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霧咲専用の広い湯殿で、二人は淫らに身体を絡ませ合っていた。榛名は椅子に腰掛けた霧咲の膝に跨るようにして向かい合って座り、泡にまみれた全身をにゅるにゅると擦り付けている。言われた通り、自分の身体を使って霧咲の身体を洗っているのだった。
「んあっ、あぁんっ……だんな……さま、綺麗になりましたかっ……?」
「全然ダメだよ。君のココからどんどん溢れ出てくる汁のせいで、むしろ前より汚れてるじゃないか。最初からやり直しだな」
そう言って霧咲は、榛名の主張している中心をピンッと人差し指ではじいた。
「そんなぁっ……あっ、あんっ、ひぁあっ……恥ずかしい、のにっ」
榛名は淫らにくねくねと腰を動かし、自分の性器を霧咲の性器へ擦り付けるような動きを何度も繰り返す。身体のあちこちは撫でてくれるのに、触って欲しいところには全く触ってくれない霧咲に焦れていた。特に、早くココに触って欲しい、と動きで強請る。
「恥ずかしいの?それにしてはいやらしい腰つきだね……ほら、俺の股間ばかり洗ってないで背中も洗ってくれないか?」
「はっ、はい……」
榛名は大きく手を伸ばして霧咲に抱き着いた。腕を使って背中を洗おうとしたのだが、そうするとますます身体が密着し、無意識に腰ばかりを動かしてしまう。性器が触れ合う度に、にゅるにゅると擦れて気持ち良かったが、もっと強い刺激が欲しかった。
「ああんっ、あっ、ひぁんっ、も、触ってください……旦那様、触ってぇ……」
「んー?どこに?」
「私の、大事なところに……っ」
「それじゃあ分からないよ、触って欲しいならはっきりと言いなさい。あと、セックスのときは敬語は無しだよ」
榛名はかぁっと顔を赤くしたが、恥よりも欲望の方が勝っていたので、霧咲の望むままに口にした。
「はぁっ、私の……んっ、おれの、お……おちんちん……に、触ってっ」
「触るだけでいいの?」
優しく笑ながら尋ねる霧咲の言葉に、榛名はぶんぶんと首を振る。
「やだっ、触るだけじゃなくて……強くこすって、握って、い、イかせてぇ……」
「ふふ、よく出来ました」
「ひゃぅっ!!!」
いきなりぎゅっと握りこまれて、身体をビクッと震わせた。霧咲はそのまま、榛名の性器の先端を親指でぐりぐりといじりながら竿をシュッシュッと刺激する。泡のおかげで滑りがよすぎて、普段よりも強く握りしめているので――そうしないと手の中から逃げていきそうなのだ――痛そうだと少し思ったが、榛名は気持ちよさそうな声をあげて反応していた。もしかしたら少しくらい痛い方が好きなのかもしれない。
「気持ちいいかい?」
「いいっ…あぁっ、も、出ちゃう……っ」
「とりあえず一回出しておこうか」
「うんっ……出したい、せーし、でちゃうっ……イクっ……あ、あああーっ」
榛名は霧咲にぎゅっと抱きつきながら、一人だけ先に絶頂に達した。そして、ぬるぬるした身体を抱きとめられながらハッと我に返る。
(俺が満足させるつもりだったのに、何一人だけ先にイッちゃってるんだ……!?)
勿論霧咲はそんなことは全く気にしておらず、ただひたすら榛名が喘ぎ達する姿を見ているだけで癒されているのだが、そんなことは知る由もない。
「あ、あの、旦那様……」
「ん?どうしたんだい」
「泡を流しますから……その、その後はわ、俺にさせてください」
「何をしてくれるの?」
言うのは恥ずかしい。けど、ライバルの女(仮)に負けたくない。
「く、口で……その……旦那様を、いかせたいと」
「口でしてくれるの?わあ……嬉しいけど、俺としては早く君のナカに入りたいな」
「えっ」
「ほら、早く泡を流して。風邪を引かないように湯に浸かろう」
「は、はいっ……」
気合いを入れて口淫しようと思っていたのに、断られてなんだか拍子抜けだ。でも、自分のナカに早く入りたいと思ってくれるのは嬉しい。自分も早く、あの立派なモノを受け入れたい……。
霧咲と榛名はお互いに湯を掛け合って、丁寧に体中の泡を洗い流した。
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