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第614話
ミキの顎に手を当て唇を合わせた。
それから挿れたままの俺のモノをズズズ…ズリズリ…ヌプッっと抜くと、また白濁が太腿を伝う。
それを見てピクっと反応した。
きりがない…な。
苦笑し、乱れた髪の上に乗ってる小さなティアラを触る。
「髪と体を洗うから、取るな」
「…ん」
小さなティアラを取り、一纏めにしてあるウイックにも手を掛けた。
「これ、どうなってんだ?」
あっちこっち留めてあるピンを取り、何とかウイックも多少時間掛かったが取る事に成功した。
それからシャワーの下にミキを移動させ、髪.体と洗い肝心な後孔にも指を入れ大量の白濁を掻き出す。
「…あっ…ん…うっ」
こらこら、そんな声だすなっつ-の。
また……これ以上は、流石に明日に響く。
全てを洗い終わると、ミキは化粧を落とす為に洗顔フォームで何度か洗い流した。
化粧の無い素顔のミキが現れた。
やはり、こっちの方が良いな。
化粧した顔も綺麗だが……表情が無い時は何だか綺麗過ぎて人形のようでミキじゃない気がする。
素顔も充分過ぎる程に綺麗だからな。
湯船に浸からせて、今度は俺が髪と体をザッと洗い、湯船に入りミキの背後から抱きしめた。
俺に凭れ掛かり全てを預けて寛ぐ。
いつもの体勢だ。
やはり、これが一番落ち着く。
「伊織さん」
ミキの肩に顎を乗せ聞く。
「何だ?」
腰に回した腕を触りながら心配そうに話す。
「…明日、大丈夫かな?……動ける?」
「ああ、大丈夫だ。動けるくらいには手加減したし、明日は仕事だからな、そこら辺の配慮はしたつもりだ」
ミキが不安がるのも解る。
1度めは俺も女装で雰囲気の違うミキに興奮し激しく時間も掛けてしまったが、2度めはミキの体を考え短時間で終わらせた。
……その分、激しいのはご愛嬌だ。
ま、腰も怠くフラフラするだろうが…動けるだろう。
「……それなら良かった……激しかったから」
「ミキを抱く時はついつい激しくなるのは、いつもの事だろ?俺が遠慮せずに本気出せば、明日は会社は有給だっただろうな。1日ベットの住人だ」
「それは勘弁です……セックスのし過ぎで会社休むなんて~。情け無くって、田口さんや佐藤さんに申し訳ないです」
それをしようとする龍臣はやはり鬼畜だな。
やはり、俺の方が断然優しいな。
「そうかもな」
「そうかもな?じゃなくそうです!」
ふぁ~と可愛い欠伸をした。
眠くなったか?
1日慣れない女装と人の目に晒されて疲れてただろうに追い討ちを掛けるように俺からの激しいセックスだ。
疲れも出るよな~。
「ほら、欠伸が出てる。後、5分で出よう。良く温まれ出たら髪を乾かすからな、寝るなよ」
「ふぁ~い」
欠伸混じりの返事をするミキの肩に湯を掛けてやる。
何度も欠伸をするミキは限界が近いんだろう。
それから5分程で浴室を出て髪と体をバスタオルで拭き、ミキには新しいバスタオルで体を包みドライヤーで髪を乾かす。
欠伸を何度もし、遂にはこっくりこっくり…と頭が揺れ始めた。
手早く髪を乾かし、頭のてっぺんに1つキスし俺も軽く髪を乾かし、辛うじて起きてる状態のミキを横抱きにしベットに運ぶ。
横になると直ぐにピトッとくっつき俺の胸に顔を埋めス-ス-……寝息が聞こえ始めた。
疲れてたのに…無理させたか。
ミキの頭を撫で時計を見ると……あと2~3時間は寝れるか?
早く起きて、車でミキのアパートに行かないとな。
そのまま車で会社行くから、その間はミキも少しは寝られるだろう。
明日の朝のスケジュールを考え、俺もミキを抱きしめ眠りに就いた。
目覚ましの音で目が覚め隣に寝てるミキを起こすが「……ん…あと5分だけ」「…もう少し」「…ねむっ…あと少しだけ」その度に起こすが、可愛く俺にくっついて抱き着いて言われると、俺も ‘まだ良いか’ とこの状況を楽しんでた。
くそぉ~朝から可愛い~♪
男の生理現象で朝勃ちしてる俺には少々過酷だが…
そんな事を繰り返してると、マジでやばい時間になってきた。
「ミキ、流石にヤバい。ミキの所に寄ってから会社行くからな。そろそろ起きろ!」
「ん…会社?…………ヤバッ」
目を開けカバっと体を起こす。
「本当だ~、時間無い~。伊織さん、どうして起こしてくれなかったんですか?」
「何度も起こしたんだが……」
「えっ! ごめんなさい……あっ」
疑った自分を反省し謝りガバッと起きた拍子に布団が捲れ、俺の朝勃ちのモノがチラッと見えたようだ。
「朝の生理現象だ。気にするな、ミキもだろ?」
頬を染めながら自分の下半身を見て恥ずかしそうに、今度はクスクス…可愛く笑い出した。
俺も釣られてくっくっくっ…笑う。
こんな朝のひと時も良いもんだ。
「い、伊織さん! 時間.時間!」
「マジに、ヤバいぞ!」
バタバタ…と慌ただしい朝になった。
何とかフラフラしながらも動ける程度のミキに今日は内勤するように、朝の車中で言い渡してた。
素直に内勤し仕事をする姿を気にしながらチラチラ…見てた。
時々、小さく欠伸をしたり欠伸を噛み殺し堪えてたりと、昨夜余り寝てないのが丸解りだ。
相当、眠いんだろうな。
だが、欠伸を必死に堪える姿は可愛いらしく、ついつい、また見てしまう。
俺が仕事しながらもミキの事を盗み見てると、田口が揶揄い出した。
「香坂、何だ?寝不足か?」
急に振られて、何と答えようか?あたふたしてる姿も可愛い~な。
素直なミキは嘘や誤魔化す事が苦手だ、さて、何と言うんだ?
「えっと…あのぉ~…昨日は…えっと…眠れなくって…あっ…そうそう…本読んでたら面白くなっちゃって…」
「推理ものか?ミステリ-?」
「えっと…推理小説です」
「そっか。で、佐藤も何で欠伸ばっかしてるんだ?お前も寝不足か?」
「……俺は……深夜ドラマ見てました」
「深夜に、そんな面白いのやってんのか?」
「まあ…」
田口が佐藤に振った事でミキはホッとし、もう話し掛けられないようにと、パソコンに向かってた。
その間も気付かれないように、小さな欠伸を1〜2度してた。
俺はミキだけを気にして見てたが、佐藤も寝不足らしい。
漏れ聞こえた話しでは深夜ドラマって言ってるが、本当は携帯ゲ-ムでも遅くまでしてたんだろうと思ってた。
田口がニヤニヤ…笑いながら佐藤を揶揄ってたのは、俺もミキも気が付かなかった。
俺はミキだけを見てたから。
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