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《性感帯》
そうして今夜もやってくるナイトタイム。
いつものようにうつ伏せになり瞬助にマッサージをしてもらうコウジ。
「どうですかーお客さん」
マッサージ屋さんごっこでもしているかのごとく爽やかに笑いながら腰のあたりをマッサージしてくれる。
「ん、気持ちいいよ」
自然と言葉がでる。
本当にマッサージが上手な瞬助、これだけイケメンでマッサージも上手かったら商売できるんじゃないかって程だけど。
イケメンマッサージ師とか、女子に大人気かもね。
ま、そんな仕事したら絶対付き合いたくないけど…
イケメンは色々得してるよね。
「…親に感謝しなよー」
イケメンに産んでもらって。そう何気に呟く。
「は?何だよいきなり?」
「別に、色々不公平さを感じてるだけ」
すると顎に手を添えて口づけしてくる。
毎回マッサージだけでは終わってくれない。
「どういう意味?」
「ん、いや瞬はかっこ良く産んで貰えたんだから」
「それはなんか釈然としないなー」
「なんで?」
「確かに土台良く産んで貰えたのは感謝するけど、全部が親のおかげじゃないし、産まれた後は自分の努力次第だろ?」
「?」
「いくら背を高く産んでもらえても鍛えなきゃただのひょろ長いだけだし、勉強しなきゃ学校いけないわけだし、今の俺があるのは俺が頑張った結果なんだから、全て親の功績みたいに言うのは間違ってるだろ」
自信家の瞬助らしい発言。
「うーん、まあそうか」
でも努力だけじゃどうにもならないことが世の中にはあるんだけどね。
「お前だって可愛く産んでもらえて良かったなって言われたら腹立つだろ?」
「それは別の意味で腹が立つよ」
可愛い=良かったにはならないから!!
「まあ、今の時代、金さえ積めば見た目すら変えれる時代だからな…」
「まあ、ね。僕も髪凄く短くしてみようかな…」
「なんで?」
「男らしくなる努力が足りなかったかなって思って…」
僕がもう少し男らしくなれば瞬助が毎晩盛ることもなくなるかも…
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