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第107話

「ミキ、ちょっとネットで旅行検索して見ないか?」 書斎に行き俺が椅子に座り、ミキを膝の上に乗せ2人でネット検索する。 「俺は宮古か石垣島がいいと思って一応調べてみたが、宮古の方は結構旅行客来てるようだから、俺は石垣島の方が比較的静かに過ごせるかと思うがどうだ?」 ネットでホテル.民宿.食事.ダイビングショップなどを検索し見せた。 「海も綺麗ですし、俺は伊織さんと旅行行けるなら、どこでもいいです」 「じゃあ、石垣島に決めよう。ホテルはここが一番良い。朝だけビッフェで食べて、後は地元の店で食べよう。今回はシュノ-ケルはレンタルで借りて、マスクだけはネットで買おう。口を付ける物だからな、ミキに誰が使ったか解らない物使わせられないし、ミキが使ったのを他の奴が使うのも許せない。調べたら結構、安く買えるからそうしよう」 「ホテルじゃ無くっても民宿でも良いです。マスク買うのはお願いします。伊織さん、気を使ってくれてありがとう」 「俺のも買うし、他も買いたいのがあるから纏めて後で注文しておく。宿泊先はホテルが安全だし、色々揃ってるから譲れない」 「じゃあ、もう少し安い所で」 結局、俺とミキの間をとったクラスのホテルに決めた それでも島の中では良い方だが。 「じゃあ、後でホテルと飛行機の予約はネットで通販と一緒に手配しておく。折角、行くんだ3泊4日にしよう、連泊の方が安い」 「ありがとうございます」 それからは石垣島の観光や食事場所などを検索して、ここが良さそう.美味しそうとか嬉しそうにしているミキの姿を見て、俺もミキと初めての夏休みが楽しみで仕方無い。 「伊織さんが買ってきたお茶碗使いたいから、夕飯は何か作りますね」 夕方に散歩がてらス-パ-まで歩き、またミキはサクサクと買物と会計を済ませ、帰りは少し遠回りをして部屋に戻ってきた。 買ってきた物を冷蔵庫に入れエプロンを付け、料理を始めるミキに茶化す。 「今日の夕方は何かな?奥さん」 「チキンの照り焼きとシ-チキンのサラダと味噌汁ですよ。旦那様」 照れてノッテくるが恥ずかしそうに話す。 可愛いなあと思いながら 「うちの奥さんは料理上手で床上手だな」 とまた茶化す。 「んもう、親父くさいですよ、伊織さん。変な事いうなら、テレビでも見ていて下さい」 怒られたから「はい、はい」と言って、ソファでテレビを付け、こんな何気ない日常が凄く幸せだと感じていた。

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