208 / 275

第208話

「そんなに見られたい?」 僕なら絶対嫌だけど… 「おう、楽しみにしてるから!とりあえず土日は予選大会と部活あるから寮に帰るとして、4日はどうする?」 「実家帰る予定だけど」 「えー、じゃ3日間も帰ってこないつもりかよ」 「たった3日でしょ、」 「1日1H記録が…」 「まだ言ってる…」 ジロっと睨んで見るが… 「あ、1日早く戻ってくるとかは?」 「無理!」 「ていうか、総合病院の見学とかなら俺も一緒に行きたいんだけど」 急に思いついたように言い始める瞬助。 「えっ」 「いつ行くんだ?」 「5日と6日だけど…」 「何時から?」 「朝9時くらいかな」 「早っ、どこの病院?」 「うちの…楠総合病院、でもダメだよ瞬は」 「なんで?俺だって医者目指してんだし、いい機会だから一度コウジのママにも挨拶したいし」 「えっ、挨拶って変なこと言わないでよ?」 「言わないって、普通に挨拶するし、付き合ってるのバラすのまずいんだろ?」 「当たり前でしょ!って本気でくる気?」 「総合病院の見学なんかなかなか出来ないだろ?興味あるし、お前が働く予定の病院なんだろ?」 「まあ、そうだけど、」 「なら土曜日交渉ついでにママに話しといて」 「ちょっと、待ってよ勝手に、」 「オペ見学とかしねーの?」 「一応、別室で父さんのオペの見学をさせてもらう予定だけど」 「何時から?」 「午後14時からだった筈」 「午後か、じゃ頼んどいてくれよ、コウジママがどうしてもダメっていうなら諦めるから」 「…うーん、一応聞いてみるけど…」 「よろしく!とりあえず課題終わらせろよメシの時間くるし」 「うん…」 何だかんだと瞬助のペースに流されていて、釈然としないながらも頷いて課題の続きをはじめるコウジだった。 《測定ケッカで》終。 《性感帯》に続く。

ともだちにシェアしよう!