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第234話

そうして瞬助の待ちに待った金曜日がやってくる。 たった2日だけど、瞬助にはかなりストレスになっていた様子。 それでも明日陸上の予選大会があるため部活は真面目に行っている。 「ただいまー!」 玄関でテンション高めの声が聞こえる。 「おかえり」 すぐ部屋に来る瞬助を部屋で迎える。 「コウジ!ただいまー」 姿を見るなり抱きしめてくる瞬助、すごい笑顔を振りまきつつキス。 「いつもに増してキラキラしてるね…」 離れた隙に、呟くと… 「そっか?ま、解禁日だし」 「分かりやす過ぎ」 「んだよ、お前だって嬉しいだろ?」 屈んで顔を覗きこみながら囁く。 「いや、なんていうか、約束ごとのプレッシャーが大きくてため息しか出ない」 「楽しみだな!」 そう笑顔満載のイケメン。 「はぁ、」 「シャワーしてくるから飯行こう!」 「はいはい」 今から幸せそうな瞬助にやれやれと息を吐きながら朝の時間を過ごす。 そして学校の授業も終わり、しばらくゴールデンウィークに入る。 部活をして帰ってくる瞬助を部屋で待ちながら、大きなため息をつくコウジ。 瞬助はとっても嬉しそうだけど。 約束のノルマがあるから、僕は憂鬱、ちゃんとできるかな…、前できなかったし、でも言う通りにするって言っちゃったし…はぁ、どうしよう。 そうこうしていると瞬助も帰ってきて、いつも通り夕食を済まし、勉強タイム。 ゴールデンウィークに入る為、宿題も多めに出ているが、瞬助は半分くらいは今日中に終わらせたいみたいでいつもより時間がかかっている。 僕はとりあえず今日の分を順当に終わらせる。 「はぁ、集中できねー」 伸びをしながらぼやく。 「瞬?」 「自分でもビックリだ、今日一緒に寝れるの楽しみすぎる」 宿題の手を止めてそう呟く。

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