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第257話

寮の部屋の玄関を入ると、音で部屋にいる瞬助に気付かれるが、汚れている為、すぐには行けない。 「おかえりー、コウジ?」 すぐ部屋に来てくれると思っている瞬助、窺うように部屋から声がするが… 「ただいま、ちょっと待って」 仕方なく声だけかける。 「どうかした?」 「大丈夫ちょっと待ってて、後で行くから」 とりあえず洗面所に行き、鏡を覗き自分の状態をみる。 「わぁ、サイアク」 髪に墨汁がべっとり絡みついていた。 シャワーしなきゃだめだな。 そう思っていると、 「どうした?」 なかなか来ないコウジが気になり、松葉杖をついて瞬助が様子を見にくる。 「え!?お前、どうしたんだそれ!?」 当然、黒く汚れたコウジの姿を見て驚く。 「もう、安静にしてなきゃダメでしょ!」 自分のことより瞬助を心配するが… 「いや、どうしたんだよ!」 「…ま、ちょっとね、ていうか待っててって言ったのに」 「ちょっとじゃねーよ!かけられたのか?誰だよ、誰がやったんだ!?」 コウジが被害を受けたことで頭に血が上って、すでに怒りモードな瞬助。 「瞬、落ち着いて」 「ちゃんと言えよ!」 「…わかった、言うから、落ち着いて聞いてよ?」 中途半端に嘘をついても頭のいい瞬助には見破られるだろうから、本当のことを伝えてようとする。 瞬助の言動にも非はあるし。 「誰にやられた?」 「瞬のファンの娘のひとりだよ」 「なんで⁉︎」 「陸上競技場で瞬が僕にキスしたのを見てたその娘が嫉妬して僕に当たってきただけ、怒りに任せて墨汁かけたみたい」 「んだよ、それ…」 「半分は瞬のせいだからね、」 「な、」 「何も考えずにああいうことするから、瞬はもう少し自分が見られてる存在だって自覚した方がいいよ」 寮以外ではダメだって伝えていても外で2人きりになるとすぐ抱きついてきたりキスしたり、危機感がなさ過ぎるから。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ここまで意地プラを読んでくださってありがとうございます^ ^ お知らせ挟みます! 先週から練習で書いておりましたコンテスト参加作品獣人オメガバース無事完結いたしました!自信はもちろんないですが(^^;;もしお時間があれば暇つぶし程度に(^^;;お忙しい方は大丈夫です! 詳しくはアトリエブログにリンク貼ってます(*⁰▿⁰*) タイトル【還れぬ森のΩとΩと獣人α】 優しく不器用な狼系獣人α×不幸境遇でも強気な人間Ω、そして言葉が話せない半獣人が出てくるお話になります。26話完結です!そんなにコアなものは書いてないので読みやすいかなとは思います^ ^ すでに読んでくださった方、ありがとうございます(〃ω〃)全くもって楽しめなかったらすみませんm(__)m 20190312悠希乃諒。

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