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第20話
会社で再会してから2週間が経った。
その間俺は会社状況と部下の仕事を把握し分析し自分の仕事のサイクルもでき熟(こな)していた
会社の状況は前回帰国した時に会った森山がまぁまぁ言っていた通りだった。
さすが情報通だ。
1課としては中々いい感じだと思っている。
1番上の田口がリ-ダ-とし下の2人の事もサポートしている。
2人も頼りにしているようだ、中々しっかりしている。
佐藤は明るく場を和ませるし営業向きだが少し軽い感じだ。飲み会.合コンが好きらしい。
香坂は一番下だが2人の先輩に素直に聞き 仕事を頑張ってる。2人も可愛がっている。上野さんにも優しく接しているし英語の発音が綺麗だ。
上野さんはベテランだけあって事務処理は中々だ。子供が小6.中2の子がいる。課でも母的役割だ。
纏(まと)まっている方だな。
だがもっと視野を広げて活気が欲しいところだ。
今の状況は個々が自分の仕事を無難に熟すだけだ。人数が少ないせいもあるがそれを効率良く上手くやるのも力量だ。
今は目の前の仕事で手一杯で小ぢんまり纏まっている現状を新しい事に挑戦し世界に目を向けて仕事して欲しい。
導いてやるのも俺の仕事かと苦笑した。
さてどうするかと考えて手始めに来週金曜日の午後に個人面談をする事にした。
その時迄の課題も出した。
自分の手掛ける商品の中から1種類を外国人受けする商品にする為に何かアイデアを出すか新たなデザインを考えて来る事が課題。
この1週間は皆んな頭を悩ますだろう。
それが狙い所だった。
大したアイデアが出無くても現状に満足しないで常にアンテナを張り考えて行動する、それが仕事には大事だからだ。
後は香坂が呑みに行か無いようにする為だ。
先週の土曜に1人で祐一の店に呑みに行っているからだ、1人で呑みに行くのは辞めて欲しいのが本心だ。
心配で仕方ない。
呑みに行った時に頼んであった祐一から直ぐに連絡がきた。
どうも、どこかに出掛けた後に寄ったらしい、軽く呑んで帰ったらしいが。
祐一には店に来たら1時間で帰らせる様に言ってあった、束縛はしたくないが香坂がその気が無くても相手どうでるか心配だから念の為だ。
店に来たと聞いた時そろそろだと思っていたから別に動揺もしなかったが一瞬俺も行こうかと考えたが今はまだ香坂に祐一との関係,祐一には香坂と上司と部下の関係を知られる訳にはいか無い。
まだ、早いと考えている。
知られるのは香坂を確実に手に入れてからだ。祐一には何かと協力してもらわないといけない。
まだ、時期早々だ。
香坂が帰った所で祐一から連絡くれるようにしていた。
1時間で何人が誘って来たか気になって聞いてみると4〜5人らしい上手く断っていたようだが、やはり1人では呑みに行かせられ無いなと考えゆっくり何て悠長な事してられ無いと考え少し動く事にした。
今週は俺の出した課題で頭が一杯だろうからな
呑みになんて行く時間は無いはず。
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