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第117話

「俺も入ってくるから、少しだけ待ってろ」 乾いたふわふわの髪に唇を落とし、浴室に向かう。 シャワ-を浴びながら、本当は一緒に風呂に入りたかったが、絶対にセックスしてしまうと思い、ここでやると1回で終わらない。 ベットでもやってしまうのは分かり切っている。 明日は海に行くから体力を残してあげたい。 折角、楽しみにしてるんだと一緒に入る事は我慢した でも、ベットで1回位は良いだろうか? 初めての旅行なんだからと言い訳を考え、どうするか迷っていた。 リビングに行くとミキはテレビを眺めていた。 「ミキ。折角、海の近くに来たんだから、バルコニ-で海見ながら乾杯しないか?」 言って備え付けの冷蔵庫から、ワインと用意したツマミを持って、バルコニ-のテ-ブルに置きグラスにワインを入れた。 「初めての旅行に…乾杯。楽しもうな」 「嬉しいです。乾杯」 コクコクとワインを飲む喉元が、むしゃぶりつきたい程にセクシ-だ。 「どうしたの?ワイン甘めで飲みやすくって、美味しい」 ワインを飲みフル-ツやチ-ズを摘む。 「本当だな、安い割には旨い。ミキ、海の香りと波の音がするな」 俺の口元にフル-ツを持ってきて食べさせて 「本当だ、やっぱり海の近くに来たって実感しますね。でも、夜の海は昼と違って暗いから、ちょっと怖い感じもします」 「そうだな、昼の顔と夜の顔が違うな。神秘的だな」 ミキみたいだと思った。 外見は美しく綺麗なのに、性格は天然.無自覚で素直で可愛らしい。 昼とは違ってセックスの時には妖艶になり、色気が増し夢中になると順応になり貪欲になる、色んな顔を見せるミキに俺は虜だ。 ミキがワイングラスを持ち立ち上がり、バルコニ-に手を掛け海を見渡していた。 背後から包み込むように俺もバルコニ-に手を掛けて、ミキの肩に顎を乗せ耳元で、セクシ-さを感じるように囁く。 「ん……酔ったか?」 「伊織さん、酔ってませんよ。それより耳元で言わないで」肩を竦める。 「ふぅ…海とか南国って解放感が出るな」 息をわざと吹きかけ意味深に腰回りを撫でる。 「伊織さん、ここ外」 「高い所だから見えないだろう?ちょっとだけイチャイチャしたい」 ふふふ「ちょっとだけですよ」 ミキも旅行と南国って事で、いつもより解放的になっているのかも知れないと思い、俺もこの雰囲気に酔い始めてきた。 耳の裏をチュっチュと口づけ、腰を撫でていた手で尻たぶを撫で揉みまた撫でる。 海を眺めていた体を反転して向き合う。 「伊織さん、キスして」 いつもは余り言わないミキからの可愛いお願いに堪らず、最初から濃厚なキスをしてしまう。 波の音と2人の口づけの音。 ザァ-.ザァ-、クチュクチュ…ジュル…ヌチャヌチャ…、ザァ-.ザァ-。 唇を離し首筋に舌を這わし尻たぶを揉み、俺のモノを押し付ける。 「はぁはぁ伊織さん…大きくなってる…イチャイチャだけって…はぁん」 「ミキ、このままするか?ベットに行くか?どっちが良い。今日は優しくしたい。1回だけで我慢するがもう止まらない」 ここでする気は無いが一応聞き、首筋を舐め回す。 「伊織さん、ここじゃ嫌。ベットで抱いて」 いくら高い所でもミキの喘ぎ声や姿は誰にも見せたく無い。 誰にも邪魔されず誰の目も気にせず、ゆっくりしたい 「解った。ベットに行こう」 手を引いて部屋に入り、寝室までの僅かな時間も我慢出来ず、キスしながらミキのTシャツを脱がせ、ハ-フパンツに手を掛け下着ごと脱がす。 ミキも待てないようで、同じ様に俺の服を脱がす。 点々と服が散乱しチュっチュっ、お互い舌を出し絡めて.またチュっチュっと寝室まで、ずっとキスしていた。

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