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第586話
沙織達と店の前で別れ真琴君を送り、やっと部屋に着いた。
「疲れたな~」
「はい。ディズニーシ-に行けるのは嬉しいですけどまさか、沙織さんがあんな事を言い出すなんて思いもしませんでした。てっきり、結婚話しだと……。伊織さん……仮装の件、沙織さんに任せちゃって……とっても不安なんですけど……」
ミキの不安はたぶん的中してると思うが……どんな仮装するのか?は、俺にも解らないがミキの気持ちを軽くするように話した。
「俺も矢島君にそれとなく聞いてみたが、沙織に口止めされてるのか?どんな仮装か?は、教えて貰えなかったが……幾ら、沙織でも余り浮いてるような仮装はしないだろ」
「そうだと良いんですけど…」
「あっ、そうだ。龍臣に電話しないとな。沙織の奴、‘海堂さんに上手く優希さん連れて来るように言っといて~’ なんて人任せにして! 」
「どうするですかね?龍臣さん」
「解んねぇ~けど、龍臣の事だから上手く言って連れて来るんじゃねえ?今、電話するから。ミキ、先に風呂入るか?」
「じゃあ、そうします」
客間に部屋着と下着を取りに行った。
俺はスマホを鞄から取り出し龍臣に電話した。
♪♪♪♪~♪♪♪♪~♪♪♪♪……
「おう。伊織か?」
「おう。遅くに悪いな」
「大丈夫だが、何かあったのか?」
「来週の日曜日に、皆んなでディズニーシ-に行く事になった。龍臣と優希さんは大丈夫か?」
「何だか優希が日曜日に皆んなで会うかも~なんて言ってたな。一応、大丈夫だ」
「そうか。でだ、沙織の奴が10月だからハロウィンで仮装して行くって言い出してな。沙織の家に7時集合だ」
「仮装?何で?どんな仮装だよ?俺、嫌だ!」
気持ちは良~く解る。
「矢島君に聞いたら、俺達はス-ツに毛が生えたようなもんらしい。龍臣、優希さんの女装姿見たくないか?こんな機会も無いと2度と見れないぞ! 俺はミキの女装は2回程見たが絶品だぞ! 」
「………見たい! ……が、優希が女装なんてするかな?」
「そこは、お前が上手く言って連れて来いよ! 沙織の家に来たら、ミキも真琴君も女装するからせざるを得ないだろ?」
「……そうだな。優希は場の雰囲気を読むタイプだし……俺は女装の事は聞いてない程(てい)で行く」
「大丈夫か?後で、バレたら怒られるぞ?」
「怒られたって、女装見れるなら大した事ないし、知らなかったって言い張る!」
「じゃあ、そこは任せた!」
「優希の女装なんて夢みたいだ! 楽しみだ!」
やはり龍臣も祐一と一緒だな、俺もか。
「じゃあ、チケット代とか昼飯代.車出すとか細々した事は、祐一と龍臣にまたLineで連絡するな」
「おう、解った」
話しは纏まり龍臣との電話を切った。
今頃、龍臣は妄想してルンルン気分だろうな。
あの龍臣のそう言う姿を想像すると笑えるが。
ま、あとは優希さんの事は龍臣が何とかするだろ。
あ~やれやれだ。
疲れがドッと出たな。
浴室から微かにシャワ-の音が聞こえた。
ミキに癒して貰おう♪
俺は寝室に向かい着替えを待って、ミキの居る浴室に向かった。
これからが俺達の時間だ♪
明日は休みだ。
少しぐらい激しく抱いても大丈夫だろう。
ニヤニヤとしながら服を脱ぎ全裸になった。
ミキとのあんな事やこんな事を考えたら、俺のモノはグッグッ…と勃ち上がった。
俺はやる気満々で隠しもせず堂々と、浴室のドアを開けた。
最低でも3回は抱く!と心に決めていた。
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