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第44話
名物のあさりラーメンが食べたいと言うので夕飯はそれになった。
館内の店を覗きながら歩き香坂が「課長、ここにも足湯ありますよ、海見ながら浸かれるみたいです折角だから行きましょう」
腕を引っ張られ着いた足湯は目の前には海が見えたが夜だったので夜景を見ながら足湯できた。
「今日2回目ですね、足湯だけでも身体温まりますね。温泉行った気分になりますそれもこんな綺麗な夜景見ながらなんて得した気分です」
ふふふって可愛く笑う。
「夜景見ながらはいいな。でも今度、温泉も行きたいな。いつか休みにでも行くかその時も又サ-ビスエリア巡りしながら」
この先の楽しみが増えた。
「はい、温泉も楽しみです。今日色々な所行って凄く楽しかったです、ありがとうございます」
土産屋も足湯も楽しみ最後にびわソフトクリームを食べて
「美味しい、ここでしか食べられないかもラッキーですね」
アイスを舐める仕草が可愛いのとエロいのとで他の奴らには見せたくなかった。
海ほたるも中々楽しかった。
マンションに着いたのは10時近かった。
部屋に香坂を初めて入れた。
「課長、凄く広いですね、もう荷物は片付いたんですか?」
課長の部屋は家具はこげ茶系で揃えていてソファとカ-テンはグリーン系落ち着く感じの部屋でアクセントにオレンジ系のクッションがおいてあってとてもお洒落
「アメリカは割と広めだったからこの位が丁度いい。荷物は空いている部屋に押し込んでる少しずつ片付けようとは思ってるんだが取り敢えず必要な物は出したから不自由はして無い、香坂ソファに座れ、疲れただろう」
コ-ヒ-を入れて来て目の前のテ-ブルに置いて隣に座られたら急に緊張してきた。
「どうした?やはり疲れたか?」
俺が大人しくなったから課長は気を使って話す。
「すみません、なんか初めて課長の部屋に入って緊張してます」
香坂が可愛い事を言うから顎を持ち上げチュっチュっと軽いキスから唇を舐め舌を挿れ咥内で絡めて離して又絡める、充分に堪能した所で離してチュっとする。
「はぁはぁ課長、いきなりはぁはぁ」
唇の表面を親指で撫で
「緊張がほぐれただろう」ニヤって笑う。
「はぁはぁ確かに……」
頬を染めて言うから
「香坂、一緒に風呂入るか?」
誘うとブンブンと頭を振って
「無理、絶対無理です」
恥ずかしがる姿が可愛いが無理強いはできない。
「そうか、もうすでに香坂の隅々まで知ってるのに今更だと思うが今回は無理強いはしないが次は一緒に入るからな、決定事項だから無理は聞かない」ニヤって笑う。
恥ずかしいのか俯いて
「……はい」
「疲れただろう香坂から入れ」
頭をぽんぽんしてやると
「課長の方がずっと運転して疲れてませんか」
思い遣る気持ちが嬉しいが先に疲れを取ってやりたいから
「先に入るか一緒に入るかだ」
「…じゃあ、すみませんお先に」
着替えを鞄から取り出したのを確認して浴室に案内して風呂の使い方を教えてやる。
「ゆっくりでいいぞ、ついでに脱がせてやろうか?」
手を掛けて揶揄うと「結構です」と浴室を追い出され笑いながら部屋に戻る。
緊張してるようだからビ-ルとツマミを用意するかと香坂が部屋に居ると思うと顔が緩んで鼻歌混じりにキッチンに向かう。
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