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第672話 R18

ミキの中に全てを注ぎ込み疲れ果て、ドサッと横になった。 うつ伏せの体勢で、肩で息をし白い背中が見えた。 犯すように激しくシタ覚えがあった。 いつもと違うシチュエ-ションで興奮してた。 疲れ果て、ぼんやりミキの美しい裸体を眺めてた。 そんな微睡んでると突如、ミキがムクッと起き上がりベットから出て立ち上がる。 「どこ行く?」 朦朧とした顔と目で一言「……トイ…レ」吐息のように掠れた声でそう言って、フラフラ…と寝室を出ていった。 俺も疲れからか?天井をボ-と眺めていた。 疲れた~。 いつも激しくなるセックスだが、今日は……何だかいつもと違う疲れがドッと出た。 ミキの中にあんな情熱的な激しい感情があったとは⁉︎ また新たな一面を垣間見た気がしたが……あれはあれで……良かったと思う。 以前のミキなら感情を押し殺し黙って内に秘めて居た筈だ。 それが少しずつだが感情を露わにし思ってる事を話すようになってきた。 今日は感情的になったのは……真琴君だったからかもしれない。 これが全く知らない相手なら……我慢して黙り込んだかも知れないが。 そうなると俺はどうしたら良いのか?解らずに、また考え込む事になったのだろう。 だが、これからは同棲してるんだ、ミキの少しの変化も見逃さないようにすれば良い事だ! 天井を見ながらそんな事を考えてると、フラフラ…と足取りも危ういミキが現れ、綺麗な使われてないベットの布団をガバッと開け、吸い込まれるようにベットに入り俺に背を向け横たわった。 「……ミキ」 小さな声で遠慮がちに声を掛けると 「ん……も…無理」 そのままス-ス-…寝息が聞こえた。 慣れない事をしたんだもんな。 疲れただろうな。 疲労困憊って感じ…か。 そこでハッと気が付いた。 恐る恐る「…ミキ⁉︎」と、さっきより強めに名前を呼んでみた。 「…………」 ス-ス-…と寝息が聞こえるだけで返事は無かった。 お~い‼︎ 寝るなよぉ~! 寝るなら手首を解いてから寝てくれよ~! 心の中で叫んでた。 どうすっかなぁ~? 取り敢えず、腹筋を使い上体を起こし縛ってる腰紐に齧りついたり手を動かしたりとしてみた。 ゴソゴソ…ガジガジ…… だめか? はあ~! 疲れ果て寝てるミキを起こすのも可哀想だし……。 暫く考え、全裸のままベットを何とか下り、ミキが寝てる隣のベット脇に立った。 顔を覗き込むと、ス-ス-…気持ち良さそうに綺麗な横顔で寝ていた。 仕方ねぇ~か。 俺はそのまま和室を通り露天風呂に向かい、ザブンッ! と、行儀悪いが風呂に浸かった。 不自由な手を肘だけついて露天風呂の縁に浮かして、湯に浸からないように入浴した。 はあ~疲れた~。 本当だったら今頃ミキと一緒に、この露天風呂に入ってたんだろうな。 月明かりが綺麗だな。 ぼんやりとそんな事を思ってると、隣から声が聞こえた。 「うわぁ~温か~い♪」 「気持ち良いな」 「見て、祐さん。月が綺麗♪」 「本当だな」 祐一達…か。 呑気なもんだ。  こっちの気も知らずに、ったく‼︎ お前達の所為で、こっちはとんでもねぇ~事になってるっちゅ-の‼︎ 2人で月明かりを見ながら仲良く温泉を楽しんでる祐一達が羨ましいのと憎たらしいので、気分は複雑だった。 でも、あれはあれで興奮したか⁉︎ 5分もすると、隣がイチャイチャし始めた。 「やん! 祐さん」 「もっと、こっち来いよ」 「う…ん。変な事しないでね」 「変な事?って」 「んもう、解ってる癖に~」 バカらしい~‼︎ 勝手にしてろ‼︎ 隣で息を潜めて聞いてるのがアホらしくなり、ザバッと風呂から上がり脱衣所の籠にあったバスタオルで、不自由な手で拭ける範囲を拭いて部屋に戻り、寝室に向かい乱れてる片方のベットを見て、隣のベットで寝てるミキの隣に入り背後からミキの頭の下に腕を差し入れ腕枕し、縛られた手で不格好な体勢で抱きしめた 「ぅ…ぅん」 人肌が恋しいのか? 体勢を変え、俺の胸に顔を埋めス-ス-…と、安心したらしく眠りこけてる。 「可愛い~天然さん。明日の朝、起きたらどんな反応するかな?楽しみだ。おやすみ」 そのままミキの腰まで不自由な腕を下ろし、俺の腕の輪で包み込み俺も疲れもあって眠りに就いた。 