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第656話

風呂から上がったミキの髪をドライヤーで乾かし、腰にタオルを巻いたミキを横抱きで寝室に運びベットに寝かせた。 「風呂に入ってくるから、そのままベットで待ってろ」 交代で浴室に向かった。 夕飯食べて片付けを済ましたミキとリビングでゆっくりと過ごし、風呂に入る際に「先に、入れよ」と話すと、ミキは2人で入るもんだと思ってたんだろう、驚き「えっ! 一緒に入らないんですか?」と言い、ミキの中では2人で風呂に入るのが当たり前になってる事に嬉しさを感じたが「一緒に入りたいのは山々だが、今日は止めとく。今日は初夜だからな。ベットでシタイ! 交代で入ろう」そう話すと頬を染め「解りました。じゃあ、お先に」と浴室に向かった。 本当は一緒に入りたかったが……絶対に、我慢出来ず風呂場でシテしまう自信があった。 今日ぐらいはベットから始めたい。 ザァザァザァ…… 手早く体と髪を洗いシャワーを浴びて浴室を出た。 10分程で済まし、手早く髪を乾かす。 早く.早くと気持ちが焦る。 速攻で寝室に行きガチャッとドアを開けた。 こんもりと盛り上がってる布団はミキが寝て待ってるはずだ。 「ミキ?」 「…………」 薄暗い部屋の中に居るミキに声を掛けるが、返事が無い。 まさか……寝てないよな? 荷物の整理もしてたし……疲れた…か? ベットの側に寄り、もう一度ミキに声を掛けた。 「ミキ?……寝たのか?」 「…………」 やはり返事がない……少しだけ布団を巻くって確かめてみた。 目を瞑り綺麗な横顔が見えた。 寝たのか……落胆した……その時 「バア~~♪」 目をバッチリ開け舌を出し俺を見た。 狸寝入りか~~♪ こんな悪戯をするとは思わず、また新たなミキの一面を見た気がした。 こんな事もするんだな♪ 優しく穏やかで天然なミキとは、また違う。 俺は布団の上から覆い被さり顔を見つめた。 「こら~~♪ 可愛い悪戯しやがって~~♪ 初夜なのに寝たのか?とがっかりしたぞ」 クスクスクス…… 「がっかりした分、喜びも2倍になったでしょ?」 「まあな。嬉しさが2倍になった分、やる気も2倍になったからな。覚悟しろよ」 「え~~‼︎ そんなぁ~~」 くっくっくっくっ…… 「さて、お喋りはお終いにして、俺を布団の中に入れてくれるか?」 「寒かったです?ごめんなさい。どうぞ」 俺はベットから下り、腰に巻いたタオルをハラッ…と床に落とした。 「いお…伊織さん!」 ミキが布団の中に顔を埋め目だけ出して恥ずかしそうにしてる。 そう言う所は出会った頃と全然変わらず初々しいな。 「ん……ああ、これか?仕方ねぇ~だろ」 隆々と勃ち上がり腹についてる俺のモノを握り、ミキに見せつけた。 「……いいから」 「ミキの事を考えると、こうなっちまう」 そう言いながら布団に入り、ミキに覆い被さり前髪を撫で目を見つめ、今の素直な気持ちを口にした。 「ミキ、愛してる‼︎ これから宜しくな」 「こちらこそ至らない所もありますけど、宜しくお願いします」 「お互い無理しないでいこう」 「はい」 「愛してる‼︎」 「俺も愛してます‼︎」 お互いの気持ちを確かめ合い唇を重ねた。 チュッチュッ…少し開いた口に、俺の舌を捻じ込み咥内を楯鱗し舌を絡め唾液を吸う。 クチュクチュクチュ…チュウチュウ…ジュルジュルジュル…レロレロ…… 舌を絡めるだけで気持ち良い~。 唾液すら甘く感じる。 「ん…んん」 唇を離し、息を弾ませてるミキと額を合わせ見つめ合う。 「好きだ! 愛してる! 言葉で言うよりも、ずっとずっと深く……ああ~愛してるの最上級の言葉は何だ‼︎ 言葉に表せない位愛してる‼︎」 「凄~く伝わってます。俺も同じ気持ちだから解りますよ」 そう言って、ふんわりと俺の好きな笑い顔を見せた。 綺麗だ‼︎ いや、可愛い~‼︎ ミキの綺麗な心がこの笑顔に表れてる。 この笑顔をいつまでも見ていたいとずっと思ってたがこれからはいつでも見られるんだ‼︎ 「伊織さん?」 ミキの笑顔に見惚れ、想いに耽り黙ったままの俺を心配し声を掛けてきた。  「ん、ミキの笑顔をいつでも見られると思うと幸せだなぁ~と思ってな」 「俺もです。伊織さんの側が1番安心出来ます」 「そう思ってくれるなら嬉しい。俺はこれからもミキがいつでも安心できる場所でありたい」 「大好き~‼︎」 ミキから唇を合わせてきた。 何度も舌を絡めて吸い激しくなる口づけ。 いつまでもキスして居たい気持ちと、早く先に進みたい気持ちとが交差する。 たっぷりとミキの咥内を堪能し、耳の裏から鎖骨へと舌を這わした。 「ん、んん…ん」 ミキの白い肌を舌先で伝う。 気持ち良さそうな顔で、控えめに漏れる声に欲情する もっと.もっと俺の愛撫で気持ち良くしてやる。 時間はたっぷりある。 始めは優しく抱き、2回め以降は……その時の雰囲気とノリだな。 少なくとも2回抱く事は、俺の中で決定事項だった。 同棲して初めての夜だ。 少し位羽目を外したって……良いよな。

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