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第688話
「風呂、空いたぞ」
俺達は結局1時間程、祐一の店で飲んで帰って来た。
そして俺は先に風呂に入って出て来た所だった。
ミキはまだソファでゴロゴロ…してた。
「今日の沙織さん、凄く綺麗でしたね~」
「ああ」
「矢島さんも、凄く嬉しそうでしたね」
「そうだな」
「優希さん、初めて祐さんのお店に行って喜んでましたね。凄い立派な店じゃないかとか夢を叶えて偉いぞって言われて、祐さん、凄く照れて喜んでましたね」
「あの時は、担任に戻ったようだったな。優希さんも教え子の夢が叶って嬉しかったんだろうな。祐一は高校の時から、自分の店を持ちたいって言ってたからな。優希さんも、それを知ってたから尚更なんだろう。龍臣から聞いてても、実際に店に行って見るのとでは、やはり気持ちが違って感慨深かったんじゃないのかな」
「そうですね。あと優希さん、祐さんの仕事振りも褒めてましたもんね。カッコいいな!って言ってましたよ」
「薄暗いしそれなりの格好してるから、そう見えただけだろ?」
「また~、そんな事言って~。素直じゃないんだから~。仕事の時の祐さんって、マコの前とは違って寡黙で大人の雰囲気だしシェーカー持って振ってる姿とか.カッコいいですよ! 店でも隠れファンは昔から居ますからね」
「おい.おい! 俺の前で、他の男の事を褒めるなよ」
俺が少しムッとして話すと、ミキはキョトンとし
クスクスクス…笑い出した。
「他の男って?祐さんですよ?」
「祐一だって、男だ!」
クスクスクス……
「まあ、男ですけど……マコの彼氏ですから」
「そんなの知ってる! もう、良いから風呂に入って来いよ」
「は~い」
祐一の店で少し酔っ払ったか?
やけに口数が多い……優希さんと、はしゃいでたからな。
楽しかったんだろうな。
ミキがこんな感じなら、今頃、龍臣も優希さんから祐一の事を褒めてる話しでも聞かされてるのかも知れねーな。
さぞかし龍臣も面白くないだろうな。
幾ら祐一でも、やはり他の男の事を目の前で嬉しそうに褒めてるのは嫌なもんだ。
ま、あいつはそれを良い事に…あと2次会の時の事と併せて……セックスに持ち込むんだろうな。
それも自分の好きなようにするセックスを…。
祐一も2次会の時に ‘お仕置き’ って、真琴君に囁いてたからな。
店終わって、寝込みでも襲うのかもな。
どんなお仕置きするんだか……あいつもやるって言うと涼しい顔してやる奴だからな。
ザァザァザァ……シャワーの音が聞こえる中で、俺もあいつらのことなんか考えてる場合じゃないと動き出した。
寝室に向かい、クローゼットの奥から箱を取り出し目当ての物を箱から出した。
良し、これこれ!
ニヤっと笑い、それを持ちベットの上に移動し
「ずっと使って無かったからな~。電池切れてないかな?」
スイッチを入れると、ウネウネ…動き出し、ウィ~ンウィ~ン…音がした。
「良し! 大丈夫そうだな」
ニヤニヤとしながら確認してると、寝室のドアが開き、ミキが顔を出した。
「伊織さん、寝たの?」
「いや、まだ」
「………何してるの?それって……」
俺が手に持ってる物を見て目を見開き、そして頬を染めた。
何か、解ったらしいな。
ま、解るか……ウネウネと動きモーターの音も聞こえてるしな。
「何って、見れば解るだろ?大人の玩具だ!」
「何で、それを……」
「ミキへのお仕置きに使おうかなってな。結婚式の2次会の時に他の男と一緒に楽しく話してた罰とさっき俺の前で祐一を、いや他の男を褒めた罰だな」
理由は何でも良かった。
一応それなり事を言い、いつもと違うセックスをしたかった。
たぶん……俺の中で、ミキを束縛したい気持ちと嫉妬がそうさせてる。
「そんな~~………言い掛かり」
「言い掛かり?事実だろ?ま、そんなのはどっちでも良い。さてと、久し振りに使うからな~。楽しみだー」
ニヤニヤ笑ってウネウネ…動く玩具をミキに見せつけてた。
ミキも観念し、ベットに上がった。
「あまり……酷くしないで…ね?」
「酷く?いつも気持ち良くしてるだろ?それこそ言い掛かりだ」
ウネウネ…動く玩具をジッと見て、そしてこれからされる事を考えて頬を染めてた。
そんな顔するなよ~。
虐めたくなるだろーが。
しつこくするか?焦らすか?……迷う。
「まずは、キスからな」
ベットの上で、ミキの後頭部に手を当て深いキスを仕掛けた。
「んん……ぁ…」
舌を入れ、俺の舌も玩具に負けない程ウネウネと絡めてやる。
クチュクチュクチュ…レロレロ…ジュルジュルジュル…レロレロ……
舌を絡める音が聞こえ、ベットに置いた玩具が下の方からウィ~ンウィ~ン…と聞こえる。
平日は軽めのセックスをし(挿れるのは水曜日に1回ぐらい) 週末に何も予定が無ければ、金曜と土曜の夜は俺の好きにさせて貰うのが、2人の暗幕の了解になりつつあった。
ミキはセックスの時は素直で順従になるのは、これまでの経験上から目に見えてる。
今日もこの玩具を散々使って焦らし、最後にはミキの可愛い口から ‘挿れて‘ と何度も言わせてみせる
そして……2回、いや3回はスル‼︎
明日は日曜日で休みだし……。
深く激しいキスの最中に頭の中で、これからの事を素早く考えた。
そして俺の思わく通りに玩具は大活躍し、ミキからのお強請りを何度も言わせた。
次の日は、案の定……ミキはベットの住人になったのは言うまでもない。
ミキからのちょっとした嫌味を言われても、普段は言わない可愛い我儘を聞くのも……全然気にならない‼︎
そんなミキを構い倒すのも俺の楽しみの1つだからだ‼︎
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