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第230話

次の日。 目覚まし時計で目を覚ますコウジ。 「……」 何だか眠れなかったからか寝起きも悪く動きたくない気持ちで支配される。 瞬助はもう朝練行った筈だから… 重い体を起こし支度を始める。 そのうち朝練を終えて瞬助が帰ってくる、それまでに支度をして、自室で1人の時間を過ごす。 一緒に寝ないと、朝も目覚めの挨拶を交わすことがない。 「ただいまー」 そうしていつもの声、昨日の今日でやや気まずいが… いつものように出迎える。 ノックしたあとすぐドアが開き… 「コウジ!」 「瞬、おかえり…っ?」 すぐ様ぎゅっと大きな腕に抱きしめられる。 「おはよ、コウジが側にいないとツライ」 「瞬…」 様子をうかがうため顔を上げて瞬助を見てみると… 「コウジ…」 名を呼ばれ瞳が重なった瞬間。 瞬助に口づけされていた。 「…んっ、」 いきなり熱いキスをしてくる瞬助に戸惑いながらも流されて… 「俺、寝不足になりそ…」 キスを終え、再び抱き寄せながら耳元で囁く。 「瞬…」 そんな瞬助にドキッとして、心が揺れそうになるが… 「コウジがいないと…」 「まだ、1日目だよ?」 流されないように落ち着いた口調で返す。 「長いわ…」 「瞬…」 「朝お前が側にいないのはツライ、セックス我慢するから一緒に寝てくれよ」 不意にお願いしてくる。 「え…」 「頼む!」 「エッチせずにいられる?」 「我慢するって…」 「…とりあえず入って」 「な、いいだろ?」 コウジについて部屋に入りながら、やや屈んでコウジを覗き込むように頼む。

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