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第122話
ホテル内のお土産屋を見て回り部屋に戻り
「伊織さん、祐さんは料理するから"合わせ塩"で、マコには琉球泡盛の月虹でいいかな?琉球ガラスのグラスも綺麗だったし、ミンサ-織のブレスレットも青い色が綺麗だったし、どうしよう?迷う」
「全部、買えばいいだろう」
「伊織さん、お土産は沢山買っても良いってもんじゃ無いんですよ」
「……空港でも売ってるから、ゆっくり考えればいい」
「まだ、帰るまで時間有るからそうします。伊織さんも考えて下さいね」
ミキにとっては大事なことらしいが、俺にはどうでも良い話をし、適当に買えばいいのにと思うが、生真面目なミキはそうはいかないらしい。
そこがまた良い所だが、祐一と真琴君の事ばかり話すミキに寂しく感じた。
「そろそろ俺の事も構って貰って良いかな?」
「えっ、もちろん伊織さんが優先ですよ」
ミキが笑ってソファに座ってる膝をぽんぽんするから頭を乗せ横になる。
俺の頭を撫でながら、シュノ-ケル.岬.夜空の話をし、写メを見ながらまた楽しそうに話す。
「明日もシュノ-ケルするからもう寝よう。今日は疲れただろう、ゆっくり休め」
2人で寝室に向かう。
「明日、シュノ-ケル楽しみ。おやすみなさい」
いつもの体勢になるミキの背後から抱きしめ、俺も「おやすみ」と言い、頭のてっぺんにキスして寝る。
「痛たた。伊織さん、あっちこっち筋肉痛」
「普段使ってない筋肉使ったからな。後、サイクリングだな」はははは
「伊織さんは筋肉痛じゃないの?」
「俺は鍛えてるからな。マンションにトレ-ニングジムが小さいがある、そこでランニングしたり筋トレしてるからな」
「だから、あんなに体がいいのか」
感心してると
「まあ、俺の体の事はミキが1番知ってるだろう」
ニヤニヤ笑ってる。
「そうだけど…朝から変な事言わないでよぉ」
頬を染めて話す姿がいつまでも初々しく可愛いとデレデレしてしまう。
「ミキ、筋肉痛酷いなら、今日はシュノ-ケル止めるか?」
「する、絶対する。だってぇ、今日しか出来ないもん。海の中に入っちゃえば気にならないし、適度に運動しないと筋肉痛治らないと思う」
「解った、解った。海の中なら浮力で筋肉痛なんか関係ないだろうし、じゃあ、ホテルの朝食食べて行くか?」
「はい」
部屋を出るドアの前で呼び掛ける。
「ミキ」
「何?」
ちゅっと唇を奪い「おはよのキスだ」
照れてるミキだったが「行ってきますのキスね」と言って、俺の唇にちゅっとキスする。
朝から可愛いくて仕方ない。
シュノ-ケル止めて、部屋でイチャイチャしたいが、ミキが楽しみにしているからと我慢して部屋を出た。
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