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第89話

あれから10分経つ、ミキは黙り作戦でいくらしく、何を聞いても返事をしない。 このままいけるとは思わないが、話が出来ないのは俺にとってもキツイ。 「ミキ、黙ってて1時間過ぎるのを待つのか?俺と話しもしたく無いのか?」 首を横に振って意思表示して可愛いが、俺と話もしないなら罰はしなくてもいいとすら思っている。 「首振ってるだけじゃ解らん。ミキは俺の事、名前で呼びたく無いのか?」 この問いかけにも首を振る。 俺はいい加減声が聞きたかったから 「解った、もう止めよう。声も聞けない、話も出来ない、ミキは俺の名前呼ぼうと努力もしない」 少し怒ってるような呆れた感じで話してみた。 俺の様子に慌てて 「課長、待って。ごめんなさい」 腕を掴まれ、謝るミキの手を握り 「ミキ、罰をする事が目的じゃ無いんだ。罰はあくまでも手段で、ミキが俺の名前呼ばないといつまでも慣れ無いだろう。それに俺は早くミキに名前を呼んで欲しい」 「ごめんなさい、感じ悪かったですよね。俺の為にしてるのに…」 「普通に話そう」 「はい、すみませんでした」 「解ってくれればいいが…1回目。後45分」 「えぇ、そんなぁ。今のは無しじゃダメ?」 上目遣いでお願いされ、可愛すぎて迷う。 「解った。今から45分間で普通に話す事な」 「はい、大好きぃ」 余程、嬉しかったのか抱きついて喜ぶ、もう、これだけで良いかと思うほどデレデレした。 それから話す事は話すが、肝心の名前を呼ばない。 「あの…」とか「ねぇねぇ」 全然意図が解ってない。 「ミキ、名前呼ばないと今やってる事の意味が無いだろう。そんなに呼びたく無いなら、無理に呼ばなくていい。所詮、上司と部下から抜け出せないんだったら仕方ない」 冷静に言ったつもりだ。 「ごめんなさい。課長の名前呼びたく無いわけじゃなくって恥ずかしくって…」 焦って話すから、また課長って言ってるのに気付いて無いらしい。 もう無理強いは止めた方が良いと思い。 「いや、俺が悪かった。無理強いはさせるつもりは無いから安心しろ。ただの俺の我儘だからもう止めよう課長でいい、呼び名なんて、なんだって良いんだ、2人で居られれば」 ミキの頭をぽんぽんし諭す様に話す。 「……い…伊織さん」 頬を染め俯く。 「ありがとう、呼んでくれて。それだけで、充分だ」 本当にそう思って話した。 「……ダメです。今、言えるようにならないともう、ずっとキッカケが無くって言えないような気がします。俺、伊織さんって呼びたい」 真っ直ぐに俺を見て話す。 「本当に無理してないか?じゃあ、続行するぞ」 「はい、もう大丈夫です」 「ミキ、気付いて無いようだが、課長呼び1回してるからな。後、30分」 「えっ、気付かなかった」 また上目遣いして可愛い顔をする。 「もう、オマケはしない」 「えぇ、伊織さんのケチ」 可愛い顔で可愛い事を話す。 「はあ、さっきオマケしたの忘れたのか?別にケチで結構だ。後、25分な」 「解ってますよぉ。伊織さんの意地悪ぅ」 「どうせ、俺はケチで意地悪ですよぉ」 話しながら言ってる事とは別に、イチャイチャモ-ドになってきて気分も晴れていく、やはりミキはいいなぁ一緒に居るだけで楽しい。 その後、もう1回課長呼びがあったが、ミキも大分、抵抗無く伊織さんと呼ぶようになった。 時計をチラッと見て、あと残り5分の所で「ミキ」名前を呼び、頬に手を置き唇にチュッチュッとキスし咥内に舌を捻じ込み、ミキの舌を捕まえ絡める。 クチュクチュ…歯列を舐め下唇をはむし、また舌を絡めて離す。 「……はぁはぁ課長…いきなり…はぁはぁ」 「後、5分だから、もう大丈夫かと思って…3回目。残念だったな」ニヤリ笑い。 「約束だからな、ロ-タ-挿れるぞ。そこから30分、課長呼びしないで居られれば、取るから安心しろ」 「えぇぇ、どうしてもやらないとダメ?お願い」 可愛くお願いされるが「約束は約束だ」ニヤニヤが止まらない。 「ほら、パンツ下げろ、挿れてやるから」 「お願い」 「ダメだ」 「課長の意地悪ぅ、鬼」 「また、課長って言ってる。やっと、慣れたと思ったのに、やはり罰は必要だな。自分で下げれないなら俺がするが?」 「いいえ、自分で下げます。伊織さんの鬼ぃ」 渋々、赤い顔でスボン事パンツを下げる。 ロ-タ-を挿れようとするが、滑りが悪く這入らない。 寝室からロ-ションを持ってきて、赤い顔で尻をモジモジしているミキの後孔に垂らしロ-タ-にも濡らし挿れた。 異物感に「ん…ふうぅん…」声が漏れるがパンツを上げ元通りにする。 ミキを背後から抱きしめた格好で座り 「小さいから、大丈夫だろ」 尻をモジモジしながら 「異物感があり、変な感じするぅ…はぁ…」 良い所に当たったのか「あっ、んぅん…はぁ」 少し喘ぐ声が聞こえるが素知らぬ振りして 「ミキ、夕飯どうする?」 「ん…なん…で…今」 「買い物行くか?出前取るかどうする?何、食べたい?」 「あぅ…課長は…何、食べたい…ですか?」 やはりフイ打ちには、まだ弱いのか課長呼びになる。 「おい、ミキ、また課長呼びしたぞ。それに、まだスイッチ入れて無いのにどうした?気に入ったのか?ま、そんなに気に入ったなら試してみるか。それじゃあ、弱からな」 スイッチを押す。 「あぁ、いや、中でブルブルしてるぅ…あん…とめ…て…はうぁん」 「ミキ、今から10分だ」 「ぁん…もた…ない…ああ…伊織さん」 喘ぎ声を聞いて、ギュッと背後から抱きしめ、俺の方が持つか心配になってきた。 既に、俺のモノは臨時体勢に入っていた。

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