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第109話

「明日から1週間.夏休みだ。今日、在庫必要な所は送っておけ。後、業者の方も何か無いか確認の電話入れておくように、以上」 明日からの夏休みに向けて、仕事のフォロ-を確実にするように話し、自席に戻り自分の仕事に入る。 ザワザワとする仕事場で、明日からの夏休み、1週間ずっとミキと居られると思うと仕事も俄然やる気がでる 「課長、昼どうします?一緒に行きませんか?」 「もう昼か?そうだな。皆んなと昼飯に行くのも余り無いし、行くか」 俺.田口.佐藤.ミキと連なり近くの定食屋で昼食を取る事にした。 注文した料理を食べながら 「課長は夏休み、どこか行かれるんですか?」 「特に予定は無い。学生時代のダチと会うぐらいか」 「彼女とは旅行にでも、行かないんですか?」 「適当に会う。田口こそどうするんだ?」 余り突っ込まれるとマズいと話を晒す。 「彼女と北海道に行きます。こっちは暑いですからね涼しい所行こうって」 「北海道か、いいなぁ。俺なんて地元の友達と会う位しか予定無いっス」 「佐藤は地元行っても飲み会するんだろう?」 「久しぶりに帰るんで、たぶん」 「まぁ、程々にしろよ。香坂はどこか行くのか?」 「えっ、え~と。大学の時の友達と会う位ですね。もしかしたらどこか行くかも知れませんがまだ決めて無いです」 急に振られて、あわあわしてるミキが可愛いと思い、田口と佐藤にばれ無いようにニヤニヤしていた。 「皆んなそれぞれ夏休み楽しめ。夏休み明けたら、また、忙しくなるからな」 「「「はい」」」 会社に戻り、午後も忙しく仕事をし、気が付けば就業時間間近だった。 「特に問題は無いか?明日からの予定もあるだろうから、問題無ければ残業はしなくていい」 「はい」「特にありません」「解りました」 返事を聞き仕事に戻り、3人共最終確認して机の上を片付けていた。 「課長は、まだ仕事残ってるんですか?」 田口が帰りずらそうに話す。 「イヤ、後そうだな、30分位で帰る。アメリカ支社とG&Kに連絡したら終わりだ。気にしないで帰っていい」 「そうですか?じゃあ、お先に失礼します」 「じゃあ、夏休み明けな」 田口が佐藤とミキに声を掛ける。 「じゃあ、課長お先にすみません」 「お先に失礼します」 それぞれ挨拶され「夏休み楽しめよ」と挨拶し返した。 それから30分程で、仕事も終わり机の上を片付け、帰る前にミキにLINEを入れた。 ♪*今、電車か?♪* ♪*はい、帰る途中です♪* ♪*今、仕事終わった。一旦、帰って車で迎え行くから旅行の準備して待ってろ♪* ♪*はい、解りました♪* ♪*マンションの下に着いたら連絡する♪* ♪*はい、待ってます♪* さて、帰るかと明日からの夏休みにウキウキして帰路につく。 ♪*下に着いた♪* ♪*直ぐ行きます♪* 「荷物は大丈夫だし、戸締りもOK」 暫く帰ってこない部屋を確認して、俺は用意していた荷物を持って、伊織さんの車に乗り込み 「伊織さん、お疲れ様です」 「ん…ミキもお疲れさん、荷物は大丈夫か?」 「はい」 「よし、じゃあ行くか」 車を走らせる。

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