寄せミキとハグし、ミキに見えない事を良いことに俺にウインクして見せた。
このヤロー、ハグも許せねぇ~のに、見せつけるようにウインクしやがって~。
絶対、今までの波瑠のブラコンに対しての嫌がらせだな!
ムッとするが、グッと大人として堪えた。
@「アンディ、そろそろ行こう。じゃあ、伊織~またね~」
「おう、仲良くしろよ。日本に来たら連絡くれ」
「うん!」
俺にはさらりと別れの挨拶をし、手を振りアンディと並んで出発ゲ-トに歩いて行く。
俺とミキは手を振り別れを惜しみ見送った。
「さてと、波瑠達も帰ったし、俺達もホテルに戻るか?」
「はい。ところで、波瑠達はどこに住んでるですか?」
おいおい、今更かよ~。
こう言う所が天然なんだよなぁ~。
「シスコ.……サンフランシスコだよ。ロスには飛行機で1時間半ぐらいか?」
「ええ~、遠いじゃないですか?東京から北海道位ですよ」
「その例えは良く解らんが……アメリカでは近い方だだから、波瑠もアメリカに来たばっかりの時は、たびたび俺の所に来ていた」
「寂しかったんですね」
「だろうな。俺も仕事ばっかりしてたからな。俺の所に来ても、どこにも連れて行ったりしてやれなかったが」
「一緒に居たかったんですよ」
「ん……でも、アンディと知り合ってからは来なくなったが、喧嘩とかすると直ぐに来てたな」
「行く場所が解ってると、アンディも安心してたでしょね」
「まあな。直ぐに、アンディからも連絡あったしな」
その気持ちは、今の俺には解る。
何か俺達にあれば、ミキは真琴君の所に行くからな。
確かに、行く場所が解るのは安心出来る。
空港を出て、タクシーの中でそんな話をしホテルに向かった。
ホテルに着き部屋に入ると、ミキはベットにダイブし体を休めて「疲れた~けど、楽しかった~♪」と言い、少し今日の事を楽しそうに話し、波瑠と仲良くなった事が嬉しそうだ。
「今日は、先にシャワー浴びて良いか?」
「はい、大丈夫です。歩き疲れたでしょうから、ゆっくり浴びて下さい」
「ああ。ミキこそ、はしゃぎ過ぎて疲れたんじゃねぇ~の?寝るなよ?」
「寝ませんよ~」
欠伸はしてないし、大丈夫か?
ベットに横になってるのが気になるが、歩き疲れてるからだろう。
「じゃあ、シャワー浴びて来る」
「は~い、ごゆっくり♪」
大丈夫そうだな。
シャワーを浴び頭と体を洗いながら、昨日はミキが先に寝てしまってデキなかった。
今日こそは……と思い、先にシャワーを浴びて待ってる事にした。
アメリカに来て同じ部屋に居るが、まだ1度もセックスして無い。
大事なプレゼン前だったり、何だかタイミングが悪かったりと……明日には帰国だ。
今日こそは……スル!
逸る気持ちを抑えるが、俺のモノは抑えが効かない。
困ったもんだ。
自分のモノを見て苦笑し、これからの事を考えると既に勃ち上がってるモノを触り、体を洗うのに合わせシュッシュッ…と扱き、また硬さが増しデカくなる。
あ~、気持ち良い~。
アメリカ来て我慢しっ放しだったモノは触ると直ぐに気持ち良くもなるが、ここで出すのは勿体ない。
やはりミキの中で果てたいと扱くのを止めた。
「もう少しだ。我慢しよう」
全てを洗いシャワーを浴びて体を拭き腰にバスタオルを巻きタオルで髪を拭きながら、ミキの待ってるベットに声を掛ける事にした。
腰に巻いたバスタオルが突き上がり、側から見るとやる気満々な事が丸分かりだが……いいか、体で意思表示して解り易いな。
そんな姿に苦笑しながら声を掛けた。
「ミキ、出たぞ~。次、シャワー浴びろよ」
「………」
まさか?
返事が無い?
ベットに近づき横わるミキの顔を覗くと、ス-ス-…ス-ス-寝息を立てて居た。
嘘だろ~。
落胆した。
何の為に、先にシャワー浴びたと思ってんだ~。
まさに昨日のデジャヴで隣のベットに腰を掛け、一応小さく声を掛け起きてくれるのを待つ。
「ミキ、お~いミキちゃ~ん」
「………」
やはり返事は無くス-ス-…と、寝息だけが聞こえる。
肩を揺らして起こすか?悩む所だが、そこまでしてまで……と、気持ち良さそうに寝ているミキを見て思うが……もう一度だけ声を掛けてみることにした。
頼む! 起きてくれ~!
「ミキちゃ~ん……お~い…ミキぃ~」
「…………」
ダメだ! 返事無し!
遊び疲れてるのは解るが……ミキの寝顔から自分の下半身に目線をやり、自分の股間でそそり勃ちバスタオルを持ち上げてる俺のモノを見下ろしてた。
どうするんだよ~。
今日こそは、って……くそぉ~。
期待が大きかった分だけ落胆も大きかった。
アメリカに来て、ミキと一緒に居るのにずっと生殺し状態が続き我慢の限界だった。
愛しい人が目の前にいるんだ。
う~治りそうも無いっつ-の!
マジ勘弁! どうすっか~。
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