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第799話 R18
ガチャッ!
「伊織さん、入って!」
朦朧としてるのか?辛そうな伊織さんを支え、玄関に入った途端に支えた手を乱暴に振り払われ、雑に靴を脱ぎ捨て壁伝いにふらふら…足取りが危うく歩く伊織さんを見て慌てて靴を脱ぎ支えようと近づく。
「伊織さん、大丈夫⁉︎」
腕に手を触れようとした時に、冷たく言い放たれた。
「触るな! 俺に触るな!」
「えっ!………」
その言葉に呆然として伸ばした手をそのままに動けなくなった。
伊織さんはそのまま壁伝いに何とかリビングに入って行った。
俺は言われた言葉にショックを受け、何も言えずにそのままその場で伊織さんを呆然と見てた。
数秒間、そのままの状態で居たがハッと我に返った。
今の伊織さんは普段の伊織さんじゃないんだ!
俺は伊織さんの後を追うようにリビングに入った
伊織さんのビジネスバックをソファ近くの床に置き、見回してもリビングには伊織さんの姿がない
ザァ~…ザァザァ~……ザァザァ……
静かな部屋の中で、シャワーの水音が聞こえた。
浴室⁉︎
浴室に向かう途中でネクタイとスーツの上着が脱ぎ捨てられ、脱衣所の中にはスラックスが脱ぎ捨てられてた。
あの苦しそうな辛そうな伊織さんの姿が頭によぎり、突然シャワーを浴びてる伊織さんを心配し浴室のドアを開けた。
ザァザァザァ…ザァ~ザァ……
「伊織さん!」
伊織さんはYシャツと下着.靴下を履いたまま頭からシャワーを浴びたままで居た。
その姿に驚き、咄嗟に名前を呼び俺も服を着まま浴室に入り伊織さんに触れようとした時だった。
「触るな!」
また、拒絶された。
伸ばした手をゆっくり引っ込め、俺は伊織さんの目の前でショックと、なぜ拒絶されるのか?解らずに困惑し俯く。
「……伊織さ…ん。どう…して?俺は…伊織さんに……触れてもいけないの?」
ザァザァ~……ザァザァザァ……
シャワーの水音が煩く聞こえた。
「……ミキ。今の俺は自分でもどうなるのか解らない。あの女に薬を盛られた……体が熱くてどうしようもない。こうやって水を浴びて何とか冷静になろうとしてるが……。さっきまでは朦朧としてたし龍臣も居たから何とか堪える事が出来てたが…。ミキと2人っきりになって……どこまで理性が保てるか自信が無い。いや、龍臣も言ってた通りだ! もう自分の意思では……理性も危うい。体が熱くあそこはガチガチに勃ち……出して楽になりたい! 挿れてガンガンに腰を振ってヤリまくりたい! そう言う気持ちで頭がいっばいなんだ! 今、ミキに触られたら……俺はミキの事も考えられず……自分の事だけで……自分の欲求のままに……このままだとミキを壊してしまう。ミキが泣いて叫んでも懇願しても自分が楽になるまで止めないだろう。こうやって何とか体を冷やして…
抑えてる……ごめん」
声が……震えてる……本当に辛いんだ。
こんな時にも俺の事を考えて……。
俺は顔を上げ、伊織さんの両頬に手を宛てた。
「ミキ…」
「伊織さんの気持ちは解りました。俺の事を考えて……。でもね、伊織さんが辛い時や苦しい時に側に居て何も出来ないなんて、嫌‼︎ 俺が出来る事は何でもする‼︎ 俺の事は大丈夫‼︎ 今は自分の事を考えて。出して楽になるなら……俺の体を使って!
