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第108話

工場.靴業者から見本が送られて、3回めの会議が始まった。 「シュシュは問題無い。サンダルは色は3展開で高さが無いのと5cm高さがあるものと2種類作ろうと考えてるがどうだ?田口」 「私も高さに関して言えば、その方がよろしいかと。高さの無いサンダルは普段使いと浜辺歩く時にいいですし、高さ5cmはバックと合わせてデ-トや職場なんかで使えそうです」 「良し、田口。サンダルはこれで大体の目星が出来たその線で夏休み明け直ぐに高さ違うもの2種類をまた見本送ってもらえ」 「はい」 「それじゃあ、バックだな。佐藤、竹細工業者の方は問題無いか?」 送られた見本みながら問う。 「はい、こちらの業者はあくまで補充や緊急用で、そんな無理無い程度に作って貰う予定です。京都に送る事を考えると宅急便代掛かりますから。工場長に紹介して頂いた業者をメインで生産していくつもりです。同じ京都ですから何かと便利かと」 「そうだな、工場長の知り合いでもあるらしいからなその方がスムーズにいく。で、バックはどうだ?」 「はい、見本のように底には1枚板を敷いて、強度を上げて竹細工の網目も細やかな方にしてあります。竹に防水加工してから編み込んでますから多少の雨なら弾くという事です」 「解った。香坂、布の部分は?」 「はい、工場長が何種類か編み込みを提案して頂き、1番模様や柄が出やすい編み込みに決めました。工場の方では黒系.青系.ピンク系と端切れは選別して頂いてもおります。ただ竹細工と布の境目がどうしても素材が違う為、精密に出来ないようで竹細工の輪に掛けてから編み込むので」 見本も境目が竹細工の輪に掛けて編み込むからどうしても多少の空洞が出来る。 「そうだな。これでは竹細工と布地が多少の雨に強くてもここから侵入してくる。さて、どうするかだ」 「極力、境目の輪は小さくしてもらいますが」 「課長、思いきって境目にはビニールをグルっとかけてはどうでしょう」 ミキが提案し、俺もそれしか無いとは思うが、それだと見た目が今イチになると考えてると 「香坂、そのビニールにロゴのkawaiiを印刷してから使用するのは?」 田口が提案する。 「いいかも知れません。その方がkawaiiの宣伝にもなるし、お洒落感が出ます」 「確かに。田口、ロゴの色は?」 「どの色にも合うように黄色でいこうかと」 「そうだな。それじゃあ境目はビニールを使用して、夏休み明け直ぐ見本送ってもらえ」 「「はい」」 「課長、工場長がこれをバックの飾りにしてはどうかと送って来たんですが」 ミキが端切れで作った花を見せる。 花びらが何枚も重なり薔薇のような花飾りだった。 これも端切れを使ってるから1つとして同じ物は出来ない。 あの狸親父、いい仕事しやがると心で褒め 「中々いいな。どうだ、この花飾りはバックとは違う色で3種類作って、商品購入して頂いたお客様に選んで貰うのは?もちろんサ-ビス品として」 「課長、それ良いですね。その方が寄り世界で1つだけのバックって感じ出ます」 田口が話すとミキと佐藤も頷く。 「良し、その案で工場長に頼んでおけ。色は赤、白、オレンジでいこう」 「はい、…課長、当初その花飾りゴムを付けて髪飾りにと思ってたんですが」 ミキが話すと田口が「髪飾りか。俺はコサ-ジュかと思った」 人それぞれ使い方があるんだと考え 「香坂、花の後ろにゴムを通せるようにしピンも付けられるよう、工場長に話しておけ」 「佐藤、お前には店内のポップを頼む。同じようで違う世界で1つだけの貴方のバック.付属品の飾りは選べる事、バックに飾ってもいいし、ゴムを通せば髪飾り、ピンを付ければコサ-ジュになると使用方法を入れておけ。後、同じ色でも着物布地を使用の為柄や色の出方が違う事と雨が酷い時は防水スプレー使用する旨を書いて作れ」 「はい」 「良し、全て夏休み明けに見本送って貰い、それをみながら会議する。佐藤のポップもその時に、田口悪いがフォロ-頼む」 「はい」 「以上、打合せ終了」 3人が出ていった所でホッと息を吐く。 大まかな事は出来てきている、何とかなりそうだな。 発売までには試行錯誤して後2〜3回は打合せしないとな。 でも、俺が赴任してから初めてのプロジェクトだ。 皆んなのやる気も感じられる、必ず成功させて見せる。

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