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第698話
「ふう~~、疲れた~~」
「お疲れ様です。でも、楽しかった~~♪」
ホテル前でツアーの車から降り、そしてヴィラに戻る途中で良さそうな店のオープンテラス席で海を見ながら夕飯を食べ帰って来た。
ミキがコーヒーを入れてくれ、やっと一息つき落ち着いてソファに座った所だった。
ミキも隣に座り一息ついていた。
「やっと落ち着きましたね。朝も早かったし移動もあったから」
「それに殆どが海の中だったしな。海に入ってると解らないが…船に上がったりすると、やはりドッと疲れが出るのが解る」
「解る.解る。それなら海の中にずっと居た方が良いって思っちゃいます」
「まあな。そうだ、goproで撮影した映像は俺達が寝てる間に、俺のスマホとミキのスマホにデーター送ってくれてたぞ。あとSDカードも購入したから日本に帰ったらDVDにしても良いし」
「日本に帰っても、この体験した事を映像で見れるですね~~。それを見て、この綺麗な海の色や空そして今日のツアーの事を思い出すだろうな。楽しみ~~♪」
「それも楽しみの1つだな。あ~~、髪とかベタベタする。適当に、シャワー浴びたからなぁ~。シャワー浴びて、ジャグジーにゆっくり浸って疲れを取るかな。一緒にシャワー浴びるか?」
「先に浴びて下さい。折角、買って来たからマンゴー切って用意してからシャワー浴びます。冷蔵庫に冷やして置きますから、ジャグジーの後に食べましょう」
「そうか。じゃあ、先に浴びてジャグジーで待ってる」
「はい」
いつもなら多少強引に一緒にシャワー浴びる所だが、ミキも少しゆっくりしたいだろうと思い、先に浴びる事にした。
シャワー浴びてさっぱりした体でシャワー室からジャグジーへ移動し、まだ暖かい風を感じ波の音を聞きながらゆっくりジャグジーに入ってた。
あ~~、気持ち良い~~。
やはり温かいジャグジーは体が休まる…そして精神的にも。
ずっとツアー中はミキの側を離れず過ごした。
同じツアー客達は大丈夫だったが、他のツアー客や外国人達の何人かは、ミキを見て話し掛けたそうにしてたが、俺が側で牽制してた事もあり何事も無く過ごせた。
ミキじゃないが、海の中でシュノーケリングしてる時が1番安心できた。
俺が牽制しまくって居た事は、自分に鈍感なミキには解らなかっただろうな。
そんな事よりシュノーケリングに夢中で楽しんでたからな。
ミキの鈍感さは、こう言う時には助かる。
「楽しかったが、疲れた~~」
そう言う意味とシュノーケリングや朝が早かった事.移動と諸々もあり、ジャグジーで体を解し無意識に口に出してた。
「そんなに疲れました?」
シャワーを浴びミキもジャグジーに入り俺の隣に並んだ。
「あ~~、あったか~い♪やはり温かいお湯は良いですね~~。気持ち良い~~♪」
隣で、気持ち良さそうに肩に湯をかけるミキの姿に胸が高鳴る。
昨日は痩せ我慢したからなぁ~~。
ジャグジーの中で、俺のモノは裸のミキの姿を見て反応を示し始めてた。
ジェットバスで良かった~~、気泡で何とか見えないだろう。
「やはり、お湯に浸かると疲れが取れますね」
「そうだな。ずっと海の中だったし夢中で泳いでたからな」
「凄く楽しかったなぁ~~♪あのツアーで正解でしたね」
「だな。ジンベイザメとか海ガメとか、なかなか日本じゃあんなに近くで一緒に泳ぐ体験出来ないからな。良い体験だったし良い思い出になった」
「海も凄く綺麗でした。明日はどうしますか?」
「そうだなぁ~~……折角プライベートビーチもあるんだ。目の前のビーチでシュノーケリングするか?疲れたらヴィラで休めば良いしな。明日は予定無しで、気ままにゆっくり過ごそう」
「はい♪のんびり砂浜で寝ても良いし」
「日焼けはダメだぞ。ラッシュガードと日焼け止めは塗る事‼︎ ミキは直ぐに赤くなるし、この白い肌がシミになったら大変だ」
ミキの首筋から肩に手を当て話すと、くすぐったそうな仕草を見せた。
「心配してくれて、ありがとうございます。赤くなって熱を持つから気をつけてないと……。伊織さんは今日だけで結構日焼けしたかも。何か……増して男らしく感じます。羨ましい」
今度はミキの方から俺の肩や胸元に手を当て話してきた……良い感じの雰囲気だ。
「俺は肌が強いからな。ま、それでも、明日の日差しが強い時間帯は少し気をつけるよ。これ以上日焼けしたら、浅黒さを通り越して真っ黒になっちまう。休み明けに、会社行ったら田口や佐藤に ‘遊び過ぎですよ’ と言われ兼ねないからな」
「田口さんはともかく佐藤さんは言いそう」
「だな」
クスクスクス……
くっくっくっ……
月明かりと空には無数の星、そして心地よい風と波の音。
このロマンチックな雰囲気が解放的な気分にさせる。
「ミキ」
「何?」
星空を眺めてた顔が俺の呼ぶ声で顔を向けた。
そして俺は頬に手を当て唇を奪った。
いきなりで目を丸くし驚くミキだったが、静かに目を閉じて俺のなすがままされ口を開き俺の舌を招き入れた。
クチュクチュクチュ…レロレロ…チュパチュパチュパ…クチュクチュ……
「ん…んん」
俺の首に腕を回し、いつも受け身のミキが積極的に舌を絡めてくる。
ミキも、この南の島の雰囲気に解放的になってるのか?
これは……今夜は楽しみだ‼︎
クチュクチュクチュ…チュパチュパ…ジュルジュルジュル……クチュクチュクチュ……
お互い何度も顔の位置を変え積極的に舌を絡め唾液を吸い合う。
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