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第224話
でも隣に聞こえてるなら、もう部屋ではできないよね、瞬助に言って我慢できるかな…
たぶん無理な気が…するけど…
でも僕らのことは知られちゃいけないから…
衝撃の事実を知って早く瞬助に話したい気持ちに押されるが、学校では話せず、なんとかその日の学校を終えて寮に戻る。
瞬助は部活だ…
仕方なく課題に手を着けながら待っていると…
玄関のドアが開く音…
「ただいまー」
いつもの元気な声。
出迎えようと動くコウジ…
瞬助もまっすぐコウジの部屋に向かう。
「ただいまコウジ!」
「おかえり」
「あー疲れた~」
瞬助はいつものようにキスを降らせコウジを抱きしめる。
「瞬…」
「腹減ったな~、ん?どうかした?」
「……えっと」
伝えないといけないことがあるけど…内容的になかなか伝え辛い。
「何だよ」
「や、ご飯から帰ってからでいいよ」
そう笑って誤魔化す。
「そっか?じゃシャワーしてくるから、飯行こうぜ!」
いつもと変わらない瞬助、でもあのことを話したら機嫌悪くなるの目に見えてるし…
ご飯くらい楽しい気分のまま食べさせてあげたいから…
食堂でたくみと合流していつもの三人で晩ご飯、いつも通りにしてるつもりが、やはりぎこちなくなってしまう。
「なんか今日おかしいぞコウジ」
「うん、どうかした?」
瞬助とたくみが心配してくる。
「いや、なんでもないから」
「そうは見えないけどな」
「大丈夫」
その場はなんとかかわすが…
食後、たくみと別れて瞬助と寮の部屋に戻る途中…瞬助に疑われる。
「なに隠してんだ?」
「隠してなんか…帰ったら話聞いて、ここじゃ話せない話だから」
「お、おう…」
コウジの言い回しに若干身構える瞬助。
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