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第248話

時間になると、何人か陸上競技の人がスタンバイしているのが見える。 そうして男子ハードル110mの予選第1組からスタートし始めた。 短距離の為、素早く済み、あっという間に瞬助が出る予選第3組の番が来た。 スタート位置にスタンバイしながら、こちらに手を振ってくる。 しかし、手を振り返すタイミングがずれて返すことはできなかったが心の中で瞬助を応援する。 そうして予選第3組もスタートした。 瞬助はなんなくハードルをクリアしてあっという間にゴール、なんと1位だ。 ドヤ顔でアピールしてくる瞬助に拍手を送る。 予選の上位者で決勝が行われるので、瞬助も決勝に駒を進めた。 予選もそこはかとなく終わり、次は決勝のアナウンスが流れ始める。 それを聞きながら待っていると… 不意に横から声がかかる。 「あ、もしかして楠木くん?」 「え、糸崎さん?」 声をかけて来たのは、この間、サークルで知り合った大学生の糸崎だった。 「こんな所でどうしたの?」 気さくに話しかけてくる。 「あ、同級生が出てて、あのサークルの時いた幸田瞬助っていう」 「あぁ、幸田くん出てるんだ」 「糸崎さんこそ、どうしてここに?」 「俺は弟がハードル出ててね、送迎と応援」 「そうだったんですか」 「あ、始まるみたいだよ」 「本当だ、」 見ると、ちょうど瞬助もこちらを見て手を振ってきていた、コウジは目立たないよう腹の前で小さく手を振り返してみる。 大会アナウンスが流れ始め選手の名前が1人ずつ呼ばれている。 「幸田くんってハードルやってたんだね」 やや屈んで、小柄なコウジに近づき何気に話しかけてくる糸崎。 「はい、まさか決勝とか出るほど速いとは思って無かったですけど」 スタートまでは時間があるのでコウジも普通に応える。 「弟もね、」 「え、じゃあこれから走るんですか?」 「そう、第4レーンが弟だよ、勝負だね」 「そうですね」 和やかに会話しながらスタートを待つ2人。 〜〜〜〜〜〜〜 意地プラ読んでくださってありがとうございます^ ^しばらく毎週月曜日更新続けますね(^^;; 昨日夜遅くに、この意地プラの章《友達のキス》以前の話、コウジと瞬助の出逢いとチューされるまでくらいの話を4話テロ更新しました(^^;; すでにハートやしおりなどリアクションくださった皆様ありがとうございますm(__)mこんなへぼい作品にまで反応して下さり読者さまの優しさに涙涙ですT^T コンテストに無理やり間に合わせようとかなり荒削りですが、まあこんなやりとりがあったんだな、程度に読んで頂ければと思います(^^;;相変わらず文章下手くそですが、覗いてくださってありがとうございました(^_^*) ↓↓新作)番外編【意地とプライド】2人の出逢い〜 https://fujossy.jp/books/9478 20190107悠希乃諒。

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