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第113話
「…キ…ミキ…おい、起きろ」
「うぅん…伊織さん?」
「もう、10時だぞ、今日は出掛けるんだからな」
俺の腕の中で目を擦ってる姿が幼くって可愛い、目を開けて俺を見て
「ん…伊織さん、おはよ」
ちゅっと口づけ、寝惚けてるのか素なのか解らないが、朝から可愛い事をするミキにデレデレになるが、少しすると布団に潜り込み変な行動を取るミキ、不思議に思い問い掛ける。
「ミキ、どうした?」
「……伊織さんの顔、見て……思い出した…」
布団から目だけ出し、上目遣いで話す。
何とも朝から可愛すぎて困るんだが何の事か解らず聞いてみる。
「何を?」
「…伊織さんの意地悪、解ってる癖に…」
布団で篭った声で話す。
「だから、何なんだ?」
「…昨日…んもう…乳首だけで逝ったのが、恥ずかしいんです」一気に話す。
そんな事かと思い、いつまでも初々しいミキの布団を退かすと真っ赤な顔をしていた。
額同士を付けて
「ミキ、恥ずかしがる事は無い。そんなミキを見てるのは俺だけだし、色んなミキを知りたいんだ」
「でも、あんなに淫れて恥ずかしいです」
「バカだな。ミキを淫れさせてるのが俺だと思うと嬉しいんだ。それに今更だろ?もうミキの体で見てない所は無いんだ。ケツの穴まで見てるんだからな」ニヤリと笑う。
「や…伊織さん…デリカシ-無いんだから」
「怒ったか?それ位、ミキの事を愛してるって事だろう。ケツの穴、舐めるのは愛してなきゃ出来ないし、俺はミキにしかした事無い」
「…伊織さん…大好き。そこまで俺の事…。ねぇ伊織さん、だったら俺も伊織さんのお尻の…舐めなきゃだめなのかな?……どうしよう出来そうも無いんだけど……」
「愛してるから絶対舐めなきゃいけないって事じゃない。それは俺の愛情表現の1つだ。ミキにはミキの愛情表現があるだろう。例えば美味い料理を作ってくれたり」
「……そうですよね。舐めれないけど、伊織さんの事は愛してます」
「まあ、その内舐めれるようになったら頼むか」
ははは冗談で話す、もちろんそんな事させないし俺も舐められるのは嫌だ。
「……どうしてもって言うなら頑張ります…」
「冗談だ、冗談。ミキにそんな事、遣らせるわけ無いだろう」
「えっ、良かったぁ」
ほっとしてるが俺の方がもっとほっとした。
素直なミキだから頑張ってやろうとするだろうが、俺的にはケツを見せるなんて無理だ、こっちが良かったぁだよ。
「ほら、起きよう。御墓参り行くんだろう?」
「そうだ、こんな事してられ無い。伊織さん改めておはよ。今日はよろしくお願いします」
俺の唇に軽いキスをして寝室を出て行く。
本当に可愛いヤツ。
朝からイチャイチャのデレデレで始まった夏休みだった。
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