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第583話

「美味しかった~♪ お腹いっぱい~♪ 伊織さん、ご馳走様でした」 「旨かったな。また、行こうな」 「はい♪ あっ、沙織さんからLine来てる~♪」 部屋着に着替えソファでいつもの体勢で寛いで居たが沙織からのLineと聞き、またミキを誘って飯でも行こうって事だろうと思っていた。 「何だって?」 「ん…えっと ‘明日、大将の所に19時に集合だって。マコも呼んでるって、あと伊織さんにも連絡してねって。伊織さん、明日は大丈夫ですか?」 ミキと真琴君だけじゃなく俺も呼ぶって事は、何かしらあるのか?嫌な予感しかしない。 「ああ、今日で仮決算会議も終わったし一段落した。用件は書いて無いのか?」 「はい。ただ集合ってだけです。じゃあ、伊織さんもOKってLine入れますね?」 「ああ、仕事によっては、少し遅くなるかも知れないが……それにもしても急だな。こっちの都合も考えずに、全く沙織らしい」 カチャカチャ…スマホを操作するミキに話し掛けた。 「明日は、金曜日で次の日休みだから呼び易いと思ったんじゃないですか?…良し、これでOK」 スマホをテーブルに置き、俺に凭れ掛かる体を抱きしめた。 「ミキ。明日、沙織達と飯食い終わったら、そのまま俺の所に泊まらないか?どうせ明日は、会社に車で行くしそのまま店に行って帰りは真琴君を送るから、そのまま俺の所に来いよ」 「伊織さんさえ良ければ」 「良いに決まってる!」 「じゃあ泊まりますね」 「決まり!っな」 沙織のLineで思い掛けず明日も泊まる事になった。 偶には、沙織の我儘も役に立つ。 日曜日までミキと一緒だ! 明日は沙織達と飯だが休日はどうするかな? 楽しみだ♪ 「伊織さん。沙織さんが急に集合って何だと思います?伊織さんも呼ぶって事は、何か重大な用事なのかも知れませんね」 「俺にも沙織の考えてる事は解んねぇ~な。ま、大した事じゃねぇ~んじゃね~」 沙織の事なんかより、早くミキとイチャイチャしたかった。 「そうかな?……あっ…もしかして結婚報告?夏休み明けに会った時に良い感じに進んでるって話してたから」 ミキを背後から抱きしめ首元に唇を落とし話す。 「へえ~、そんな感じなのか?ま、明日になれば解る」 擽ったいのか?首を窄ませ可愛い声を上げる。 「ん…んん…明日が…ぁ…楽し…み…」 良い感じの雰囲気に首筋に舌を這わし話す。 「そうだな。も、沙織の話しはお終いだ。どっちにしろ、明日行けば解る」 「ぁあ…ん…」 「ほら、キスさせろ」 ミキの後頭部に手を当て振り向かせ唇を合わせた。 チュッチュッチュ… 唇を舐め開いた咥内に舌を入れ舌を絡めとり吸い付く クチュクチュクチュ…チュ-チュ-…レロレロ… 「ぁ…いお…はぁ」 息を吸うタイミングで可愛いらしい声を出すミキの姿に興奮が増してくる。 唇を離し、これからの事を誘う。 「ミキ、ベットで抱きたい。約束通り1回だけで我慢する」 キスだけで火照った顔でコクンッと頭を縦に振った。 恥じらうミキは可愛さと色っぽさが入り混じり、俺のモノがグンっと硬さを増す。 毎回の事だが、無意識に男を誘う仕草をするミキに困ったもんだと思うと同時に1回だけで終わらせる事が出来るか自信がなくなる。 ……明日が休みなら、良かったのに! 残念だが、約束は約束だ。 楽しみは、明日の夜に取っておくとするか。 ミキの体を横抱きに抱き、何度もキスしながら寝室に向かった。 約束通り1回だけで済ましたが……とびきり濃厚な1回になっちまった。 ミキは疲れ果てて寝てしまったが、可愛いらしい寝顔を眺めるのも癒しのひと時だ。 その時は、沙織以外の俺達がすっかり忘れていた約束事を持ち出すとは思いもせずに、熱い夜をミキと過ごして居た。

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