手の痺れと不自由な体勢で俺は起きた。 「痛って~」 俺の腕の中でスヤスヤ…眠ってるミキを見て、この痺れの原因を思い出した。 どうすっかな~。 まだ、朝も明けない時間だ。 あと数時間もすれば、ミキも起きるだろうが。 そこまでは無理そうだと判断した。 「ミキ……ミキ…悪いが起きてくれ」 不自由な腕で揺すりミキを起こす。 「ん…朝?」 寝惚けて可愛い~が、今はそれどころじゃない! 「いや、まだ夜は明けてないと思うが。悪い、解いてくれないか?」 「……?」 目を擦る仕草が可愛い~が、まだ頭が働かないようだな。 腕枕してた手を何とか退けて縛られた手を見せた。 何の事か解らずに居たミキの顔が徐々に青ざめた。 俺の顔を見て、直ぐに体を起こしベットに正座して、俺の手首に巻き付いた腰紐を解きに掛かった。 十字に縛られた腰紐は汗を含み時間と共に固くなり、なかなか解けずミキも悪戦苦闘してやっと解けた。 クルクル…スルスルスル…… やっと解けた腰紐をベット脇に落とし、ミキはその場で頭を下げて謝ってきた。 「ごめんなさい‼︎ 本当に、ごめんなさい‼︎」 下げてる頭をポンポンし撫でてやると、ミキは頭を上げ俺の顔を見た。 「そんなに何度も謝るな。気にするな」 頭を撫でた手を下ろし、手首を摩った。 はあ~やっと自由になった。 俺がスリスリ…摩ってると、何度も「ごめんなさい」と小さく呟きながら、ミキも両手で俺の手首を摩ってくれた。 スリスリ…スリスリスリ… ‘はあ~’ ‘ふう~’ と、時折息を吹き掛け摩る。 その姿が可愛いらしく、俺は頬が緩んだ。 「やっぱり摩るだけじゃダメだね。今、タオル温めて来ますね」 ベットを出て行こうとするミキを止めた。 「風呂に入れば血行が良くなるだろうから。露天風呂行こう」 「そうですね。その方が温まりますね」 手首には縛った痕が薄ら解る程度だ。 風呂に入って温まれば血行も良くなり消えるだろうと思って露天風呂に誘った。 「朝風呂も気持ち良いだろうしな。今回、ミキとゆっくり露天風呂を楽しむ事もしてないし」 「あっ、そう言えばそうですね。……俺、体もベタベタしてるし。行きましょう」 俺が先に歩き、裸なのが恥ずかしいらしく後を追って来たミキと2人で露天風呂に入る事にした。 「はあ~気持ち良いな」 「本当ですね」 辺りはまだ薄暗かったが、時期に夜が空けてくるだろう。 露天風呂を堪能してた。 「あっ! そうだ、手首どうですか?」 ザバァっと湯船から両手を出して近づいて来たミキと2人で確かめた。 「さっきよりは良くなったかな~」 「湯に入って、血行良くなったのかもな」 「ごめんなさい」と言って、両手で手首を摩り始めた スリスリ…スリスリ…… 「少しでも、良くなりますように」 スリスリ……スリスリ…… 手首の血行を良くする為に摩ってるとは解ってるが……何だか、あっちを扱いてるような錯覚と妄想をおこす。 ヤベぇ~‼︎ 何だか…Hな気分になってきた~! 摩ってる手や指を眺めて、湯の中でムクムク…デカくなってきた。 ごめんな、ミキ。 疲れてるのは、解ってるが……。 ザバァっと湯から立ち、ミキの腕を取り立ち上がらせ縁に手をつけさせ尻を上げ腰を持ち、背後から狙いを定め後孔に宛てがった。 ミキに考えさせる暇も与えない程、俺の動作は素早かった。 「な、何⁉︎」 「ごめんな。何だか、そんな気分になっちまった。もう1回だけな。なるべく早く済ませるから」 「えっ⁉︎ う.嘘~」 「声は控えろよ‼︎ 隣に聞こえるぞ。まあ、寝てると思うがいつ露天風呂に入ってくるか?解んねぇ~からな」 俺がそう話すと、ミキは片手で口を抑え衝撃に備えた 良し! 了承得たな! ズブリッ…ズブズブズブ…ズン 「んぐぐう~…んん…ぁ」 「ふう~、まだ柔らかいな。これなら大丈夫だ」 ミキが声を出さないようにしてる姿がまた興奮する。 俺は湯が激しく跳ねる程に腰を振り、激しく攻め立てた。 やっぱ、これだよなぁ~。 自由に動け攻め立てる方が俺には合う。 一生懸命に口を抑え、小さな喘ぎが俺の耳に入る。 これはこれで興奮する‼︎ さっきまで薄暗かった空が、遠くから白々しい朝の光が見え始めた。

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