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第228話

「うー…」 「平日は風呂済んでも部屋いかないから、普通に別々に寝よ」 そう説得する。 「……するとき、テレビとか音大きめにしてつけてやれば聞こえねぇんじゃねぇかな…」 「…だから、どうしても我慢できなくなったら、そうしたらいいよ…」 「あと、風呂場も今んとこ大丈夫そうだし!」 「瞬…基本、平日は我慢してよ?」 「わーった、頑張ってみるけどな…」 「お願いね」 「じゃ、平日我慢したらなんかご褒美くれよ」 「ご、ご褒美?」 「そうだな、我慢できたらフェラしてくれるとか」 「やだ、それは無理!」 即答なコウジ。 「んだよ、ならお前が上になるとか」 「え?」 「騎乗位で動く!」 「えっ…」 「なんかないと、俺絶対くじけそうだし約束!」 約束させようと小指を差し出してくる。 「わ、分かった…約束。」 出来るかはさておき、瞬助を納得させるために、とりあえず小指を絡めて約束する。 「よっしゃ、とりあえず金曜の夜まで我慢したらいいんだろ?」 「う、うん…」 「今日水曜だから後2日だな、よし」 指折り数えながら頷いている。 「はぁ」 なんとか瞬助を説得できて安堵する。 しかし、不意に瞬助が後ろから抱き寄せてキスしてくる。 「っ、ちょ…いきなり破る気?」 慌てて抑えようとするけど… 「いーや、今日できねぇからキスいっぱいしとこうと思って」 再びちゅっと口付けながらイケメン顔で微笑む。 「え?」 「キスはいいだろ?」 こめかみあたりにキスしながらぎゅっと包み込むように抱きしめて…瞳を重ね確認する。 「…んっ、もう…そんなことしててシたくなったらどうするの?」 「我慢するって、抱き心地最高!」 可愛いコウジをさらに抱きよせ笑顔で囁く。 「馬鹿…」 めいいっぱいハートマークを飛ばしてくる彼に大きく溜息をついてしまうのだった。

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