ね?2人で乗り越えよう!」
「……でも……今の俺は自分でもどうなるか解らない‼︎ ミキを傷付けたくない気持ちと……楽にしてくれるのはミキしか居ない……自分勝手な奴なんだ! だが、ミキとしかシタくない‼︎」
伊織さんの頬から手を離し、その手を下へ下ろし下着の上から伊織さんのモノを確認すると……。
凄い‼︎
……薬の効果なのか?いつもより硬く大きい‼︎
いつもも凄いけど……これじゃ…辛いよね.苦しいよね。
ここまで耐えて……伊織さんじゃなきゃ無理だっただろう。
意思の固さと僅かな理性とで何とか保って耐えて……。
伊織さんの愛を感じ、愛しさが増した。
「ミキッ‼︎ ぐっ……やめ…」
手を捕まえられ伊織さんのあそこから遠ざかせられる。
「俺が直ぐに楽にしてあげます‼︎ 俺が泣き叫んでも懇願しても伊織さんが納得.楽になるまで止めないで下さい。俺も伊織さんの愛に応えたい‼︎」
「……ミキ、ありがと。だが、気持ちだけで良い
俺は……俺は……人間じゃなくなる。理性もないヤル事しか考えられない獣になってしまう。それがどう言う事か?ミキは理解して無い‼︎」
「大丈夫‼︎ 獣だろうが何だろうが伊織さんは伊織さんです! 今の状態の伊織さんは本来の伊織さんじゃないかも知れないけど……だったら、早く本来の伊織さんに戻してあげたい‼︎ このまま水を浴びても……出さないと楽にならないよ。終わらないよ⁉︎ 俺は伊織さんの辛そうな姿を側でジッと見てるだけ?何もさせてくれないの?そんなの一緒に居る意味無いよ‼︎ お願い‼︎ 俺に出来る事をさせて‼︎」
何を言っても頑な伊織さんに強引に唇を重ねた。
俺の顔を引き剥がそうとする伊織さんを無視し、俺は無理矢理直ぐに舌を入れ絡めとり舐め回した。
クチュクチュクチュ…レロレロレロ……チュパチュパチュパ……クチュクチュクチュ……
伊織さんはキスに夢中になり、俺のなすがままに唇を合わせた。
唇を離し俺は伊織さんのYシャツに手を掛けボタンを外していく。
「ミキ、良いのか?本当に……。俺は挿れたら、もう自分を抑えられない。楽になる事しか考えられなくなる‼︎ それでも良いのか?」
「良いよ‼︎ 俺としかシタく無いんでしょ?」
「ああ、ミキだけだ‼︎」
「なら、良いよ」
伊織さんも俺の服に手をかけ、お互いの服を素早く脱がし浴室の床に脱ぎ捨てた。
シャワーを止め、そして裸になった伊織さんのモノを見て改めて驚いた。
凄い‼︎
反り返りお腹についてる‼︎
見てるだけで……痛そうだ。
「ミキ‼︎ 済まない‼︎」
我慢できない‼︎と言う感じで、俺の体を反転させ壁に向かわせ押し付け解しもせずに後孔に先っぽを宛てがう。
解さずに⁉︎
怖い⁉︎
今まで1度も解さずにした事はなかった……どんな時でも俺の体を考え……それ程、切羽詰まってる⁉︎って言う事⁉︎
俺は身構え未知の怖さから体に力が入ってた。
ズリズリズリ…シュッシュッシュッ……ズリズリズリ……
扱く音が聞こえた。
ツプッ‼︎と先っぽだけ挿れ、シュッシュッシュッ…
「うっ! ぐっ!……ああ…くっ」
「⁉︎………」
痛みを予測して身構えてた体は力が抜け、そして後孔に白濁が勢いよく流れ込んできたのが解った
「……伊織さん?」
「はぁはぁはぁ……治んねー、1回出しただけじゃ…やはり無理だ‼︎……はぁはぁはぁ……ミキ、俺の白濁で簡単に解す‼︎」
「解す為に⁉︎」
やはり理性を失うと言いながらも、俺の体をきちんと考えてくれたんだ‼︎
「はぁはぁ……一刻も早く挿れてーが、ミキの負担を考えてとミキにも少しでも感じて欲しいから……俺に出来る事は……これくらいだ。ミキ‼︎ 悪い、お喋りは……もう無理‼︎ 簡単に解して挿れる‼︎ 挿れたら……出し尽くすまで終われねー‼︎ ごめん‼︎」
一旦、後孔から腰を引き、指をゆっくり入れてきた。
「ん……んん」
「俺の白濁で濡れ濡れだな。簡単で悪いが素早く解す。少しでも感じてくれ」
自分もきついのに……俺の事を……。
そして宣言通り後孔を広げるように指の出し入れを始め、時折、俺のしこりを掠め快感を与えてくれた。
直ぐに1本から2本に指を増やし何度も出し入れする。
伊織さんの放った白濁のお陰で滑りも良くグヂュグヂュ…ヌチャヌチャ……卑猥な音が浴室に響く
「ぁあ…ぁん…ん」
「ミキ! 悪い‼︎ 限界だ‼︎ 挿れて良いか⁉︎」
「あん…ぁ…俺の事は…ぁあ…いいから…ぁん」
「済まない‼︎ 少しきついかも知れないが耐えてくれ‼︎ 治るまで終わらない‼︎ ミキの後孔に挿れたくって、どうにかなっちまいそうだ‼︎ この中に、ぶち込んで突いて.突いて.突きまくりたい‼︎」
そう口にしながら体勢を整えて、俺の腰を持ち一気に背後から突き入れた。
ズブズブズブ……ズンッ‼︎
お尻から背中.頭まで衝撃が走り俺は背中を反らした。
「ひぃああ……ぅう…凄っ…くあああ」
「耐えてくれ‼︎ もう止まらない‼︎」
俺は一心不乱に腰を突き入れた。
薬が抜けるまでの長いセックスの幕開けとなった
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