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第577話 番外編~R18~

佐藤が泣き止むまで抱きしめていた。 「もう、泣き止んだか?」 「……うん」 照れ臭そうに小さな返事をした。 「このまま佐藤を抱きたい。酔った勢いじゃなく、きちんと優しく抱きたいんだ。もう1度やり直そう」 俺の胸から顔を上げ「……うん」と返事をする佐藤の腕を引き上げ、そのまま手を繋ぎ寝室に向かった。 佐藤のYシャツに手を掛けると「自分で脱ぐから」と言われ、俺も自分の服をパッパッと脱ぎ捨て、全裸になりベットに潜り込んで待つ。 佐藤は上半身裸でカチャカチャ…ベルトを外し、ジッジッ-…とジッパーの下がる音が妙に響く。 ストンッと落ちたスラックス、少し躊躇ってた様だがボクサーパンツに手を掛け脱ぎ捨てた。 後ろ姿を見ていた俺は肩甲骨が綺麗に出て、脂肪が全く無い佐藤の体はスタイルが良いと思った。 俺が待って居たベットに、恥ずかしそうに素早く潜り込んできた。 えへへ…… 「何か、照れるぅ」 「今日は酔って無いしな」 隣に寝てる佐藤の頬に手を当てチュッと、軽いキスを1つした。 驚く佐藤の顔が可愛いかった。 「男の唇でも柔らかいんだぁ~」 「唇に男も女も無いだろう?そう言えば、この間はキスしてなかったな。俺達の初キッスだな」 変な感想を洩らす佐藤に俺がそう話すと照れて居た。 照れる佐藤が可愛くなり覆い被さり、今度は上から深いキスを仕掛けた。 「ん…んん」 咥内に舌を入れ、佐藤の舌と絡め何度も角度を変えキスをする。 クチュクチュ…チュッチュッ…ヌチャヌチャ… 佐藤も応えるように俺の舌に絡めて、上顎や頬の内側も舌で刺激しチュ-チュ-と吸いつく。 貪るように、お互いの舌が絡まりクチュクチュ…ヌチャヌチャ…音が響く。  キスに満足して唇を離す。 「はぁはぁ…田口さん…上手過ぎっす…はぁはぁ」 「はぁはぁ…お前もな…」 佐藤も場数を踏んでるのが解る上手いキスだ。 「はぁはぁ…何か…妬けます…はぁはぁ」 本当に思った事を正直に話す佐藤に俺は嬉しくなった 俺も同じ事を思ってたが言わなかった。 その代わり正直な気持ちを言った。 「佐藤の焼きもちも嬉しいな」 「俺ばっかり……」 佐藤だけじゃ無い! 俺もあの美奈さんやら他のセックスフレンドにも焼きもちを妬いてた。 お喋りの口を塞ぐようにチュッとキスし、首筋に顔を埋め舌を這わした。 「ん~何か…変な感じ…」 舌で首筋から鎖骨と舌を伝い胸の突起を目指す。 徐々に下り乳首に辿り着いた。 この間は乳首感じてたよな? 左乳首に舌でペロペロ…舐め、右手で右乳首を指先で挟みクリクリ動かす。 「あっ…んぁ…ぁあ」 小さな喘ぎが聞こえ始めた。 ペロペロ…チロチロ…レロレロ…と舌で舐めクリクリ…指先で捏ねる。 「んぁ…ぁあ…んん…くぅ」 気持ち良さそうに喘ぐ佐藤の声に気を良くし、しつこく乳首を攻めた。 「ぁあ…だめ…っす…しつこい…ぁあ」 乳首から唇を離し顔を上げて 「この間も思ったが、佐藤は乳首感じる派なんだな。楽しみができた」 「ん…俺…良く乳首感じて可愛い~って言われる…声も出ちゃうらしい…ちょっと恥ずかしいっす」 佐藤は正直に話してるんだろうが、俺はムッとし妬いた。 誰に、乳首可愛い~って言われたんだ? 今、この場で言う事か? 佐藤の正直だがデリカシーの無さにムカつき、歯で軽くギリッと噛み指でギュッと抓った。 「い.いて、いてぇ~。何するんですか?いってぇ~」 「もう2度と、誰にも乳首触らせるなよ!」 俺が睨んで話すとハッとした顔をし「あっ…すみません」目を泳がせ謝ってきた。 「解れば良いんだ」 今度は労るようにチュッチュッと乳首にキスし、優しく舌全体を使いベロベロ…舐め回した。 「んっく…ぁ…ん」 佐藤の喘ぎ声と色っぽい顔に俺のモノはグッグッ…と勃ち上がっていた。 普段のチャラさが消え、元々アイドル顔をしてる佐藤の顔に艶が出て色っぽさが増す。 こんなに色っぽいのか? 確かに、あの日もいつものギャップと誘惑する佐藤が色っぽいとは思ったが……素面で見るとまた違うな。 「佐藤、何も用意して無いが……ハンドクリ-ムで代用する! 次は専用のロ-ション用意しておくから、今日は我慢してくれ!」 一瞬、佐藤の顔が強張ったのが解った。 たぶん、この間解しもせずに挿れて傷付けたからな、その痛さを思い出したんだろうな。 それでも直ぐに気を取り直し、俺に話し掛けてきた。 「良いです、そんな事しなくって。田口さんに尻ん中を弄られるなら傷ぐらい大した事無いから…。直ぐに挿れて良い」 恥ずかしいのかもしれないが、佐藤の頭をペチッと軽く叩き目を見つめ話す。 「何、言ってんだ~。今度は優しく抱きたいって言っただろ?俺だけじゃなく、佐藤にも感じて欲しいんだ。一緒に気持ち良くならなきゃセックスの意味がねぇ~だろうが」 頬を染め目を逸らし話し始めたのは佐藤だ。 「……だって…尻の中弄ったら…興醒めしない?」 そんな事を考えてたのか? サイドボ-ドから予備に置いてあったハンドクリ-ムを取り出し指先にたっぷりと付けた。 俺の動作をずっと見ていた佐藤に安心する様に微笑み俺の勃ち上がってるモノを佐藤の太腿に擦りつけた。 「あっ…すごっ」 「だろう?興醒めしてたら、こんなになってる訳ねぇ~だろ?お前の尻に挿れたくってウズウズしてるんだ」 佐藤の尻にハンドクリ-ムをたっぷりつけた指先を宛てがうと、尻たぶが緊張したのか?キュッと力が入ったのが解った。 「佐藤、力抜け!」 「ん…はあ~」 息を吐いた瞬間にヌプッっと、1本指先を第一関節まで差し込んだ。 「んぐぅ…うっ…変な感じ」 後孔の入口付近で抜き差ししクリ-ムを馴染ませ、少しずつ.少しずつ佐藤の様子を見ながらゆっくり辛抱強く指を入れた。 「くっ…まだ?」 「もう少しだ。息吐いてろ!」 ズズズ…ズリズリ…ズズズ… 「あぅ…はあ~…くっ…はあ~…」 佐藤の息を吐くのに合わせ指を進め時間を掛け、やっと奥まで辿り着いた。 「佐藤、最後まで入った。ゆっくり解すからな」 確か、どっかに……。 佐藤の中を指先で探り始めると、佐藤が突拍子も無い事を言い始めた。

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